「白い船」のモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 10:05 UTC 版)
「白い船」のモデルは、かつて室蘭港 - 直江津港 - 博多港を結んだ九越フェリーの「れいんぼうべる」「れいんぼうらぶ」である。 1996年4月、東日本フェリー傘下の九越フェリーが直江津と博多を結ぶ航路を開設し「れいんぼうべる」が就航し週3回運航、定期航路による日本一周が可能となった。翌1997年3月には僚船「れいんぼうらぶ」も就航し同航路は毎日運航となった。1998年には直江津 - 室蘭との直通運航となり再度週3回運航になった後、2001年「ニューれいんぼうべる」「ニューれいんぼうらぶ」が就航し旧船は売却されたが、新船も2006年12月の同航路休航ののち、商船三井フェリーに譲渡された。なお、 航路は再開されないまま廃止となっている。 映画のモデルとなった交流は1998年6月に平田市立塩津小学校の児童が学校の窓から見えるフェリーに気付き、5・6年の社会科授業にて九越フェリーへ質問状を送り返答があった所から始まった。交流開始後に塩津小学校の児童が「れいんぼうらぶ」(1998・2001年)・「ニューれいんぼうらぶ」(2005年)に乗船したほか同校の児童が制作した壁新聞が船内に掲示されており、九越フェリー船内に掲示されていた塩津小学校からの手紙や壁新聞を見た倉掛晴美がフェリーと小学校の交流を知り取材し「海の子の夢をのせて」として書籍化した。なお、映画で主に登場したのは「れいんぼうらぶ」であるが、「れいんぼうべる」は宮崎カーフェリーへ譲渡後に映画『LIMIT OF LOVE 海猿』で使われるなど、両船とも映画と縁の深い船であった。 2019年3月の塩津小学校閉校に際しては、閉校前年の学習発表会において本映画の錦織良成監督と主演の中村麻美の講話、主題歌を担当した角松敏生らによる演奏が行われた。
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