その後のたかじん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 03:39 UTC 版)
本作のヒット以降、たかじんは「あんた」「やっぱ好きやねん」などヒット曲を出すようになるが、上述の事情からたかじんはこの歌のことを「人生最大の汚点」と語り、「この歌が話題に出ると機嫌が悪くなる」とも語っていた。たかじん自身は上記のような苦い思い出もあり、ガンダムの話題を避けていたものの、元々アニメ番組に関して、殆んど観ていなかったためそもそもガンダムを観たことが無く、ガンダムの作品世界そのものに嫌悪感を示したわけではない。たかじんは通常、半日で終わるレコーディングが、この曲の時は2日かかったといい、元々歌詞の内容や意味へのこだわりの強い性格もあり、繰り返し歌詞の中に出てくる「ライリー」という言葉の意味がまったく理解できなかったという。苦悩した挙句、谷村に電話し「チンペイさん、あの『ライリー』の意味は何ですか?」と尋ねたところ、「お前は民謡を知っているか?」と返された。民謡の合いの手である「アラエッサッサー」や「あー、こりゃこりゃ」のようなものだといわれ、ますます意味がわからなくなったと語っている。ちなみに後年谷村は、自身が歌う『∀ガンダム』のEDテーマ「AURA」で再びガンダムシリーズに関わることとなる。 なお、たかじんの公式ウェブサイト上のプロフィールには、生前からこの曲について「卓越した歌唱力故に起用され、ビッグヒットを放つ」という記述があり、汚点と語ってきた一方で、完全には否定的な扱いをしていなかった。また、たかじんにとって谷村は大学の先輩にあたり、またたかじんの高校の同級生である堀内孝雄の相棒であるという間柄もあって、双方の関係が悪化したわけではなく、自身の番組に谷村をゲストで呼ぶこともあり、その際にはこの曲の話題にも前述のエピソードも含めてしばしば触れていた。 カップリング曲の「スターチルドレン」については、井荻麟こと富野由悠季が作詞し、たかじんが自ら作曲しているが、生前にメディア上で殆んど見解を述べなかった。
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