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しらゆき (練習艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/01 01:05 UTC 版)

しらゆき
護衛艦当時の「しらゆき」(横浜港にて)
基本情報
建造所 日立造船舞鶴工場
運用者  海上自衛隊
艦種 練習艦
級名 しまゆき型練習艦
艦歴
発注 1978年
起工 1979年12月3日
進水 1981年8月4日
就役 1983年2月8日
2011年3月16日(練習艦に種別変更)
退役 2016年4月27日[1]
その後 2017年1月30日、解体処分のため洞海湾に向けて呉基地を出港した。
要目
基準排水量 2,950 トン
満載排水量 4,000 トン
全長 130m
最大幅 13.6m
深さ 8.5m
吃水 4.13m
機関 COGOG方式
主機 川崎ロールス・ロイス オリンパスTM3Bガスタービン × 2基
川崎RRタインRM1C × 2基
出力 45,000PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 29.7ノット
乗員 200名
兵装 62口径76mm単装速射砲 × 1門
Mk.15 mod.2 高性能20mm機関砲 × 2基(1993年装備)
Mk.29 シースパロー短SAM 8連装発射機 × 1基
ハープーンSSM 4連装発射筒 × 2基
74式アスロック8連装発射機 × 1基
68式3連装短魚雷発射管 × 2基
搭載機 哨戒ヘリコプター×1機
HSS-2BSH-60J
→練習艦に改造後はヘリコプター甲板のみ(格納庫内に講堂設置のため)
FCS 81式射撃指揮装置2型-21/12A
SFCS-6A 水中攻撃指揮装置
C4ISTAR OYQ-5 目標指示装置
レーダー OPS-14B 対空
OPS-18-1 水上
OPS-20 航海用
ソナー OQS-4
電子戦
対抗手段
NOLR-6B ESM+OLT-3 ECM+OLR-9B RWR
Mk.137 デコイ発射機 × 2基
その他 曳航具3型 対魚雷デコイ
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しらゆきローマ字JS Shirayuki, TV-3517DD-123)は、海上自衛隊練習艦(最終時)。はつゆき型護衛艦の2番艦。晩年には練習艦に種別変更され、しまゆき型練習艦の2番艦となった。「しらゆき」の名は「白い雪」に由来し、同じ名を持つ艦艇としては旧海軍神風型駆逐艦 (初代)6番艦「白雪」、吹雪型駆逐艦2番艦「白雪」に次いで3代目。

艦歴

「しらゆき」は、昭和53度計画2,900トン型護衛艦2211号艦として、日立造船舞鶴工場で1979年12月3日に起工され、1981年8月4日に進水、1983年2月8日に就役し、同日付で第1護衛隊群隷下に新編された第41護衛隊に「はつゆき」とともに編入され、横須賀に配備された。

就役当初は高性能20mm機関砲CIWS)を装備していなかったが、1993年に装備されている。

1984年1986年1988年と3回続けて環太平洋合同演習 (RIMPAC) に参加した。

1990年1月31日、第41護衛隊が第4護衛隊群隷下に編成替えとなり、定係港が大湊に転籍。

1992年及び1994年遠洋練習航海に参加。

1997年3月24日、第41護衛隊が横須賀地方隊隷下に編成替えとなり、再び横須賀へ転籍。同日付、隊番号の改正により第41護衛隊が第21護衛隊に改称。

2008年3月26日自衛艦隊の大改編により、第21護衛隊が第11護衛隊に改称され、護衛艦隊隷下に編成替え。

2011年3月16日練習艦に種別変更され、練習艦隊第1練習隊に編入、定係港がに転籍。

2013年、遠洋練習航海に参加[2]。8月7日にはポーランドグディニャ港に寄港し、同月10日には両国初となる海上合同軍事演習を行った[3]

