要塞都市アーカティア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「要塞都市アーカティア」の解説
ロロ 要塞都市の外壁近くにある雑貨店「勇者屋」の店主。曽祖父が勇者ワタリ、つまりルルとは共通のルーツを持つ遠い親戚にあたり、髪の毛が金色という点を除けばルルと瓜二つの容貌をしている。 魔法薬の納品期日直前に従業員が一方的に辞職し困り果てていたところをサトゥーに助けられ、彼を従業員として下宿させる。サトゥーが開発する魔法薬や蝋燭、虫除け、骨装備、「勇者屋特製保存食」などで商売が軌道に乗り始め、「ペンドラゴン」の協力で大魔女のお墨付きを貰う。 ハムっ子 「勇者屋」の従業員である3つ子の蹴鞠鼠人の子供。膝丈くらいのハムスターのような見た目。巨大なブロッコリーのような見た目の「魔芽花椰菜(イビル・ブロッコリー)」が大好物。豆も好きだが、肉は苦手。食いしん坊で割と意地汚く、現金な性格。たまにつまみ食いをしてロロに叱られる。可愛い外見から、ナナに溺愛される。 アーカティア 数百年に渡って要塞都市の源泉を支配し、都市機能を維持している大魔女。見た目は20代半ばほどの赤髪の女性魔法使いで、土魔法の使い手。胸は小ぶり。普段は大魔女の弟子「ティア」として市街を出歩いており、大魔女として姿を見せる時は鍔の広い帽子と豪奢な黒いローブ、飛翔靴(フライング・ブーツ)を装備する。装飾過多な長杖は詠唱なしで魔法を使用可能となる秘宝。隠蔽や偽装の魔法道具が通用しない転生者や勇者に苦手意識がある。 子狼サイズになっていたフェンリルをロロから預かった過去があり、「勇者屋」を何かと気にかけて大口の仕事を回している。一方でフェンの勝手な買い物の料金を支払わされたり、モロクが起こす数々の騒動の尻拭いに駆り出されたりとかなりの苦労人でもある。ザンザサンサによる要塞都市襲撃の際には大魔女として都市を防衛し、中級魔族化したザンザサンサを冒険者と共に迎え撃つ。 神獣フェンリル 低い山と同じくらいの背丈がある真っ白い毛をした狼。樹海迷宮の守護者のような存在で、レベルは62だが、これは力を制限された状態で、本来はレベル91。冒険者達は樹海で倒した魔物を回収して恩恵に預かるが、生き延びた魔物は存在感に怯えて逃亡するので、出現後は狩り場を変えなければならない。 普段は灰色の髪をした狼人の青年に化けて「フェン」と名乗り、ティアの護衛をしている。また、かつて山より大きな樹皮の上級魔族と戦って疲弊し子狼ほどの大きさになった際にロロに救われ、ティアに預かられた経緯を持つ為、恩返しで彼女を影ながら護衛している。 ザンザサンサによる要塞都市襲撃の際は、サトゥーがタウロス・チャンピオンの角と氷晶珠を素材にヘパイストス名義で作った「やらかし大剣」を振るって前線で戦い、本来の姿に戻り復活した上級魔族を「ペンドラゴン」と共闘して撃破するが、重傷を負い再び子狼ほどの大きさまで縮んでしまう。 ノナ 革鎧がはち切れそうな肉体美をした人族の女性冒険者。23歳で等級は餓狼級。「勇者屋」の常連客。熱帯の気候だからか露出が多く、精悍なアマゾネスのような見た目。所属していたパーティーの川獺人と揉めて殺されかけた上にクビにされるが、サトゥーの魔法薬で一命を取り留める。 セイコー 「勇者屋」の元従業員の馬人。大魔女の弟子の錬金術師としてロロに雇われていたが、ロロが借金していたゴルゴル商会に引き抜かれ、納品直前になって突然辞職する。 ダッツ 銀虎級冒険者の獅子人。餓狼級が主体のパーティーを率いている。病的な人族嫌い。探索中に「ペンドラゴン」に救われるが、実力差に気付かず無礼な難癖をつけた為、仲間のゴッホに瀕死になるまでボコボコにされ、ミーアの水魔法で治療されて一命を取り留める。 ゴッホ 銀虎級冒険者のゴリラ人。ダッツのパーティーメンバー。あまり人族差別をしない人物で、「ペンドラゴン」に無礼をしたダッツをボコボコにして謝罪する。 ティガー 金獅子級冒険者の凄くマッチョな獅子人。