「白夜」の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 09:16 UTC 版)
中洲の南新地にあるソープランドの店。マネージャーの方針で基本的に素人は雇わず、お眼鏡にかなった人物だけが働くことができた。 赤木(あかぎ) 「白夜」マネージャー。昭和一ケタうまれ。かつて結婚していたが、妻に先立たれている。ソープランドを究極のサービス業と考える男。松子の新人研修で練習相手を務めたが、そこで思わず射精してしまう(練習相手が射精するのは御法度とされている)。後に経営方針の違いで社長と争い、店をやめ、北海道の八雲で地味に過ごす。風俗の世界で働いていた人間の割にかたくななところがあり、松子のことを気にかけていたが、口に出せずにいた。松子に、スミ子が刺し殺されたことを話した際に連絡先を知らせていたが、松子が小野寺を殺害後、メモを捨ててしまい、連絡は取れずじまいになった。スピンオフ短編作『八雲にて』では、「白夜」での松子との出会いと別れを回想しながら語る赤木の晩年の様子が描かれている。 斉藤スミ子(さいとう・すみこ) 「白夜」で働いていた先輩ソープ嬢。当時28歳。源氏名は綾乃(あやの)。「白夜」で一番の人気と実力があった。松子に「雪乃」という源氏名をつけ、中州でナンバーワンのソープ嬢に育てる。2輪車のプレイでは松子をパートナーに指名していた。もともとは千葉で人気のソープ嬢であったが、赤木の引き抜きに応じて「白夜」に来ている。赤木が店をやめた1週間後、地元・仙台で小料理店を開き、幸せな日々を過ごすことを夢に自らも店をやめるが、恋人である浅野に殺害される。 吉富(よしとみ) 赤木がやめたあとの「白夜」マネージャー。日本人離れした顔立ちで若く見えるが、腹が出ている。赤木の経営方針を変え、素人のソープ嬢を積極的に採用する。 レイコ 吉富がマネージャーになったあとで採用されたソープ嬢。当時20歳。長身で童顔。ソープ嬢歴のない素人の女子大生。松子曰く、客の前には出せないタイプのようであったが、予想に反して反応がよく、松子やスミ子の客をも取り込んで、1ヵ月後にはナンバーワンになる。 浅野 輝彦(あさの・てるひこ) 「白夜」従業員。床磨きなどを行っていた。仕事振りはまじめだが、寡黙な人物。スミ子が店を辞めると同じタイミングで店にこなくなる。店をやめたあと、スミ子と付き合っていたが、覚せい剤に手を出してしまい、スミ子を殺害してしまう。
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