カール16世グスタフ (スウェーデン王)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 09:59 UTC 版)
人物
- 長年、ディスレクシアを抱えているのではないかとの噂が流れていた。とあるジャーナリストは、国王が継承文書に署名する際、自身の名前を誤って綴った事と、1973年にファールンの銅山を訪問し、岩壁に署名をする際に、自身の名前を“Cal Gustf”と書いた事に言及した。これらの事に関しては、シルヴィア王妃が1997年に出演したテレビ番組のインタビューの中で正式に認めている。同時に、夫妻の子女達も軽度のディスレクシアを抱えている事も公表している。
- 1975年6月25日から1977年2月9日までの間、イギリス海軍の名誉元帥を務めていた事がある。
- 毎年開かれるノーベル賞やポーラー音楽賞の授与式では、プレゼンターとしての役割を務めている。
- 大変なスポーツ好きで、オリンピックやノルディックスキー世界選手権など頻繁にスウェーデンチームの応援に駆けつける事で知られている。
- 自動車にも深い造詣があり、複数のポルシェ・911のほか多数の車を保有している。ちなみに、結婚前の夫妻が最初にマスコミによってスクープされた写真は、2人でポルシェ・911の座席に座っているところだった。
- 2005年の夏に、ノーショーピングで自身が運転する車が事故に巻き込まれ、軽傷を負ったことがある。
- 日本への訪問は16回を数え、皇室との親交も深い。初訪問は王太孫時代の1970年、日本万国博覧会を視察した[10]。即位後1980年に国賓として訪問[11]。1989年2月、シルヴィア王妃とともに昭和天皇の大喪の礼に参列。1990年には2度訪問し、3月には旭川国際バーサースキー大会出席、11月にはシルヴィア王妃とともに明仁天皇の即位礼正殿の儀に参列した。2007年3月25日にシルヴィア王妃とともに国賓として訪問し、翌3月26日には明仁天皇・美智子皇后との晩餐会に臨み、国立科学博物館や太田記念美術館、ソニーの本社などを視察したほか、川越市や長崎市を訪れた。2018年4月には日本スウェーデン国交樹立150周年記念行事のため公式実務賓客として訪問した[12][13]。2019年10月にはヴィクトリア王太女とともに徳仁天皇の即位礼正殿の儀に参列した[14]。
- 移民に対する偏見や迫害が深刻な社会問題となった際は、年末のテレビ演説の中で、現王室のベルナドッテ家がフランスの出身であることに触れ、「私も移民の子孫ですよ」と語り、問題の沈静化に一役買った。
- 2010年11月、カール・グスタフの性風俗店通いや、1990年代にダンスミュージックグループ“Army of Lovers”の創設メンバーである歌手カミラ・ヘネマークとの不倫疑惑を指摘する本がスウェーデンにて出版されたが[2]、本の情報源の信頼性・正確性への疑問やプライバシーを重視する国民性により[15]、いずれの疑惑もデマにずぎないとみなされている(性風俗店通い疑惑は後にスキャンダルが再燃したが、無実であると証明できた)。
- 新王位継承法による長子相続制についてはかなり強い反対意見を持つ。インタビューの際、「息子を継承者にしたい」「大部分のスウェーデン人は男王が王位を継ぐことを望んでいると確信する」など、男尊女卑とも取られる発言をしており、女性の王位継承に反対しているとも見られている。しかし真の反対理由は「遡及適用する法は愚の骨頂」というもので、これは経過措置を定めず継承法改正前に生まれた王族にまで遡及適用し、すでに法定推定相続人であったカール・フィリップ王子が出生時からの地位を失ってしまう事に対する不満であった。国王の意見に賛意を持つ国民もいるが、「時代遅れの見解」「退位すべき哀れな人」など反対意見を持つ国民もいる[16]。
- 父グスタフ・アドルフ王子の死については7歳になるまでに知らず、2005年の演説でこの事に対する気持ちを表明した。
注釈
出典
- ^ a b c 『スウェーデン国王もハマった「性風俗」極上プレイ』 週刊文春 2011年6月30日号
- ^ a b “スウェーデン国王:風俗店通い疑惑…本人否定、退位論も” (2011年6月16日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “Gangster Mille Markovic ‘who had pictures of Swedish king Carl XVI Gustaf in strip club’ shot dead in his car” (2014年1月24日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “Kungabilden granskad av Expressen” (2011年12月16日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “Intervju med Kungen och Silvia (1976) (Från 100 höjdare)” (2009年12月13日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “Så manipulerades bilden på kungen” (2011年12月20日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “Mille Markovic gripen för anstiftan till mordförsök” (2013年6月12日). 2019年12月4日閲覧。
- ^ 【トレビアン】世界の変わった法律! 売春が合法の国!?(トレビアンニュース) - livedoor ニュース
- ^ “新型コロナに感染したポーランド大統領、ブースターショットを打ってまた感染”. 中央日報 (2021年1月6日). 2022年1月6日閲覧。
- ^ 【大阪万博】1970年5月15日(金) スウェーデンナショナルデー
- ^ 国賓・公賓など外国賓客(元首・王族)一覧表(昭和27年~昭和63年) - 宮内庁
- ^ Official visit to Japan – day 1
- ^ スウェーデン国王王妃両陛下訪日 迎賓館における安倍総理大臣夫妻関連行事
- ^ The King and The Crown Princess attend the imperial enthronement in Japan
- ^ “Swedish King to face book's love affair claims” (2010年11月3日). 2019年12月4日閲覧。
- ^ “Kungen: Grundlagen är lustig” (2003年11月24日). 2019年12月9日閲覧。
- ^ 結婚は6月に スウェーデン国王『朝日新聞』1976年(昭和51年)3月14日、13版、18面
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