非人とは? わかりやすく解説

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ひ‐にん【非人】

読み方:ひにん

江戸時代、えたとともに士農工商の下におかれた被差別階層また、それに属する人。遊芸刑場雑役などに従事した明治4年(1871)の太政官布告法的に平民とされたが、社会的差別はなお存続した。

仏語人間でないもの。天竜八部衆悪魔などをいう。

出家遁世した僧。世捨て人また、非常に貧しい人。

西行上人は身を—になせども」〈ささめごと


非人


ひにん 【非人】

人非人とも。仏教で、人間以外天・竜夜叉・鬼などをいうのだが、人を卑しめていったり、非道な人をいったりする語にもなった。

非人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 09:07 UTC 版)

非人(ひにん)は、主に、


注釈

  1. ^ 癩病(ハンセン病)等の忌避された病に罹患した者。
  2. ^ 次第に病者や障害者ごと非人と呼ばれるようになった。
  3. ^ 「3つ組」の数当て賭博。選ぶ数のグループは、1–7・8–14・15–21 の7種3組で、それぞれに当たりが1つずつあり、各グループから1数字ずつ拾い、計3つの数字を当てるもの[8]
  4. ^ 浅草谷之村(やのむら、現在の台東区今戸1丁目)か、ただし、谷之村は、矢野弾左衛門の在所を指すとも。また、刑場において鑓や捕道具を持って罪人の引廻しを行う者を谷之者と称し、高野山に起源を有する被差別民の集団とも[12]

出典

  1. ^ 筒井功『サンカと犯罪』現代書館、2008年11月、106-108頁。ISBN 9784768469811 
  2. ^ 高柳金芳『江戸時代非人の生活』雄山閣、1974年、11-12頁。 
  3. ^ a b c d e f g 山路興造 (2020-02). 前近代の被差別民呼称とその職能. p. 2. http://khrri.or.jp/news/docs/20190212_yamajizemi.pdf. 
  4. ^ a b c d e f g h i j 非人について”. 東京の被差別部落. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月30日閲覧。
  5. ^ 日本の社会保障制度の形成加茂直樹、京都女子大学大学院現代社会研究科博士後期課程研究紀要 2 1-27, 2008-03-31
  6. ^ a b 森永種夫『流人と非人』(岩波新書の江戸時代)17頁[要文献特定詳細情報]
  7. ^ a b c d e f g h i 森永種夫『流人と非人』(岩波新書の江戸時代)19頁[要文献特定詳細情報]
  8. ^ 精選版 日本国語大辞典「三笠付」の解説 - コトバンク”. 2022年11月17日閲覧。
  9. ^ a b c 森永種夫『流人と非人』(岩波新書の江戸時代)20頁[要文献特定詳細情報]
  10. ^ a b c d 三田村鳶魚『[江戸ばなし. 其2』大東出版社、1943年。[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1042111/124 [要ページ番号]
  11. ^ 朝野新聞 編『江戸の下層社会』塩見鮮一郎解説、明石書店、1993年2月、38-42頁。ISBN 4-7503-0488-3 
  12. ^ 内藤久義「三つの谷之者―竹の表象から」『非文字資料研究』第22号、神奈川大学日本常民文化研究所 非文字資料研究センター、2021年3月20日、73-94頁。 
  13. ^ 横井清『中世民衆の生活文化』東京大学出版会、2019年5月30日。 [要文献特定詳細情報]
  14. ^ 山本成之助『川柳医療風俗史』牧野出版、1972年。 [要ページ番号]


「非人」の続きの解説一覧

非人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 14:25 UTC 版)

カムイ伝」の記事における「非人」の解説

横目(よこめ) 日置一帯部落仕切っている非人頭橘軍太夫の手先となり、非人でありながら庄屋並みの高待遇受けている。カムイ一目置いており、自分配下にしたがっているが結局は拒まれ、あげくカムイ対峙した際に重傷負った鎖鎌使い手武術者。 サエサ 横目娘。カムイ強さ惚れており、その情熱のあまり自らも忍者となった諜報活動行いながら神出鬼没カムイ追い続けている。父・横目からカムイ諦めるよう諭されるが、まったく聞く耳を持たないキギス 横目下人。自らの立場上、サエサを「おじょうさん」と呼んでいるが、実のところ横目嫡子であり、サエサの兄であった。そうとは知らないサエサ片目抉り取られてしまう。カムイの姉ナナ崇拝しており、武士の手先となり非人や百姓たちの仲を裂こうとする横目に不信感を抱くうになるタブテ谷部落の非人で、カムイ崇拝していた。後に仁太夫にだゆう)と名乗り江戸こじきの大頭になってからは日置藩の非人に大きな力を行使するうになる弥助(やすけ) カムイの父で、夙谷部落の小頭罪人処刑牛馬死体処理など、人が嫌う仕事請け負う部落民の掟に従いながら生きている。妻を亡くし男手一つ子供養っていたが、息子カムイ(弟)が処刑されるなど、過酷な日々を過ごす。 ナナ カムイの姉であり、正助の妻。正助との愛をつらぬき結ばれるが、厳し身分差別のため正式な妻としては認められていない正助信じ厳し現実に耐え忍びながら生きているカサグレ 無人流の達人橘一馬川底から拾い無人流をスパルタ教育覚えさせた。かたわであり非人でもあったため、自分から世に出るではなく自身分身として成長させた人物どのようになるかを生き甲斐にしていた。玄蕃師匠でもあるが拳銃撃たれてしまう。竜之進にも密かに無人流を教えていた。

※この「非人」の解説は、「カムイ伝」の解説の一部です。
「非人」を含む「カムイ伝」の記事については、「カムイ伝」の概要を参照ください。


非人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:50 UTC 版)

もののけ姫」の記事における「非人」の解説

非人は中世では柿色の衣を着た人々で、一般平民とは区別されている。神人供御人とも呼ばれる。非人に関連して浦谷年良は、宮崎駿尊敬する作家堀田善衛の『定家明月記私抄』を引用している。「元来天皇家というものが、これらの遊女白拍子舞人猿楽さらには武芸事とする武人などの芸能とともに各種職人、広い意味での宗教人など、いわば非農業民、それを別の言葉言いかえるとして、『遊手浮食』の徒、『無縁の輩』などの『道々の輩』、すなわちこれら路上遍歴民を統轄し保障をする存在であったことを確認しておきたい」。

※この「非人」の解説は、「もののけ姫」の解説の一部です。
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