魔法族とマグルとは? わかりやすく解説

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魔法族とマグル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 10:31 UTC 版)

ハリー・ポッターシリーズの用語一覧」の記事における「魔法族とマグル」の解説

『ハリー・ポッター』シリーズでは、魔法族(魔法使い魔女)の発祥は、ある日、突然変異魔力有した人間誕生したこととされている。その後魔力持たない人間は「マグル」と呼ばれるようになった魔法力優性遺伝とされているが、まれに劣性遺伝子顕在化し、魔法族の家に生まれながら魔法使えない者が誕生することがあるこうした人間作中で「スクイブ」と呼ばれる一方で発祥期より引き続きマグルのなかから突然変異魔法使い魔女生まれことがある魔法界では出自・血統への差別存在しており、純血魔法族を中心にマグルや「マグル生まれ」の魔法族を差別する傾向少なからず見られる作者ローリングは「作中で以下の言葉頻繁に使う者はその人中にある偏見暗示している[要出典]」と語る。 純血 魔法使い魔女夫婦から生まれた魔法族を指す単語。ただし、厳密には「初代以降純血魔法族のみで続いてきた家系魔法族の夫婦の間に生まれた魔法族」を指す。 彼らは初代以降マグルの血を交えないよう、何世代にも渡って純血魔法同士婚姻続けてきたため、作中登場する純血魔法族はみな姻戚関係にある。ただし、ゴーント家のように、純血維持するために近親婚繰り返した結果遺伝病発生した家も存在する純血主義 マグルはもちろん、マグル生まれ魔法族や彼らを擁護する魔法族を排除し純血魔法族が魔法界支配すべきであるという思想。ホグワーツ創始者のひとり、サラザール・スリザリンによって提唱され魔法界歴史趨勢に伴い次第世論ひとつとして浸透していった。 血を裏切る者 純粋な魔法族でありながらマグルマグル生まれ魔法族と親密になった結婚したりした者を指す侮蔑的な語。ウィーズリー家は「血を裏切る者」を数多く輩出してきたことで知られ純血主義者たちに冷遇されることが多かった聖28一族純血一族一覧」という本に記された、「間違いなく純血血筋とされるイギリス魔法族の純血名家のことを指す。このリスト匿名作成されたが、作成者ノット家のカンケンタラス・ノットとされている。その多く純血主義標榜しており、ブラック家のように魔法界王族自称する家系もあれば、ウィーズリー家のように純血主義否定的な家系ゴーント家のように滅びた家系もある。以下に一覧を記す。アボット該当者はハンナ・アボット。 ウィーズリー家ロン・ウィーズリー出身家系。他の純血家系異なりマグルマグル生まれにも寛容的であり、それらの人物多く婚姻関係結んでいることから、他の純血家系から「血を裏切る者」とみなされている。 エイブリー2代続けて死喰い人輩出している。死喰い人エイブリー該当する。 オリバンダー家ギャリック・オリバンダーの出身家系だが、彼自身は半純血母親マグル生まれ)。代々作り従事してきた家系であり、その歴史紀元前にまで遡るカロー該当者アミカス・カロー、アレクト・カロー兄妹クラウチ魔法界でも最古魔法家系ひとつだったが、バーテミウス・クラウチ・ジュニア死により断絶するグリーングラス該当者はアステリア・グリーングラス。かつては純血主義であったが、二度目魔法戦争経て軟化した代々血の呪い引き継いでいる。 ゴーント家ヴォルデモート母方家系であり、サラザール・スリザリンカドマス・ペベレル先祖に持つ。極度純血主義であり、純血を保つために近親相姦繰り返した結果精神異常遺伝病発生している。また、全員がパーゼルマウスである。モーフィン・ゴーント死により断絶した。 シャックルボルト家該当者キングズリー・シャックルボルト。 シャフィク家アラブ系一族であり、本編では出身者登場しない。 スラグホーン家該当者はホラス・スラグホーン。 セルウィン家該当者死喰い人のセルウィン。また、ドローレス・アンブリッジはセルウィン家出身と詐称していた。 トラバース該当者は『黒い魔法使い誕生』に登場するトーキル・トラバース。 ノット家このリスト作成したカンタンケラス・ノットの出身家系。その他セオドール・ノット該当パーキンソン該当者はパンジー・パーキンソン。 バーク該当者カラクタカス・バーク。 フォウリー家該当者は「魔法同盟」に登場するグリム・フォウリー。 ブラックシリウス・ブラック出身家系イギリス最古魔法家系のひとつであり、その歴史中世にまで遡る。ほとんどの純血家系縁戚関係にあることから、魔法界王族自称している。 フリント該当者はマーカス・フリント。 プルウェット家モリー・ウィーズリー出身家系で、ミュリエル・プルウェットが該当する男系血筋は、ヴォルデモート陣営との戦いで断絶している。 ブルストロード家該当者はミリセント・ブルストロード。 マクミラン該当者はアーニー・マクミラン。少なくとも九代前から続いている家系マルフォイ家ドラコ・マルフォイの出身家系中世フランス起源を持つ家系であり、ウィルトシャー州にある地方領主たちから没収した一等地豪邸代々住んでいる。現在は純血主義傾倒しているが、かつてはマグル癒着していた時期もあった。 ヤックスリー家該当者はコーバン・ヤックスリー。 レストレンジ家ベラトリックス・レストレンジ嫁ぎ先家系出身者はリタ・レストレンジ、ロドルファス・レストレンジが該当フランス魔法界旧家で、純血思想加え男尊女卑思想を持つ。 ロウル家該当者ソーフィン・ロウル。 