「もののあはれ」の発見とは? わかりやすく解説

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「もののあはれ」の発見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 15:06 UTC 版)

もののあはれ」の記事における「「もののあはれ」の発見」の解説

もののあはれ」は、江戸時代後期国学者本居宣長が、著作紫文要領』や『源氏物語玉の小櫛』などにおいて提唱し、その頂点『源氏物語』であると規定した江戸時代には、幕府保護奨励した儒教思想少なからず影響受けた勧善懲悪」の概念浸透し過去平安時代文学に対しても、その儒教的概念政治理念前提にして評価され語られ時期があったが、この本居宣長の「もののあはれ」の発見はそういった介入否定し文学作品芸術的自律性という新し視点生み出した宣長は、それまで一般的な他の文学作品同様に『源氏物語』時代時代思想風土政治風土影響されて、その作品内在的な美的要素からではなく外在的価値観目的意識から読まれてきたことを排し歌・物語その内在的な価値見ようとし、「文芸自律性」という契沖以来新し文芸観に基づいて『源氏物語』における「もののあはれ」を論じた宣長『源氏物語』本質を、「もののあはれをしる」という一語集約し個々字句表現厳密に注釈しつつ、物語全体美的価値一つ概念凝縮させ、「もののあはれをしる」ことは同時に人の心をしることであると説き人間の心への深い洞察力求めた。それは広い意味で、人間と、人間の住むこの現世との関連の意味問いかけ、「もののあはれをしる」心そのものに、宣長は美を見出した

※この「「もののあはれ」の発見」の解説は、「もののあはれ」の解説の一部です。
「「もののあはれ」の発見」を含む「もののあはれ」の記事については、「もののあはれ」の概要を参照ください。

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