独壇場
独壇場とは、独壇場の意味
独壇場(どくだんじょう)とは、集団の中で一人だけ群を抜いて活躍しているさま、その人だけが思うままに振る舞い他の追随を許さないさま、を意味する表現。いわゆる一人舞台の状態。原則的に、「独壇場」と表現できるのは「活躍しているのが唯一人」の状況に限られる。つまり、抜群に活躍している人が何人かいて、しのぎを削りつつ他を圧倒している、というような状況を「彼らの独壇場」とは言わない。団体競技などで「チームの独壇場」と表現することは多々ある。
独壇場の使い方
独壇場の類語と使い分け
独壇場の類語としては「一人勝ち」や「独り舞台」などが挙げられる。「一人勝ち」は、数名いる中で(他の人はことごとく負けて)ただ一人だけが圧勝しているさまを指す語。「一人勝ち」は結果(勝敗)に着目する意味合いを含み、「独壇場」は結果より過程の活躍に着目する意味合いを含む、という違いがあるが、実質的に同義語として扱ってしまえる場合も多い。
「独り舞台」は、もともとは「舞台芸術において唯一人が舞台に立つこと」、転じて「(複数名が舞台上にいるのに)舞台に一人だけいるかのように際立っているさま」、さらに転じて「他の者の存在感を消してしまうくらい他を圧倒しているさま」を意味する表現。ほぼ「独壇場」の同義語といってよい。
独壇場の語源
独壇場は元々は「独擅場(どくせんじょう)」の誤用だったとされる。「擅」は「ほしいままにする」という意味の字。しかし「擅」の字は多くの人によって馴染み薄く、しかも「擅」は「登壇=舞台に上る」というような脈絡で「一人舞台」の意味合いを読み取りやすかったため、誤用でありながらも支持され、いつしか日本語として定着したとされる。現代ではすっかり「独壇場」が正しい日本語として広く認識されており、逆に「独擅場(どくせんじょう)」は相手に理解してもらえるかどうかすら怪しくなっている。
独壇場のよくある間違い
独壇場は「土壇場(どたんば)」と混同されやすい。土壇場は「差し迫った状態」「絶体絶命のピンチ」を意味する語で、「土壇場での決断」「土壇場での逆転劇」という言い方で用いられやすい。なお「土壇」は斬首刑の刑場のことである。独壇場
独壇場
「独壇場」の例文・使い方・用例・文例
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