「デュシャンピアナ」シリーズ
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「久保田成子」の記事における「「デュシャンピアナ」シリーズ」の解説
尊敬するデュシャンを主題とした展覧会を開いて大きな反響を呼ぶ。 《マルセル・デュシャンの墓》1972-75年…最初のヴィデオ彫刻のひとつ。1975年のザ・キッチンにおける個展で発表された。デュシャンの墓参りの映像を用いた。 《ヴィデオ・チェス》1968-75年…1968年にカナダ・トロントで行われたコンサートにおいてデュシャンとジョン・ケージがチェスをする様子を写真に撮り、後にそれに着色を施して制作した映像を、木箱に組み込んだ作品。別バージョンとして、デュシャンがパサデナカリフォルニア美術館個展のオープニングで行った全裸の女性と着衣のアーティストとの関係を反転させ、着衣の久保田と全裸のパイクがチェスを打つパフォーマンスの映像作品を収録して、当時一世風靡したフェミニズムの反骨精神を反映させた。 《階段を降りる裸体》1975-76年…デュシャンの油彩画《階段を降りる裸体No.2》を引用した作品で、久保田の代表作のひとつとされる。1991年の段階で5つのエディションが確認されており、うちひとつはヴィデオ作品で初めてニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵された。 《ドア》1976-77年 《メタ・マルセル:窓》1976-77, 1983年 《自転車の車輪》1983-90年
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