2016年4月27日、除籍[1]。最終所属は、練習艦隊第1練習隊、定係港は呉であった。

歴代艦長

歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
01 桐本憲明 1983.2.8 - 1984.1.19 防大4期 しらゆき艤装員長 佐世保地方総監部防衛部   
02 宮本 静 1984.1.20 - 1986.12.19 学習院大
13期幹候
統合幕僚会議事務局第3幕僚室 かとり艦長 1986.7.1
1等海佐昇任
03 新野克洋 1986.12.20 - 1987.12.10 防大9期 海上幕僚監部副監察官 佐世保地方総監部防衛部第3幕僚室   
04 竹島信博 1987.12.11 - 1988.12.14 防大12期 海上幕僚監部調査部 はたかぜ艦長 1等海佐
05 森口幸久 1988.12.15 - 1990.8.12 防大11期 海上幕僚監部防衛部装備体系課 海上自衛隊幹部学校研究部員   
06 歌田順治 1990.8.13 - 1993.3.23 防大12期 海上自衛隊幹部候補生学校教官 海上自衛隊第1術科学校教官
兼 研究部員
  
07 外村尚敏 1993.3.24 - 1995.3.23 防大19期 統合幕僚会議事務局 海上自衛隊幹部学校付   
08 久和清幸 1995.3.24 - 1997.7.31 防大17期 第1海上訓練指導隊訓練科長 横須賀戦術訓練装置運用隊   
09 太田也寸志 1997.8.1 - 1998.6.30 防大22期 東京業務隊付 海上幕僚監部防衛部運用課
運用第1班長
1998.1.1
1等海佐昇任
10 井上 力 1998.7.1 - 1999.8.19 防大24期 統合幕僚会議事務局 東京業務隊付   
11 高橋 均 1999.8.20 - 2001.3.22 防大24期 海上幕僚監部防衛部装備体系課 海上自衛隊幹部学校付   
12 五島浩司 2001.3.23 - 2002.3.24 防大25期 海上幕僚監部人事教育部教育課 海上自衛隊幹部学校付   
13 山崎浩一 2002.3.25 - 2003.1.23 防大29期 あさかぜ船務長 兼 副長 海上幕僚監部監理部総務課   
14 鍛冶次郎 2003.1.24 - 2004.8.18 防大26期 海上自衛隊第1術科学校教官 すずなみ艤装員長   
15 酒井 良 2004.8.19 - 2005.8.14 防大31期 あけぼの船務長 兼 副長 海上幕僚監部防衛部防衛課   
16 山本勝也 2005.8.15 - 2006.7.31 防大34期 護衛艦隊司令部     
17 藤田勝史 2006.8.1 - 2007.7.31 防大31期 自衛艦隊司令部幕僚 海上自衛隊幹部学校付   
18 川上司朗 2007.8.1 - 2008.10.16   とわだ副長 海上幕僚監部防衛部運用支援課 就任時3等海佐
2008.7.1
2等海佐昇任 
19 池内 出 2008.10.17 - 2009.8.2 防大35期 海上幕僚監部防衛部運用支援課 海上自衛隊幹部学校付
20 北御門裕 2009.8.3 - 2010.8.2 防大32期 あしがら船務長 統合幕僚学校国際平和協力センター  
21 平川 崇 2010.8.3 - 2011.8.1 防大36期 しらせ船務長 しらせ航海長
22 夏井 隆 2011.8.2 - 2012.8.23 防大36期 第1ミサイル艇隊司令 海上自衛隊幹部学校 2012.1.1
1等海佐昇任
23 川内健治 2012.8.24 - 2013.11.21 防大34期 ときわ副長 横須賀海上訓練指導隊砲雷科長
24 奥村博隆 2013.11.22 - 2014.12.21 防大36期 護衛艦隊司令部 海上自衛隊第1術科学校主任教官
25 川田英司 2014.12.22 - 2016.4.27 防大35期 ふゆづき副長 呉地方総監部管理部勤務

ギャラリー

脚注

参考文献

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 『世界の艦船』第750号(海人社、2011年11月号)

外部リンク




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