機動戦士ガンダムΖΖ 物語

機動戦士ガンダムΖΖ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 15:21 UTC 版)

物語

宇宙世紀0088年、グリプス戦役地球連邦軍が創設したエリート部隊「ティターンズ」は事実上壊滅した。しかし、エゥーゴも大半のパイロットが戦死し、有力な指揮官のクワトロ・バジーナ大尉は行方不明となったうえ、エースパイロットのカミーユ・ビダンも精神崩壊に陥り、深刻な戦力不足に悩まされていた。そんな中、三つ巴の決戦から一時手を引き、高みの見物をしていたハマーン・カーン率いるジオン公国残党組織アクシズネオ・ジオンと名を変え、地球圏の制覇に乗り出す。

グリプス戦役で傷ついたエゥーゴの戦艦アーガマは、修理と補給のためサイド1のシャングリラに寄港した。そこでジャンク屋稼業をしている主人公ジュドー・アーシタとその仲間たちは、前大戦で活躍した英雄機Ζガンダムを奪って一儲けしようと企んだことがきっかけで、エゥーゴと関わりを持つことになり、一員としてネオ・ジオンと戦うことになる。

ひょんなことからΖガンダムに搭乗することになったジュドーは、仲間たちとともにガンダム・チームを結成し、チーム1のエースパイロットとして勇敢に戦っていく。その途中、彼は乗機をΖからエゥーゴの最新鋭MSであるΖΖガンダムに乗り換え、同じ頃修理を終え改めて配備されたガンダムMk-II百式と共にネオ・ジオンを圧倒していく。

そんな中、ハマーンはダブリンコロニー落としを敢行、ネオ・ジオンの力を誇示すると共に、地球連邦政府にサイド3の旧ジオン領の譲渡を認めさせることに成功した。

しかしハマーンの配下のグレミー・トトが「ザビ家の真の継承者」を名乗り、ミネバ・ラオ・ザビ傀儡かいらいにしているハマーンを打倒せんと、謀反を起こし、戦局は大混乱となる。正規軍と反乱軍の主だった戦力は相打ちとなる形で壊滅していき、グレミーも戦死する。そしてジュドーとハマーンの最後の一騎討ちが始まる。


注釈

  1. ^ 富野監督は「(デザインは)永野君に任せようと思っている」「(ΖΖは)いわゆる永野メカではなく大河原邦男マシンに近い線がある」「今描かせているヤラレメカに近いメカなどはかつての手塚治虫を彷彿させる漫画的なものまである」と語っている[8]
  2. ^ そこから富野監督により命名された[10]
  3. ^ 鉢かづき姫」のイメージでデザインされ、のちにデザインを一新した際に新デザインの方に名前を譲ってもともとのこちらのデザインのMSはその由来から「ハチカ」と改名された[10]
  4. ^ なお、この永野版ΖΖのラフデザインは、当時バンダイから発売されていた小冊子『模型情報』で、仮デザインとして発表されているほか、『月刊ニュータイプ』に1986年3月号にも掲載されている。
  5. ^ 講談社『機動戦士ガンダム大全集』掲載のΖΖガンダムのラフ案の中に、波動砲を装備したΖΖガンダムとして、決定稿となったデザインに近いものが掲載されている。
  6. ^ 第12話よりクレジット。
  7. ^ これに関して高松信司は、制作が間に合わなかったために急遽特別編として構成し、名古屋テレビ側は難色を示しながらも、それを第1話として納品したためとしている[21]
  8. ^ 「宇宙」のルビは「うちゅう」であり、「そら」ではない。
  9. ^ 一部の地方では10月31日の17:00に先行放送された。

出典

  1. ^ 日経キャラクターズ! 編「機動戦士ガンダムΖΖ DATA」『大人のガンダム HISTORY & BUSINESS』日経BP社〈日経BPムック〉、2004年10月1日、38頁。ISBN 4-8222-1705-1 
  2. ^ ΖΖ(ダブルゼータ)からUC(ユニコーン)へ - 福井晴敏氏らが宇宙世紀の『ガンダム』を語る「ΖΖをなかったことにはできない」(その4)」『マイナビニュース』、2013年9月4日。2016年1月4日閲覧。オリジナルの2021年12月20日時点におけるアーカイブ。
  3. ^ 機動戦士ガンダム大全集 1991, pp. 124–125, §機動戦士ガンダム 10年の軌跡を追って 「ZZ」には、シャアの登場が予定されていた?
  4. ^ 封入特典「逆襲のシャア ドキュメントコレクション」収録インタビュー冒頭公開”. 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』公式サイト. 株式会社サンライズ (2018年6月22日). 2021年5月4日閲覧。 アーカイブ 2021年10月17日 - ウェイバックマシン
  5. ^ 『機動戦士ガンダムMS大全集』バンダイ、1988年、96-98頁。ISBN 4-89189-336-2 
  6. ^ a b c 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1988年、156-157頁。ISBN 978-4-499-20526-9 
  7. ^ 永野護『機動戦士ガンダムΖΖメモリアルボックスTYPE-1封入ブックレット』バンダイビジュアル、1996年11月、8-9頁。 
  8. ^ a b B-CLUB』Vol.3、バンダイ、1985年12月、11頁、ISBN 9784891893828 
  9. ^ 『機動戦士ガンダムエピソードガイド』 Vol.3、角川書店、1999年12月、6-7頁。ISBN 978-4-04-853070-5 
  10. ^ a b c 『Newtype2007年1月号 ポスター』角川書店、2006年12月。 
  11. ^ 永野護『ファイブスター物語リブート』 2 (CLOTHO)、角川書店、2011年4月、26頁。ISBN 978-4-04-854622-5 
  12. ^ 月刊ニュータイプ』2011年4月号、角川書店、2011年3月、22頁。 
  13. ^ 『The Five Star Stories OUTLINE』角川書店、2001年12月、6-7頁。ISBN 978-4-04-853463-5 
  14. ^ 『comicNewtype1996冬の号』角川書店、1996年2月、8-26頁。 
  15. ^ 機動戦士ガンダム大全集 1991, p. 123
  16. ^ 尾形英夫編「前奏曲「機動戦士ガンダムΖΖ」」『アニメージュ』1986年4月号、徳間書店、1986年4月10日、61頁、雑誌 01577-4。 
  17. ^ a b c ガンプラファクトリー 2005, p. 97
  18. ^ 出渕裕『出渕裕メカニカルデザインワークス (1)』ムービック、2000年8月、28-29頁。ISBN 4-89601-490-1 
  19. ^ 「G計画 〜ガンダムができるまで〜 機動戦士ガンダムΖΖ編」『GREAT MECHANICS』 6巻、双葉社〈双葉社MOOK〉、2002年、33-34頁。ISBN 4-575-46409-0 
  20. ^ 【この人の哲学】作曲家・芹澤廣明 アニソン「タッチ」には違う歌詞があった」『東京スポーツ』、2020年9月6日。2021年8月24日閲覧。オリジナルの2022年12月12日時点におけるアーカイブ。
  21. ^ @takama2_shinji (2022年3月24日). "「ZZ」の1話がなんであんな事になっているかと言うと". 2022年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブX(旧Twitter)より2022年3月25日閲覧
  22. ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1987年2月号、徳間書店、115 - 125, 127 - 132頁。 
  23. ^ 『北國新聞』1986年7月25日 - 1987年7月10日付朝刊、テレビ欄。
  24. ^ 小説『機動戦士Ζガンダム』第2巻表紙折り返しの著者コメントより。






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