その他の形から
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 01:56 UTC 版)
角交換四間飛車において玉を美濃囲いではなく穴熊に囲う形は白色レグホーンスペシャル(通称レグスペ)と呼ばれ、アマチュアの将棋愛好家に人気がある。 △持ち駒 角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 香 桂 金 桂 香 一 飛 銀 金 王 二 歩 歩 歩 歩 銀 歩 歩 三 歩 歩 四 歩 五 歩 六 歩 歩 銀 歩 歩 歩 歩 歩 歩 七 飛 金 香 八 香 桂 金 銀 桂 玉 九 ▲持ち駒 角図1-1 ▲1九玉まで △持ち駒 なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 香 飛 桂 香 一 金 金 王 二 歩 桂 銀 歩 角 銀 歩 歩 三 歩 歩 歩 歩 四 歩 五 歩 銀 六 歩 歩 桂 歩 歩 歩 歩 歩 歩 七 飛 金 銀 香 八 香 金 桂 玉 九 ▲持ち駒 角図1-2 △4三角まで 玉が堅く低い陣形にして相手の攻めから遠くする一方で、穴熊側から攻める手段は多いので、一局の時間が短いアマチュアトーナメント戦などで有力な戦法とされている。 開発者である早稲田大学将棋部(当時)の大窪俊毅氏が先輩部員に命名された白色レグホーンというニックネームを持ち、1988年春の関東大学将棋名人戦で予選から全9局をこの戦法を用いて優勝したところから、大窪スペシャル転じてレグスペとの呼称が広まるようになった。 穴熊は美濃囲いに比べても構えが低くなることで、居飛車側からの角の打ち込みなどや位取りに対しても攻撃が緩和されていて相手からの取っ掛かりを消しており、ここから千日手模様に注意しつつ反撃手段を待つような指し方を目指す。主な攻め方は普通の角交換型振り飛車のように四間飛車でも▲6六歩~▲6五歩~▲6六銀を目指すのではなく、▲8八飛に回って居飛車側飛車先からの反撃を目指すことが多い。 角交換型で安全に穴熊に組む手順として、▲8八飛を回っての△4五角や△7四歩を突いた形からの△7五歩▲同歩△6五角といった筋の考慮、2七や4七の地点ケアのため、図1-1のように▲1八香~▲1九玉の前に▲3八金を先に入れて潜ることがある。 但し、図1-2のように穴熊側が攻める手だてがなく持久戦となった場合で、振り飛車側陣形が飽和状態になってきたら、図の後手陣(居飛車側)のような陣形からの△4三角打ちが防ぎにくい。こうなると穴熊側からの攻めや反撃があまり効いてこない。 また、ゴキゲン中飛車において居飛車が穴熊を目指した場合は相穴熊にするのが主流で、袖飛車を含みに駒組みを進める。
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