『鉄拳5』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 03:16 UTC 版)
ジュリアは前回大会で研究データを取り戻すことが出来ず、失意の内に本国へ戻り再び新たな方向性を模索し始めるが、研究が行き詰まる度に、奪われたデータの事が頭をよぎるのだった。そんな折、『Dear Julia』と記され異国の文字で綴られた謎の手紙と、「The King of Iron Fist Tournament 5」開催告知が届く。森林再生の望みを賭け、再び大会への参加を決意する。 トーナメントで、巌竜と相対したジュリア。厳竜はジュリアと戦うことに踏ん切りを付けられず、独り言を捲し立てており、一方のジュリアは中々試合が始まらない事に、徐々に苛立ちを募らせていた。痺れを切らしたジュリアは、丁度独り言を打ち切りかけた厳竜へ、恐る恐る「そろそろ初めていいかしら?」と聞いてみた。厳竜はこれに二つ返事で返して構えを取り、ジュリアは呆れながらも「助かるわ」と礼を言った。 ジュリアは勝負には勝ったが、目の前で厳竜がいじけ始めてしまった。「私、急いでるから」と一応断りを入れ、ジュリアは足早にその場を去った。 三島仁八と相対したジュリアは、怪物のような姿の彼に一切恐れず、今すぐ『森林再生プログラム』を渡すよう要求。仁八は「何のことだ 失せろ!」と怒鳴るが、ジュリアは「力ずくでも 奪ってみせる」と戦いの構えを取った。 何とか仁八を倒し、砂となって消えた彼の残骸から眼を手で守るジュリアは、ふと視線を落とすと、仁八がつい先程までいた場所に研究ディスクを見つけた。ディスクを愛おしそうに両手で包み込むと、その場を去るのだった。 『森林再生プログラム』を取り戻したジュリアは、アリゾナに研究施設を建設すると、そこで森林再生研究に全霊を傾けた。しかし、砂漠化の進む土地で育つ植物の開発は困難を極め、彼女の研究は失敗の連続だった。柔らかな木漏れ日が降り注ぐ森で、目を細めながらも嬉しそうなジュリアは、蒼い小鳥などと戯れながら森林浴をしていた。しかし、これは夢で、現実のジュリアはいつの間にかデスクの上で突っ伏して眠りに落ちていたのだった。大きく伸びをした後、何気なく別室を訪れると、そこにはカプセルの中で土の入ったシャーレ上に、確かに植物のふたばが芽吹いていた。目を輝かせ愛おしそうに、ジュリアがカプセルを抱きかかえると、彼女が豊かな自然が生い茂る森に囲まれたイメージ映像が流れ、研究の成功を暗示した終わり方で幕を閉じる。
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