ヴィデオ作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 04:08 UTC 版)
1970年、数年前からヴィデオ作品を手掛けるようになっていたパイクと共同生活を始めた久保田は(1977年結婚)、自身もヴィデオを用いた作品に着手する。1972年、久保田はソニーのハンディカメラ「ポータパック(英語版)」を担いで一人でヨーロッパを旅し、その記録映像を用いたシングルチャンネル・ヴィデオ《ブロークン・ダイアリー:ヨーロッパを一日ハーフインチで》を制作、ニューヨークのザ・キッチン(ギャラリー)(英語版)で発表した。 この頃は、小型ヴィデオの発明によって多くの女性たちがヴィデオ作家として活動を始めた時期であり、久保田もメアリー・ルシエ(英語版)ら同世代の女性作家たちと積極的に協働した。また、1974年にアンソロジー・フィルム・アーカイヴズ(英語版)のヴィデオ・キュレーターに採用され、多くの作家を世に紹介した(~1982年)。1982年、東京で開催された「トーキョー・ニューヨーク・ビデオ・エキスプレス」ではニューヨークのヴィデオ作品を日本へ紹介し、そのレポートをニューヨーク近代美術館で開催されたシンポジウムで発表するなど、ヴィデオ・アートについて日本とアメリカの橋渡しの役割も果たした。
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