じょうちょう‐か〔ジヨウチヤウクワ〕【冗長化】
冗長化
【英】redundancy
冗長化とは、予備のシステムを配置することでトラブルに対して備えることである。
冗長化は、サーバーのダウンや回線の断裂、ディスクのクラッシュなどトラブルが発生した場合にサービスの維持を保つことや復旧時間の短縮のために導入される設計手法もしくは実現手段である。冗長化の手法としては、サーバーの二重化による「サーバーの冗長化」、RAIDのような「ストレージの冗長化」、回線経路の二重化による「ネットワークの冗長化」など、複数の手法がある。
電力制御や交通制御、銀行などの社会インフラ、ECサイトや医療機器など、システムが停止することで多大な被害が及ぶようなミッションクリティカルなシステムにおいて、冗長化は設計上重要な項目に位置付けられている。
なお、冗長化の方法によっては多額のコストがかかるため、トラブル時の影響や損失コスト、復旧コストなどのバランスを考慮して冗長化の方法や導入箇所を選択することも重要である。このような理由から、システムの停止による影響が少ないものであれば、あえて冗長化を行わない場合もある。
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