選抜組
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 00:51 UTC 版)
『零』に登場。実力選定試験の合格者のうち、上位7名から構成された暗殺部隊のエリート。全員が年ごろの少年少女で、反乱分子の掃討を主任務とする。 帝具には劣るものの、性能は折り紙つきの武器「臣具」を持つ。相次ぐ強敵との戦いとアカメの離反により壊滅状態となり、部隊としての機能は停止する。 ゴズキ 声 - 西凜太朗 暗殺部隊の教育係を務めた人物。 8年もの間アカメたちに自分を父と慕わせて特殊訓練を施し、暗殺者に仕立て上げた。 アカメたちを自分の子供のように大事にしていると口では言っているが、凶悪そうな顔つきで任務に失敗する者は容赦なく切り捨てるという冷酷な部分も持っている。しかし情も確かに移っており、コルネリアの死に対しては「使えないガキ」として割り切ろうとしたものの長い時間を家族として過ごしたために悲しみを感じていた。他とは違い、アカメだけは自分に妄信しないことを気にしていて、アカメが信じていた相手を殺すよう命令を下す。 終盤、アカメが帝国を離反することに感付いてツクシや他の暗殺部隊とともにアカメを罠に嵌め、逃走するアカメを追跡し交戦するが、返り討ちに遭い死亡。死の間際に死んでいった暗殺部隊の子供達の魂と邂逅し、自分にこの光景を見る資格は無いと自嘲するが、どんなに堕ちても父親は父親であることを悟り、安らかな表情を浮かべていた。 かつては羅刹四鬼の一人で、メズの実の父親である。 帝具「一斬必殺村雨」を所持している。 ナハシュ キルランクNo.1。暗殺部隊随一の実力者。 チームの司令塔的存在で、現場での作戦立案や指揮を担当。みんなからは『チーフ』と呼ばれている。自他共に厳しく、仲間を「雑魚」呼ばわりしているが、根は仲間想いである。自身が調合したこだわりのマイシャンプーを持っている。 その戦闘力は非常に高く、水龍の剣の能力を発動せずにババラの攻撃を何度も凌いだり、ポニィを抱えた状態でもその実力が衰えることなく単身で墓守と渡り合えるほどであり、ババラからは「タエコ以上の逸材」と評される。水龍の剣の能力を発動した際には髪の毛が伸びて長髪となる。 墓守編では、キマツからポニィを救出した後は負傷した彼女を抱えながら行動する。崩壊する王家の墓からの脱出の際、水龍の剣の能力を2度発動してまで襲い来る墓守の残党と戦い抜いたが、あと少しのところで能力の限界を迎えてしまい、ポニィを庇って谷底へ転落する。辛うじて存命するも、転落のショックで記憶喪失に陥っていたところをムディの秘術により洗脳され、彼の傀儡と化す。だが、完全に洗脳されてはいないようであり、最初の襲撃でポニィを斬った後、しばらくの間その悔恨に無意識のうちに苛まれ続けていた。 ハクバ山の決戦時にマシロと共にゴズキを追い詰めるが、ムディがアカメに殺された途端に突如発狂し、どこかへと姿を消した。 ゴズキを「父」と呼んでいる。 使用する臣具は「水竜の剣」。 ツクシ キルランクNo.6。ゴズキを信じ切っている少女。 暗殺者としてはまだ未熟な点もあるが、自分の仕事によって誰かが幸せになるならと考えている。心優しく思いやりがあるが、ゴズキの教えを信じ切っているため、標的や敵対者の言葉には一切耳を貸さず、民の幸せよりもゴズキと共に幸せに暮らすことを優先している。選抜組のメンバーの中で最もアカメと親交が厚いが、彼女がゴズキの教えに疑問を抱く姿を見た際には敵意を示していた。かなりの巨乳の持ち主でもありたびたび周りの男から目をつけられる。さらに現在も成長中らしく、本人も早撃ちの邪魔になると難色を示している。 墓守編では、キマツに敗北して囚われの身となるもガイの犠牲により解放される。ガイの傷跡をヒントにウェネグの「王家の呪い」の効果を見破り、アカメに助言した。 終盤、ゴズキからアカメが離反する可能性があることを聞き、アカメが帝国を離反することを打ち明けた際、合図を送ってゴズキ達に襲わせる。その後、ゴズキが殺されたのを見て激昂してアカメを襲うも、返り討ちに遭い死亡。 ゴズキを「お父さん」と呼んでいる。 