「きぼう」日本実験棟
「きぼう」打ち上げは2006年から
国際宇宙ステーションで日本が担当する部分は、実験モジュール「きぼう」です。
「きぼう」は、船内実験室、船外実験プラットフォーム、船内保管室、船外パレット、ロボットアームから構成されています。いちばん大きいのは船内実験室で、長さ11.2m、重量15.9t、最大4名まで搭乗することができる多目的実験室です。壁面には10個の実験用ラックが設置され、ここで材料実験や生命科学の実験が行われます。室内は地上と同じ1気圧が保たれ温度・湿度とも快適で、搭乗員はふつうの服で作業することができます。
注目を集める宇宙の曝露環境を利用した多目的実験スペース
船外実験プラットフォームは、実験装置を宇宙空間に直接さらして行う実験スペースです。真空で無重力の環境を利用し、材料実験、地球観測、宇宙環境の計測、通信実験などが行われます。国際宇宙ステーションでは、曝露環境を利用した実験室はここだけなので、日本の「きぼう」には大きな期待がよせられています。
このほか船外実験プラットフォームと船内実験室を結び、気圧を調節しながら実験装置や材料を出し入れするエアロックや、搭乗員にかわって作業をこなすロボットアーム、資材を保管する保管室などがあります。2007年度に土井隆雄飛行士がSTS-123ミッションで船内保管室を打ち上げます。その後、船内実験室とロボットアーム、船外実験プラットフォームの順で、3回にわたって打ち上げられていく予定です。
「きぼう」船外実験プラットフォームの実物大模型
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