ロジエール家該当者エバン・ロジエール、および「ホグワーツの謎」に登場するフェリックス・ロジエールロングボトム家ネビル・ロングボトムの出身家系魔法界でも、最古純血家系のひとつ。 なお、ポッター家については、ポッターという姓がマグルにもありふれたのであるうえ、ハリー曽祖父ヘンリー・ポッターが第一次世界大戦期第一次魔法戦争)にマグル保護訴えて魔法省対立したことにより、リストから除外された。しかし、ブラック家出身のドレア・ブラックがポッター家に嫁いだ際、ブラック家の家系図から抹消されなかったことから、ポッター家もまた純血であった推定される。 半純血 (half-blood) 魔法族を片親に持つ魔法族を指す単語厳密には「純血魔法族を片親に持つ魔法族」を意味する。 半純血魔法族には3種類あり、1つ目はハリー・ポッターニンファドーラ・トンクスのように「純血の魔法族とマグル生まれ魔法族の間に生まれた魔法族」、2つ目はヴォルデモートセブルス・スネイプのように「純血魔法族と(魔力持たないマグルの間に生まれた魔法族」、もう一つはアルバス・セブルス・ポッターのように「両親いずれかが半純血魔法族」である。 マグル生まれ マグル両親に持つ魔法族。 発祥期魔法族と同様に突然変異魔法力有した存在。そのため、同じ親から生まれた兄弟姉妹であっても魔法力を持つ者と持たない者誕生するケースと、ともに魔法力有するケースがある。 純血主義者は、マグルマグル生まれ魔法族を「穢れた血」 (mud-blood) と呼び侮蔑している。 スクイブ 魔法使い魔女を親に持ちながら魔法使えない人物の総称。これは優性の法則いくらか確率発生する劣性遺伝表現化した者で、祖先マグル遺伝子持って誕生した結果である。しかし、遺伝上彼らの次世代魔法使い普通に誕生するので、普通に魔法族と結婚している(なかにはマグル婚姻するケースもある)。スクイブの次世代魔法族が誕生する比率確率計算上「魔法発現する遺伝子」がその血統内にどれだけいるかで決まる。 スクイブは所持魔法の使用禁じられており、そのため魔法学校入学することはできないが、魔法界ではスクイブ専用教育勤務機関があるため、決し冷遇されわけではない魔法使い魔女であっても魔法の腕が芳しくないに対して「スクイブ」という言葉使われることがある第2巻秘密の部屋』ではネビル・ロングボトムが自身をスクイブと自嘲し第6巻『謎のプリンス』ではメローピー・ゴーント家族にスクイブ扱いされる。また第7巻死の秘宝』ではミュリエルやリータ・スキーターが、魔法学校にも通わず人前にも姿を現さなかったアリアナ・ダンブルドアをスクイブだと思っていた。 作中では、ホグワーツの管理人であるアーガス・フィルチや、不死鳥の騎士団協力者であるアラベラ・フィッグらが該当するマグル魔法族、いわゆる「普通の人間」のこと。原始魔法族(魔法使い魔女)はマグルのあいだから生まれたその歴史どのようなものかは不明だが、マグル内の突然変異である彼らとの関係はそれほど良好ではなく多く魔法族はマグルにその力を恐れられ幾度も迫害受けてきた。そのため魔法族はマグルの目を避け、みずからの存在隠しながら生活するようになったホグワーツ魔法魔術学校建設もそのためである。 現代では魔法省の手による隠蔽功を奏しマグル大半魔法魔法族の存在をまったく信じていない状態である。例外的にロンドンの「マグルの首相」のように仕事先や、グレンジャー夫妻やペチュニア・ダーズリーのように血縁魔法使いがいる者などはその存在を知るが、あくまで少数であり他人にそれを話したとしてもまず信用されないそれにもかかわらず魔法界魔法隠蔽躍起になるのは、ときおり魔法の実在を確信する者もおり、彼らに魔法存在吹聴証明されれば魔法存在信じる者が多数占めかねないため、それによる新たな魔女狩り純血主義者たちの暴走避けたという理由もある。1920年代北アメリカ活動していた過激派魔法排斥団体「新セーレム救世軍 (New Salem Philanthropic Society) 」、彼らに協力していた記者のラングドン・ショーなどはこれにあたるマグルとの関係は魔法界にとって大きなテーマで、「マグル避け呪文」があったり、第1巻賢者の石』ではルビウス・ハグリッドハリー・ポッターに「魔法省の一番大切な仕事は、魔法使い隠しておくことだ」と説明する歴史的対立により、マグル敵視する時代があった。しかし現代魔法界では公式にはマグル出身者や半純血差別することは禁止されており、恥ずべきこととしている。サラザール・スリザリンを除くホグワーツ魔法魔術学校創設者や、アルバス・ダンブルドアは「マグル出身者でも魔力示せば、魔法教育受けられる」という考え持ちすべての魔法学校学生制度として差別されことはない。 しかし、なかには伝統ある魔法族の血を重視しマグル出身魔法使い魔女ハーマイオニー・グレンジャーなど)を「穢れた血」と見なすいわゆる純血主義者」がスリザリン寮出身の者をはじめ根強く残っている。ただスリザリン寮もマグル出身者や半純血公的に拒絶することはできないので、同寮にもこの種の生徒たちそれなりに存在している。 1920年代北アメリカではノー・マジと呼ばれていた(『ファンタスティック・ビースト』)。 日本語において「人間」訳されることがあるが、魔法族もまた人間であるためこの訳語不適切である。

※この「魔法族とマグル」の解説は、「ハリー・ポッターシリーズの用語一覧」の解説の一部です。
「魔法族とマグル」を含む「ハリー・ポッターシリーズの用語一覧」の記事については、「ハリー・ポッターシリーズの用語一覧」の概要を参照ください。

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