「カトリック両王」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:17 UTC 版)
「イサベル1世 (カスティーリャ女王)」の記事における「「カトリック両王」」の解説
1492年1月、南部に残っていたイスラム国家グラナダ王国を制圧し(「グラナダ陥落」とも呼ばれる)、約800年にわたったレコンキスタを完成させる。この間イサベルは戦場を奔走する夫を信頼し、軍資金や物資の調達に尽力した。このグラナダ陥落までの3年間(9ヶ月とも)、願懸けとして下着を替えなかったといわれている。これにちなんで、イザベル色(茶色がかった灰色)という色が誕生した。 1496年には、ローマ教皇アレクサンデル6世によりこの偉業が讃えられ、フェルナンドとイサベルは「カトリック両王」の称号を授けられることになった。 イサベルはコロンブスの新大陸進出に援助を与えた事でも知られる。熱狂的なカトリック教徒であったイサベルは、他宗教の民衆を執拗に追放・殺戮し、また他宗教からキリスト教へ改宗した民衆に対したびたび異端審問を行い、財産の没収・追放・処刑等を行っている。イサベル1世が築いた国の基礎はスペインに黄金時代をもたらした。イサベルとフェルナンドの時代をスペインの黄金時代と定義する場合もある。コロンブスを始め、沢山の「冒険家」により「新大陸が発見」され、その土地とそこから産出される様々な品により国は潤ったが、それを上手く使って国を豊かに出来る君主が現れなかったという見方である。
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