いくつかの用法・定義・語源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 16:54 UTC 版)
広辞苑では「英米系の国家では立法・司法・行政の総称だが、ドイツ系の国家や日本などでは、内閣とその下の行政機関を指す」と簡潔に解説されている。 広義においては、立法・司法・行政の各機関すべてを含む国家の統治機構全体を指す。これに対して狭義には、行政をつかさどる内閣と内閣の統轄する行政機関から成る行政府を意味する。(ドイツ系の制度を採用し、内閣制を採る国家の場合に)最狭義には、内閣と同義と解釈される。 つまりアメリカやイギリスなどの英米法系の国家においては広義の意味で、ドイツや日本などの大陸法系の国家においては狭義の意味で、それぞれ用いられる語である。 語源など 英語の government は、究極的にはプラトンが「国家の船」という隠喩的な表現にて証明した、ギリシャ語の動詞 κυβερνάω [kubernáo] (「舵をとる」の意)に由来する。同じ英語の government であっても、イギリスでは一般に行政府を指していうのに対し、アメリカでは、立法・行政・司法の三権を分立させた憲法に基づいて連邦政府が成立した経緯から、行政部のみならず、立法部と司法部も含めていうなど、語の用法がやや異なる。 漢語の「政府」は、『宋史』の欧陽脩伝に見える「在其政府、与韓琦同心輔政。(其の政府に在りて、韓琦と心を同じくして政を輔く。)」が出典とされる。
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