『日本の野生植物』による、日本に分布する種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/04 07:37 UTC 版)
「イワレンゲ属」の記事における「『日本の野生植物』による、日本に分布する種」の解説
ツメレンゲ節 Sect. Appendiculatae - 葉先がガラス質となり、短針状突起がある。 ツメレンゲ Orostachys japonica (Maxim.) A.Berger - ロゼットの葉は披針形で、先端に短針状突起がある。夏のロゼットは径12cmになる。花茎は高さ8-30cmになり、花弁は白色。本州の関東地方以西、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸(東北部)に分布する。日当たりよ良い岩上や屋根上に生育する。準絶滅危惧(NT)(2017年、環境省レッドリスト)。ヤツガシラ Orostachys japonica (Maxim.) A.Berger f. polycephala (Makino) H.Ohba - 古くから園芸種として各地で観賞用に栽培されてきたもので、多数の腋生枝をだす品種。「八頭」として園芸的に珍重されている。 イワレンゲ節 Sect. Orostachys - ガラス質が発達せず、葉先に針状突起がない。 ゲンカイイワレンゲ Orostachys malacophylla (Pall.) Fisch. var. malacophylla - ロゼットの葉は長楕円形または長楕円状さじ形で、先端は鈍頭または円頭になる。ロゼットは径10cmになり、花茎は高さ10-20cmになる。日本の九州北部と対馬、朝鮮半島、中国大陸(東北部)、ロシアの沿海地方・サハリンなど、日本海沿岸地域に広く分布する。絶滅危惧II類(VU)(2017年、環境省レッドリスト)。アオノイワレンゲ Orostachys malacophylla (Pall.) Fisch. var. aggregeata (Makino) H.Ohba; Syn. Orostachys aggregeata (Makino) H.Hara - ロゼットの葉は扁平、倒卵状披針形から楕円形、先端は鈍頭から円頭になる。ロゼットは径1.5-3cm、花茎は高さ10cmになり、白色の花をつける。葯は赤紫色。南千島、北海道、本州の東北地方、ロシア沿海地方、サハリンに分布する。海岸の岩上に多いが内陸部の岩上にも生育する。ウスベニレンゲ Orostachys malacophylla (Pall.) Fisch. var. aggregeata (Makino) H.Ohba f. rosea (Sugaya) H.Ohba - 花弁や葯が淡紅色になるアオノイワレンゲの品種。 イワレンゲ Orostachys malacophylla (Pall.) Fisch. var. iwarenge (Makino) H.Ohba; Syn. Orostachys iwarenge (Makino) H.Hara - ロゼットの葉は倒卵状披針形、先端は鈍頭から円頭になる。ロゼットは径10cm、花茎は高さ10-20cmになり、白色の花をつける。アオノイワレンゲに似るが、全体に白緑色。葯は黄色。日本固有種。本州の関東地方以西、九州に分布する。海岸の岩上や屋根上に生育する。絶滅危惧II類(VU)(2017年、環境省レッドリスト)。 コモチレンゲ(レブンイワレンゲ)Orostachys malacophylla (Pall.) Fisch. var. boehmeri (Makino) H.Hara; Syn. Orostachys boehmeri (Makino) H.Hara - ロゼットの葉は倒卵形から倒披針形、先端は鈍頭から円頭になる。ロゼットは径2-4cm、花茎は高さ3-6cmになり、白色の花をつける。イワレンゲに似るが、全体に小型。葯は汚淡紅色。日本固有種。北海道の函館、日高、礼文島に布する。海岸の岩上に生育する。
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