科特部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 16:18 UTC 版)
勝 改蔵(かつ かいぞう) 声 - 櫻井孝宏(少年期:岩男潤子) 主人公。地元の虎馬(とらうま)高校2年生。科特(科学)部部員。幼い頃は真面目な天才少年だったが、ある事故をきっかけに、同部部長の彩園すずによって改造人間にされたと思い込んでいる。故にすずのことは「博士」と呼んでいる。容姿端麗だが訳の分からない発言を繰り返し、遠慮がなく、思ったことをためらうことなく口にするのでよく人の逆鱗に触れる。当初は思い込みの激しさと変人ぶりで、常識人という立ち位置の地丹や羽美を困惑させていたが、連載が進むにつれ地丹や羽美の性格が異常化していったのに伴って相対化する形で、話の後半では彼らの行動を冷静に諫める常識人の立場に回ることが多くなった。 口癖は「10年に1人の○○」で、この言葉に憧れてもいる。後半は女癖の悪さもひとつの特徴と成り、担任のよし子先生にまで手を出していた。天才塾が閉鎖した原因を作った張本人で、多くの天才塾生から恨みを買っている。 名前の由来は、勝海舟と改造を掛けたものであるとの憶測があったが、14巻の読者コーナーで「勝海舟とは関係ありません。タイトル見てください」と否定した。 体温が38.5度以上になると頭脳明晰の天才になる(戻る?)。 人の嫌がるあだ名をつけるのが得意。クリスマス・イヴはネロとパトラッシュの冥福を祈る日だと思い込んでいる。制服の下の縞模様のシャツには秘密がある(ただし初期は普通のシャツだった)。外見によらず体格は意外と筋肉質である。 名取 羽美(なとり うみ) 声 - 喜多村英梨 科特(科学)部部員。改蔵と幼なじみの同級生で、改蔵をおかしくした張本人。髪型は黒色の姫カットで、ヘルメットのような髪形をしており、それを馬鹿にされると怒る。連載初期は自分の過失によって改蔵が変態化したことに自責の念を感じる「悲劇のヒロイン」として描かれていた。性格も「看板○○」・「理想の○○」と言う言葉に弱かったり、貧乳(作中では「駄乳」と呼ばれる)なのがコンプレックスだったりと比較的普通の女の子として描かれていた(ただし比較対象の部長や亜留美が巨乳であるため、作中での作画では周囲に評されるほどの貧乳でもない)。 徐々に山田さんの方がヒロインに相応しいと語られるようになるに連れ、空気が読めずに一方通行なコミュニケーションしかできないために友達ができない事が発覚。次第に猟奇的な本性を現すようになり改蔵や地丹、そして不特定多数の人々を血みどろの目に遭わせる不条理トラブルメーカーの猟奇的なヒロイン(?)と化していった。その後も彼女は悲惨な運命をたどり、父親がリストラされると一家は離散し、羽美本人は改蔵の家で引き取られる事になった。なお、父親のリストラ後は母親から羽美の妊娠がいわゆる『望まない妊娠』によるものであることを告げられている。 上記の猟奇的行動や作中での改蔵に対する行動から一部では「ヤンデレヒロイン」として扱われる事もある。得意な武器はモーニングスター。多重人格で人格は88人いる。殺生沙汰に詳しく、呪術などが得意。特別番外編では、ツイッターを始めたらしい。 名前の由来はナトリウムから。 坪内 地丹(つぼうち ちたん) 声 - 斎藤千和 科特(科学)部部員。丸眼鏡を常用。改蔵の同級生にして「下っ端スーツ」に身を包む下っ端キャラで、 虎馬高校のほぼ全ての生徒にパシリにされる。連載初期は純粋且つ真面目で、気弱な性格と地味な風貌のために改蔵に下っ端扱いされる不幸な少年として描かれていた。特徴的な擬音は「きょきょきょきょきょー」。ちなみに地丹以上(以下?)の下っ端は世界に存在しない様子。 水泳やサッカー、スノボーなど実はスポーツ万能という設定や、酒が入ると親父な性格になる、メガネを外すと美男子になったりと、「意外性の人」の特性も持っていた。それ故改蔵にいじめられていた序盤では得意の運動神経を生かして改蔵を見返してやろうという態度を取るも、すべてが空回りしてしまったことも。しかし、羽美と同様次第に内面的な欠点が強まったことで性格はふてぶてしく変態化し、正真正銘のダメ人間と化していった。家に帰ると極度の内弁慶。その変化はキャラ造形でも顕著で、初期は亀山カメ夫、または勉三さん風のぐるぐる眼鏡をかけていたが、中盤からは眼鏡のぐるぐるがなくなりキレた羽美同様四白眼のような目つきに変化。背は三頭身に近いくらいに小さくなる。以降は美少年的な素顔もいくつかの例外的なエピソードを除いてほとんど描写されなくなっていった。女子曰く母性本能を擽るタイプなので、見かけによらずスポーツ万能で意外とモテるが、ネガティヴな思考や言動が災いして女の子たちが遠ざかっていく。かなりの鉄道オタクでEF55形電気機関車がお気に入り。 物語の後半は頭頂部を覆い尽くすほどの円形脱毛症になり、たびたびネタにされる。さらに干からびたり膨張したり、羽美に何度も刺されたりするなど不幸の度合いが増してゆく。母親の浮気が発覚(後述)しており、不倫行為や浮気相手に関しては複雑な様子。 名前の由来はチタン、苗字は連載開始当時の担当だった「坪内崇(つぼうち たかし)」から。 彩園 すず(さいえん すず) 声 - 豊崎愛生 科特(科学)部部長。改蔵たちの先輩。本来なら3年生のはずなのに、改蔵ら2年生の旅行などの際にも何故か常に同行している、レトロなアイドルとして活躍していた過去がある、裏業界・闇世界・学校・秋葉原に絶大な権力を持っているなど謎が多く、その本心は誰もあずかり知らないところにある。連載初期は冗談好きの一般人だったが、話が進むにつれ改蔵と同様に妙な肩書きが増えていき、第9話に於いては詐欺行為をはたらくなど腹黒い性格がむき出しに描かれる。周囲の人からは「湘南っぽい、フランスっぽい、ミラノっぽい」などと言われ、本人は「~と言われればそうかもしれないわね」と同意しているのかしていないのか微妙な返事をする。特徴的な擬音は「しれっ」。改蔵が熱血的に突っ込むのに対し、いつも冷静な態度を崩さず「しれっ」とした表情で過激なことを言って突っ込みを入れ、他人の気持ちを逆なでしたり、凹ませたりしている。科特(科学)部部長としてだけでなく、さまざまな形で作品中のあらゆる場面に姿を現す。しかも徹底的な守銭奴でとことん金を溜め込んでいる。ちなみに昔は内ハネだった。 名前の由来はサイエンスと錫から。
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