「マキさんの老後」シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 09:49 UTC 版)
「ザ・ノンフィクション」の記事における「「マキさんの老後」シリーズ」の解説
オカマの「マキ」とオナベの「ジョン」のあべこべ夫婦の生活を追ったシリーズで、およそ12年間に亘って放送された。しかしシリーズ終了後の2020年、当の二人が番組スタッフの指示によるやらせや過剰演出、それによる誹謗中傷の被害があったことを週刊誌に告発した。二人は、同年5月にリアリティ番組『テラスハウス』に出演していた女性プロレスラー・木村花が番組でのトラブルが元で自殺に至ったことを受けて、「私たちは二人だから耐えられましたけど、ひとりぼっちだったら花さんみたいに死んじゃったかもしれません」と語り、テレビ番組における過激な演出について一石を投じたく真実を話すことに決めたと述べている。 まず、番組の名物であったケンカのシーンはスタッフからの指示によるもので、実際の二人はほとんどケンカをすることもないという。この他にも、立ち寄った店でディレクターがマキにクレームを付けるよう指示したり、マキは生活費として家に10万円を入れていたにもかかわらず放送では2万円になっていたりと、マキをひたすら“汚れ役”として撮っていた。更にはロケ先の旅館で男性ディレクターが、女性の身体を持つジョンを羽交い締めにして胸を揉むというセクシャルハラスメントまで行っていたという。放送回数を重ねるにつれ次第に実生活にも影響を及ぼし始め、街中では知らない人から突然面罵されたり、インターネット上には“アンチサイト”まで立ち上げられたりと、精神的にも苦痛を受けたとしている。また、制作サイドはマキが熱望していたクイズ番組やトークショーへの出演をちらつかせていたものの、そのいずれも実現しなかった。 一方、制作・放送元のフジテレビは「週刊誌の記事にあったような言動や演出の指示を出したことはないと認識している」とのコメントを発表している。
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