「幻の3番」の歌詞
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「どんぐりころころ」の記事における「「幻の3番」の歌詞」の解説
どんぐりころころ 泣いてたら 仲良しこりすが とんできて 落ち葉にくるんで おんぶして 急いでお山に 連れてった 平成期になってから、上記のような幻の3番が存在するとの噂が徐々に広まり出した。坊ちゃんが泣いたまま終わってしまう2番の歌詞から一転、温かみのある大団円を迎えるこの3番は、青木の母校である松島第五小学校において「いつからか歌い継がれていた」ことも相まって、「幻の3番」としてテレビや新聞等でしばしば取り上げられ知名度を上げた。 しかし、実際にはこの3番は青木とは無関係であり、これは作曲家の岩河三郎が1986年(昭和61年)に3部合唱曲用に本作品を編曲した際に付け足したものである。岩河は作成時に権利関係の届出を行わなかったため、いつからか作者不詳扱いとなってしまっていた。 2004年(平成16年)にNHKの取材に応じた岩河は「童謡はお母さんの愛情を感じさせる音楽だと思います。母の愛情を表現するために、3番を作りました」と付け足した理由を語っている。3番で重要な役目を果たすリスは歌詞に「お母さん的愛情をプラス」させるために登場させたのだという。朝日新聞平成23年10月6日号朝刊の特集では「楽しんで歌ってもらえれば、と思い3番を作った。80歳を過ぎたが、音楽を通じて皆さんに喜んでもらえてうれしい。元気を出してほしい」と語っている。 この岩河の3番に更に落語家の桂三枝がエンドレスに歌えるようにした4番をつけ加え、2007年(平成19年)に創作落語として披露している。 また2002年(平成14年)には、この幻の3番探しの一環で「朝日新聞」が作詞家の荒木とよひさに依頼し、新たに3番と4番を作成している。この他にも全国には様々な3番が存在し「優しいハトさん」が迎えにきてくれる筋立てのものも知られている。
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