「低公害」「無公害」の限定性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 22:26 UTC 版)
「低公害車」の記事における「「低公害」「無公害」の限定性」の解説
低公害車、あるいは無公害車の「低公害」「無公害」とは、その車両が走行する周囲の限定的な環境に対しての「低公害・無公害」を指している。低公害車や無公害車でも、新しく製造する過程や、廃棄(廃車)する過程において、やはり温室効果ガスや大気汚染物質が排出される。ハイブリッドカーや電気自動車には蓄電池用のリチウムなどの多数のレアメタルが使用されており、それらの製造コストを加味すると必ずしもエコと言えない。 また、ハイブリッド車はガソリン車と比べて30万円ほど高く、ガソリン価格が異常高値にならない限り経済性に優れているわけではないとの見方もある。 また、使用環境と車両特性がマッチしていない場合も低公害性能が発揮できない場合もありうる。例えばハイブリッドカーは低速でモーター、高速でエンジンを使用する特性上、市街地を走る路線バスやタクシーのように低速走行かつ加減速が多い走行環境でその特性が発揮される。だが主に高速道路を走行する高速バスや観光バスでも、環境性能を重視して高原地帯の観光地などでハイブリッドバスが採用される場合もある(例として栃木県やアルピコ交通の日野HIMRなど)。 つまり、車両の製造、使用、廃車まで、全体を見渡すと、低公害とは決して言えない場合もあるということである。
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