研究成果に関する学会発表
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「再春館製薬所」の記事における「研究成果に関する学会発表」の解説
主に、天然の化粧品原料と老化のメカニズムについての学会発表を行っている。 化粧品原料においてはこれまで、チューリップ(ピンクダイヤモンド)の花びらから抽出されるエキスによるコラーゲン合成促進効果や、「芋焼酎粕」やスイス高山植物「ピンピネラ」など天然物の化粧品への利用のための研究成果などを発表している。熊本県の不知火地方でのみ採れる「不知火菊」の研究は、同社の主な研究成果の一つである。 老化のメカニズムに関しては、アンジオポエチン様因子2(Angptl2)や熱ショックタンパク質(HSP)の皮膚老化との関係およびそのメカニズムについての研究が主である。2015年には、皮膚科学分野におけるAngptl2研究および同抑制生薬に関する熊本大学との共同研究成果を発表している。 近年は、天然原料を用いた防腐剤の開発や漢方における修治を化粧品原料に応用する研究なども行っている。 2009年富山県産のチューリップ(ピンクダイヤモンド)の花びらから抽出されるエキスによる、「皮膚細胞でのコラーゲン合成促進効果」について、「日本薬学会第129年会」にて発表。 熱ショックタンパク質(HSP70)による「メラニン合成の抑制作用や紫外線による損傷からの回復効果」について、熊本大学と「第15回国際光生物学国際会議(International Congress of Photobiology 2009)」にて発表。 2010年「芋焼酎粕抽出物の抗糖化作用とメラニン抑制作用」と「スイス高山植物ピンピネラの抗酸化作用」について「日本生薬学会第57回年会」にて発表。 「毒性の少ないHSP70誘導生薬のスクリーニング及びメラニン産生に対する効果」について、天然物「ヤバツイ(野馬追)」、「アルニカ」が皮膚を守りながら美白作用を示すことを、熊本大学と「日本薬学会第130年会」にて発表。 2011年「シワシミ抑制機能を有する自己回復タンパク質 熱ショックタンパク質(HSP70)」について、熊本大学と「第41回欧州研究皮膚科学会」にて発表。 2012年熱ショックタンパク質(HSP70)の皮膚におけるシワシミ抑制機序について解析し、「紫外線に対するHSP70の効果と化粧品への応用」について「日本薬学会第132年会」にて発表。 熊本大学が再春館製薬所とのAngptl2を標的とした共同研究を「第30回日本美容皮膚科学会総会・学術大会」にて発表し、優秀演題賞を受賞。 2013年「Angptl2による皮膚老化促進メカニズム」について熊本大学が再春館製薬所と「第32回美容皮膚科学会」にて発表。 「シワ」と「メタボリックシンドローム」は、同じタンパク質の過剰な働きが共通の原因と「第13回日本抗加齢医学会総会」において、再春館製薬所と熊本大学の共同研究で発表。 2014年「Angptl2による皮膚発がん促進メカニズムの機能」について熊本大学が再春館製薬所と「第14回日本抗加齢医学会」にて発表。 2016年「不知火菊抽出物のAngptl2発現抑制効果と老化促進因子が及ぼす肌への影響」について「日本生薬学会第63回年会」にて発表。 2019年不知火菊抽出物のメラニン合成抑制機序について解析し、「Angptl2発現を抑制する不知火菊抽出物はメラニン産生経路を抑制する」ことを「第19回日本抗加齢医学会」にて発表。 コラーゲンのリサイクルに着目し、「種々の素原料を用いた大棗エキスのコラーゲン受容体Endo180産生促進作用とその活性成分」について「日本生薬学会第66回年会」にて発表。 複数の真菌に対する天然植物の抑制効果を検討し、「真菌に対する天然防腐原料の発見と実用化に向けた検討」について「防菌防黴学会第46年次大会」にて発表。 不知火菊抽出物の詳細な分析を行い、「不知火菊より得られたAngptl2発現抑制成分の作用、及び、部位・種特異性」について「日本薬学会第140年会」にて発表。 2020年一卵性双生児を被験者に実施した、肌測定と生活習慣に関するアンケート結果を解析し、「夜勤勤務、歯周病、運動習慣なし、運動歴なし、急激な体重増加(3kg/年以上)は、肌状態を有意に悪化させる環境要因である」ことを「第20回日本抗加齢医学会総会」にて発表。 植物エキスによる細胞内のOPH活性を評価し、「加水分解コメヌカ抽出物による真皮細胞の酸化タンパク質分解酵素(OPH)活性化および抗カルボニル化作用」について「第20回抗加齢医学会総会」にて発表。 生薬基質(ハトムギ・トチュウ・ラカンカ)の複合発酵による発酵物の有用性を見出し、「生薬複合基質による麹菌Aspergillus oryzae発酵産物の有用性付与とその成分変化」について「2020年度日本フードファクター学会・日本農芸化学会西日本支部合同大会」にて発表。 栽培方法による植物の有用性向上のための検討として「根株養生刈り取り栽培によるピンピネラの有用性向上の検討」について「日本フードファクター学会・日本農芸化学会西日本支部 合同大会(第332回講演会)」にて発表。
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