「神獣喰らい」というパーティーの頭。人族にも友好的で、自分達が手こずったタウロス・チャンピオンを倒した「ペンドラゴン」を高く評価し、「城」の内壁を稀に巡回するタウロス・キャプテンには近づかないよう忠告する。ザンザサンサによる要塞都市襲撃では、スタンピードを防ぐ為に「城」の内門に到達しようとするアンデッドの別働隊を食い止める。 タンパー 「金獅子級に最も近い男」と呼ばれる獅子人の冒険者。レベル37で、武器は骨の大剣。ザンザサンサによる要塞都市襲撃では雑魚アンデッド相手に無双し、5レベル程格上の呪詛騎士に蹴り飛ばされて打撲と呪いを受けるも、サトゥーが戦線を立て直した後は復帰して残った敵を倒す。 ザンザサンサ 蛙人の老死霊術師。魔族と協力関係にあり、アーカティアを手中に落とそうと企む。シャーシとゾゾを連れ、あらゆるアンデッドを使役できる魔王「死霊冥王」の遺物を手に樹海迷宮の「邪神殿」に向かい、隠された地下霊廟で魔王の残留思念を利用してゾゾの遺体を呪物とすると、配下の呪詛騎士達を強化し、民家サイズの巨大亀・怨念鎧亀(グラッジ・タートル)の体内に潜んで要塞都市を襲撃する。しかし、「ペンドラゴン」やフェンの参戦によって捕縛され、切り札の「短角」を使おうとしたがフェンに首を切り落とされて死亡。無念のあまり悪霊化して、レベル55で、アンデッドと魔族の2種類の属性を持つ汚泥の胴体の中級魔族となるが、大魔女と冒険者達によって撃破された。 シャーシ 蜥蜴人の死霊術師。実家は蝋燭屋でロロとは幼なじみ。使役するスケルトンはレベルが低い上に武器が農具なので戦闘では活躍しにくく、修復魔法はスケルトン用で汎用性が低くマイナーな「骨格修復(リペア・スケルトン)」しか使えない。ザンザサンサに呪いをかけられてアンデッドが死霊術師の奴隷になっていると思い込まされており、嫌な予感を覚えつつもザンザサンサと共に「邪神殿」へ向かった際に仲間のゾゾが騙されて死亡、逆らえば自分も殺されて呪物かアンデッドにされると脅されて、短角を与えられ胸に呪物の腕を癒着させられて都市の奥深くに行けと命じられる。都市内のアンデッドを暴走させるが、サトゥーに解呪されて正気に戻る。 ゾゾ 鼠人の中年死霊術師。ザンザサンサに唆されて地下霊廟に向かい、「死霊冥王」の残留思念に汚染されて死亡し、遺体はその残滓の影響で呪物と成り果てる。その後は中級魔族化した悪霊のザンザサンサに取り込まれた。 タッポ&トッパ 要塞都市で一見の客お断りの武具屋を営むドワーフ達。牛っぽい頭蓋骨を被っている。骨や角を素材にした武器だけでなく、要塞都市では珍しく金属製武器の取り扱いが全体の1割程度を占めている。ティガーの紹介で店に来た「ペンドラゴン」に、鋼のインゴットを代金としてタウロスの角がベースの魔法の槍「氷奪骨槍」を販売する。 モロク 鼠人の司祭。要塞都市に神殿の建設許可を求めて祖国から派遣されるが、都市に欠かせない死霊術師を一方的に敵視して住民の反感を買う。部下の神官達を連れて「邪神殿」でアンデッドの浄化を行うが、ザンザサンサのアンデッドを刺激して手に負えず逃げ出した事で、アンデッドの大群を要塞都市に連れて来てしまう。 ケリナグーレ 金髪ツインテールな髪をしたレプラコーンの少女。曽祖父の代にブライブロガ王国で巫山戯卿の地位を与えられた名家の生まれで、要塞都市一の大店、ウッシャー商会会長の長女で副代表。ロロの幼なじみで「ケリちゃん」と呼ばれているが、名前を略されるのも間違われるのも嫌い。典型的なツンデレ。「勇者屋特製保存食」のレシピと大魔女からのお墨付きをそれぞれ賭けて、大魔女の納品依頼で勝負をする事を提案するも、「ペンドラゴン」の協力によって想定外の敗北を喫する。 トマリトローレ ウッシャー商会の手代でケリナグーレの秘書をしている、背の低いレプラコーンの美女。話に夢中になると本題を忘れがちなケリナグーレを補佐する。
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