使用する臣具は「プロメテウス」。 コルネリア キルランクNo.3。美人でしっかり者の、チームのお姉さん的存在で、女性陣からは「コル姉」と呼ばれ慕われている。 気持ちの切り替えが早く、知人によく似た標的もためらいなく手にかける。気の強い自信家だが、誰かに甘えたいと思ったり、追い詰められると弱気になるといった一面も持つ。また、カップリング好きの素養を持つほか、自身の戦闘スタイルからリーチが長い方がいいと割り切りつつも、自身の身長が高めなことを少し気にしている。 チームの女性陣の中で一番の体術を誇り、ゴズキ直伝の足の関節を外した技を得意とする。 休暇中に訪れた旅館で出会ったタエコと仲良くなるが、自身の正体を知った彼女から襲撃を受ける。激戦の末に粉砕王を破壊され、戦意喪失して命乞いをするも聞き入られずに殺され、選抜組最初の死者となった。 ゴズキを「パパ」と呼んでいる。 使用する臣具は「粉砕王」。 グリーン キルランクNo.5。眼鏡を掛けた、知的な雰囲気の少年。 貴重な鉱石を探して現金に換えている知性派だが、ムッツリスケベで、女性陣から不気味がられている。趣味は化石集めとペーパークラフトの作成で、アカメにペーパークラフトの作り方を教えたのも彼である。アカメの腋を見て心を奪われて以来腋フェチに目覚めたと自称しているが、実際にはアカメに好意を抱いている。 アカメと同様に帝国の腐敗を感じ、そのやり方に疑問を抱いてはいるものの、彼女の身を案じて帝国への疑念を表には出さぬよう警告を促していた。 墓守編では、突入前は行方不明になったクロメの身を案じるアカメの制御役や彼女と共に墓守の捕獲を担当し、突入後は奇襲型の敵への警戒係を担当する。王家の墓の罠で散り散りとなったが、ジャモ・ヌビスとの戦いの際にアカメと合流し、続くウェネグとの戦いでも彼女の補佐を務めた。 同盟との戦いにおいてマシロを追い詰めるも、執念を発揮した彼女に接近戦に持ち込まれた末、首を捻じ折られて死亡する。 ゴズキを呼び捨てで呼んでいる。 使用する臣具は「サイドワインダー」。 ガイ キルランクNo.2。体中に傷がある大柄な少年。 頭は悪いが、パワーだけならナハシュに引けを取らない。グリーンと違い、こちらはオープンなスケベで、コルネリアに好意を抱いているが、普段の行いが悪いせいか相手にされていない。女遊びが好きで、仲間に借金をしてまで遊郭でこっそり遊び呆けている。 初任務で標的を殺害した際、無意識に後味の悪さを感じていたが、次第にそれを感じなくなっていった。 墓守編では、レイアースーツの能力を駆使して突入前は王家の墓の偵察を担当し、突入後は地中からの奇襲を担当した。メンバーの中で最初にウェネグの元へ辿り着き、墓守の長の力に翻弄されながらも善戦するが、止めの一撃のダメージを「王家の呪い」で自身に流し込まれ致命傷を負う。最後の力を振り絞って囚われの身となっていたツクシたちを解放した後、単身ウェネグに立ち向かうも心臓を握り潰されて死亡した。 ゴズキを「親父」と呼んでいる。 使用する臣具は「レイアスーツ」。 ポニィ キルランクNo.4。ポニーテールの小柄な少女。 快活な性格の持ち主で、ツクシらと同じくゴズキを実の父のように慕っている。頭脳のほうはガイとどっこいだが、身体能力は抜群であり、メンバーの中でも最も優れた脚力を誇り、耐久力も高い。また、嗅覚も優れており、目隠しした状態でも匂いだけで仲間を判別できる。 墓守編では、キマツとの戦いに敗れ殺されかけていたところを駆け付けたナハシュに救われ、崩壊する王家の墓からの脱出の際もナハシュの犠牲で辛くも生還する。何もできずに足でまといとなった自分を後悔しており、復活後はナハシュの分まで戦い抜くことを決意し、キマツの技を真似て窮地から逃れるなど心身共に成長する。同盟の襲撃の際に洗脳されたナハシュに斬られ、辛うじて存命するも重傷を負い、その傷が元で以前よりも戦力が低下してしまう。アカメが離反後、唯一生き残り、ナハシュを探す旅に出る。 ゴズキを「お父さん」と呼んでいる。 使用する臣具は「ヨクトボトムズ」。
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