渋野丸山古墳
名称: | 渋野丸山古墳 |
ふりがな: | しぶのまるやまこふん |
種別: | 史跡 |
種別2: | |
都道府県: | 徳島県 |
市区町村: | 徳島市渋野町 |
管理団体: | |
指定年月日: | 2009.02.12(平成21.02.12) |
指定基準: | 史1 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 渋野丸山古墳は、徳島平野の南を流れる勝浦川水系の多々羅川左岸に位置する、5世紀前半に築造された前方後円墳である。徳島市教育委員会が範囲確認調査を実施した結果、墳丘の全長約105m、後円部直径約69m、前方部長約44.5m、周溝まで含めた総長約118mであり、阿波地域最大の前方後円墳であることが判明した。墳丘は後円部、前方部ともに3段築成で、葺石を施し、南側くびれ部には造り出しが取り付く。 本古墳は阿波地域最大、四国地方でも香川県さぬき市の史跡冨田茶臼山古墳に次ぐ2番目の規模をもつ大型前方後円墳である。墳丘を3段築成とし、周濠や造り出しを備える古墳は阿波地域で唯一であり、埴輪をもつことも合わせ、畿内地域の大型前方後円墳と共通する特徴を持つことから、畿内地域との関わりを想起させる。また、本古墳が、従来、前方後円墳が造られなかった勝浦川水系に築造され、阿波地域で本古墳より後に築造された前方後円墳は、確認されていないことから、本古墳の築造が阿波地域全体における古墳時代の画期をなすものと位置づけることができる。このように、本古墳は当時の政治・社会状況を考える上で重要である。 |
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