忌避

実用日本語表現辞典

忌避

読み方：きひ

忌避（きひ）とは、特定の事物や状況を避ける行動や心理的反応を指す言葉である。生物が危険や不快な環境から身を守るために自然に行う行動であり、人間だけでなく、動物や昆虫にも見られる現象である。例えば、昆虫が光や特定の化学物質を避ける行動、人間が不快な音や匂いから遠ざかる行動などがこれに該当する。また、心理学的な観点からは、不快な感情や思い出を避ける心理的な反応も忌避と表現されることがある。

（2023年9月21日更新）

デジタル大辞泉

き‐ひ【忌避】

読み方：きひ

［名］(スル)

１ きらって避けること。「徴兵を—する」

２ 訴訟事件に関して、裁判官や裁判所書記官に不公正なことをされるおそれのある場合に、当事者の申し立てにより、その者を事件の職務執行から排除すること。また、そのための申し立てをすること。→回避 →除斥

特許用語集

忌避

ある審判事件について審判の公正を妨げるべき事情がある審判官や審判書記官を、当事者又は参加人からの申立てに基づいて職務の執行から除外する制度（特許法第１４１条～１４４条の２（実用新案法、意匠法、商標法において準用））。忌避の申立ては忌避審判によって審理される。

ウィキペディア

忌避

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/03/18 14:55 UTC 版)

忌避（きひ）とは、除斥事由には該当しないが、手続の公正さを失わせるおそれのある者を、申立てに基づいてその手続に関する職務執行から排除することを指す。

ウィキペディア小見出し辞書

忌避

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/04/18 12:59 UTC 版)

「ツバキ」の記事における「忌避」の解説

花がポトリと落ちる様子から、馬の世界においても落馬を連想させるとして、競馬の競走馬や馬術競技馬の名前としては避けられる。特に競馬では、過去にはタマツバキの様な名馬もいるが、1969年の第36回東京優駿（日本ダービー）で大本命視されたタカツバキが、スタート直後に落馬で競走中止するというアクシデントを起こして以降、ほとんど付けられることがなくなった。 武士は、打ち首により首が落ちる様子に似ていることを連想させることを理由にツバキを飾るのを好まなかった、という話もあるが、それは幕末から明治時代以降の流言であり、江戸時代に忌み花とされた記述は見付からない。1600年代初頭には多数の園芸品種が流行。1681年には，世界で初めて椿園芸品種を解説した書物が当時の江戸で出版される。

忌避

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/06/27 00:37 UTC 版)

「裁判官 (国際司法裁判所)」の記事における「忌避」の解説

裁判官は利害関係をもつ裁判に対して自ら回避を申し立てることができるが、これまでに紛争の当事国の側から特定の裁判官に対して忌避の申し立てがなされたことがある。これは裁判官が裁判官に就任する前に自国政府代表として行った発言を理由とするものであった。ICJ規程第17条第2項は裁判官の欠格事由について定めるが、これまでに国際司法裁判所は理由を示すこともなく弁論手続きも経ずに、こうした紛争当事国の忌避申し立てを否決している。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

忌避

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 13:52 UTC 版)

名詞

忌 避（きひ）

1. 嫌って避けること。

関連語

• 対義語 - 歓迎
• 類義語 - 禁忌

動詞

活用

サ行変格活用

忌避-する

Weblio日本語例文用例辞書

「忌避」の例文・使い方・用例・文例

• 彼の父はベトナム戦争時に兵役忌避者だった。
• 兵役を忌避する.
• 迷信を忌避する.
• 徴兵を忌避する
• あの男は徴兵忌避だ
• 徴兵忌避の廉をもって懲役三年に処せられた
• 徴兵忌避の傾きは近頃無くなった
• 徴兵忌避
• 徴兵忌避のかどをもって三年の懲役
• 徴兵忌避者
• 物事を行うことができないと偽って義務や仕事を忌避すること
• 陪審員の専断的忌避の非人種的な理由
• 病気または無能を装うことによって彼らの職務を忌避している誰か
• 任務を忌避する誰か
• 恥ずべき言動を忌避する気持ちが強いこと
• 裁判で,裁判官の職務執行の不公正が予想される場合に裁判官を忌避すること
• 訴訟事件において忌避する