ORHA(おーあーるえっちえー)(Office of Reconstruction)
アメリカの国防総省の下に組織されたイラクの復興および人道支援を担当する部門のこと。現在、クウェートに本部を置く。
アメリカ軍とイギリス軍による武力行使で崩壊したフセイン政権に代わって戦後イラクの民生行政を担当し、最終的には、イラク国民の選挙で選ばれた指導者による民主主義政権の実現を目指している。
日本が占領地に要員を派遣することについては、「憲法9条が否定する交戦権には占領行政が含まれる」とした1980年の政府答弁書との整合性が問題となる。今回の場合、軍事行動と一体化しない限り憲法上問題ないとの見解を内閣法制局が示したため、日本からの要員の派遣に踏み切った。
ORHAに派遣される要員は、外務省の職員として、外務省設置法を根拠とする出張の扱いとなる。そのため、経済産業省の職員は外務省に出向という形で、民間人は外務省の職員に身分を移した上で派遣されるわけだ。
(2003.04.21更新)
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