「パラサイト」による歴史的快挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 09:25 UTC 版)
「ポン・ジュノ」の記事における「「パラサイト」による歴史的快挙」の解説
2019年には、現代の本国を舞台に、貧困層と富裕層の格差問題をエンターテイメントチックに描いた『パラサイト 半地下の家族』を発表。第72回カンヌ国際映画祭のコンペテション部門に選出され、審査員長であるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督率いる審査員の満場一致で最高賞であるパルム・ドールを受賞。韓国映画100年という節目の年においての、初の最高賞受賞となった。 また、フランスでは公開から観客動員数170万人を突破し、イギリスでは外国語映画としての興業収入で歴代一位を記録。本国でも観客動員数1000万人を突破し、日本では韓国映画としての興業収入記録が『私の頭の中の消しゴム』を抜いて一位となった。 ヨーロッパやアジアでの成功だけには留まらず、アメリカでも公開後から高い評価を獲得し、その年の年間興業収入で外国語映画として一位を記録。賞レースでも注目の的となり、第77回ゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞、並びに監督賞と脚本賞のノミネートを皮切りに賞レースを牽引し、アメリカ国内の映画賞において作品賞、または外国語映画賞を総なめにした。 その勢いは全く衰えることなく、第92回アカデミー賞で作品賞・監督賞など6部門にノミネートされ、第73回アカデミー賞で台湾映画の『グリーン・デスティニー』で作品賞にノミネートされたアン・リーに続いてアジア人二人目となるアカデミー作品賞ノミネートとなり、外国語映画として史上初めてとなる作品賞の受賞を筆頭に、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を受賞した。また、フランス版アカデミー賞と呼ばれるセザール賞では、韓国初の外国語映画賞も受賞した。 アメリカのニュース雑誌『タイム』が毎年発表している世界で最も影響力のある100人のリスト「タイム100」にも2020年度のアーティスト部門で選出され、ティルダ・スウィントンは推薦文で「世界が彼に追いつく時期になったと思う(中略)」と述べている。
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