「40の勧告」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 15:04 UTC 版)
「マネーロンダリングに関する金融活動作業部会」の記事における「「40の勧告」」の解説
1990年に、資金洗浄防止のために各国が法執行、刑事法制、金融規制の各分野で採るべき措置を「資金洗浄に関する40の勧告」(The 40 Recommendations on Money Laundering)として提言した(第一次勧告)。1996年にはマネー・ロンダリング対策の前提となる犯罪を薬物犯罪から一定の重大な犯罪にまで拡充(第二次勧告)するなど、この勧告は随時改訂され、その基準は国際通貨基金及び世界銀行の実施する金融セクター評価プログラム(FSAP;Financial Sector Assessment Program)の一部に利用されている。2003年の第三次勧告においては、マナー・ロンダリングの処罰する範囲の拡大・明確化、本人確認等の顧客管理の徹底、法人形態を利用したマネー・ロンダリングへの対応、指定非金融業者・職業専門家(DNFBPs)への勧告適用、マネー、ロンダリングに関わる国内外政府機関の協調などが勧告された。 主な内容資金洗浄を犯罪として取り締まること 匿名・偽名による顧客管理の禁止 資金洗浄、テロ資金供与に関係する疑いのある取引の届出の義務付け 資金洗浄、テロ資金供与に関係する疑いのある取引情報を管理する機関(FIU)の設立 国際協力の実施
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