「IM戦争」の主役へ
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「Trillian」の記事における「「IM戦争」の主役へ」の解説
コミュニティは次のバージョンを0.64と予想していたが、実際には0.70が2001年12月5日にリリースされた。開発には5カ月を要しており、それまでのリリース間隔から見ると非常に長い。 当時最も要求が多かった機能として、全てのIMサービスでファイル転送を実装した。スキン言語にもいくつか修正があった。またメインウィンドウがコンタクトリストになり(以前はステータスウィンドウがメインだった)、デフォルトのスキンも新しい Trillian Cordillera となった。絵文字セットには100以上の絵文字が含まれるようになった。 2001年12月18日には0.71がリリースとなった。AIMグループチャットをサポートし、SecureIMによるメッセージの暗号化をいち早く導入した。 その後数カ月間、Trillianのダウンロード数が急増し、2002年1月27日には100万ダウンロード、6カ月以内に500万ダウンロードを達成した。CNET、WIRED、BetaNewsなど世界中の各種メディアで取り上げられるようになった。このころ創業者の1人 Scott Werndorfer はTechTVでインタビューを受けている。 AOLはTrillianユーザーがAIMクライアントをダウンロードしなくともAIMでチャットできることに気づいた。2002年1月29日にリリースされた0.72以降、TrillianはAIMでの接続問題に悩まされることになった。 AOLはTrillianクライアントからのSecureIMアクセスをブロックした。Cerulean 側はこれを回避する0.721を1日後にリリースしている。このAOLとの戦いは数週間続き、Ceruluanは0.722、0.723、0.724とAOLのブロックを回避するパッチを次々とリリースした。 Jupiter Media Metrix のインターネット視聴率調査によると、2002年2月には34万4000のユニークユーザーだったものが2002年4月には61万に増えている。これは他の主要なIMネットワークに比較すると少ないが、Jupitorは閲覧時間ではTrillianは常に上位だとしていた。
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