三省堂 大辞林 |
よそ・う よそふ 2 【▽装う】
(1) 0 飯や汁を器に盛る。よそる。
「ごはんをもう一杯―・ってください」
(2)飾りととのえる。しつらえる。
「中の間は院のおはしますべき御座(おまし)―・ひたり/源氏(若菜下)」
(3)船出・出発の準備・整備をする。
「おしてるや難波の津ゆり舟―・ひ我(あれ)は漕ぎぬと妹に告ぎこそ/万葉 4365」
(4)ととのった衣服を身につける。よそおう。
「ぬば玉の黒き御衣(みけし)をまつぶさに(=完全ニ)取り―・ひ/古事記(上)」
[可能] よそえる
飾りととのえる。身じたくをする。
「色々に―・へたる指貫姿/今昔 31」
よそお・う よそほふ 3 0 【装う/▽粧う】
〔動詞「装(よそ)ふ」の未然形に、継続の助動詞「ふ」の付いた「よそはふ」の転〕
(1)立派な衣服や装身具で身なりをととのえる。正装する。
「絹のドレスに身を―・った夫人」
(2)実際はそうではないのに、いかにもそうであるかのように見せかける。
「学生を―・う」「犯人は客を―・って店に入った」
(3)出発の準備をととのえる。
「一人の男小舟を―・ひ此方へ向つて漕ぎ出せしが/いさなとり(露伴)」
(4)衣服・用具などを身につける。
「王公卿相、花の袂を―・ひ、玉のくつばみをならべ/平家 8」
[可能] よそおえる
「装う」の用例一覧
上村松園 眉の記 (青空文庫)
医」という小説を思い出したのである。 ながねん想いこがれていた若い国手に麻酔剤なしで意地の手術をうけたかの貴婦人も、手術をうけながら苦痛をこらえ、いささかの苦痛もないかのように装うてはいたものの、美し...
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太宰治 川端康成へ (青空文庫)
党だと思った。そのうちに、ふとあなたの私に対するネルリのような、ひねこびた熱い強烈な愛情をずっと奥底に感じた。ちがう。ちがうと首をふったが、その、冷く装うてはいるが、ドス...
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有島武郎 広津氏に答う (青空文庫)
常に自分の実生活の状態についてくよくよしている。そして、その生活と芸術との間に、正しい関係を持ちきたしたいと苦慮している、これが私の心の実状である。こういう心事をもって、私はみずからを第一の種類の芸術家らしく装うことはできない。装う...
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