特徴・音域などとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 特徴・音域などの意味・解説 

特徴・音域など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 06:23 UTC 版)

コントラファゴット」の記事における「特徴・音域など」の解説

コントラファゴットは、ファゴットの倍の管長持ち1オクターブ低い音を出し一般的にオーケストラ吹奏楽使用される木管楽器の中で最も低い音が出すことができ、最低音補強させる木管楽器である。弦楽器ではコントラバス5弦ベース金管楽器ではB♭チューバ相当する音域で、パイプオルガン重低音のように深くてより豊かな響きを持つ。管長は6メートル近くに及ぶため、4回管を折り曲げている。重いため、ストラップではなくエンドピン楽器支えることが多く、指と首(あるいは肩)の負担軽減するためにこれらを併用する場合もある。全長は当項目の写真のようにベル楽器中ほどにあるもので約140cmあり、ベル上部に来るものや最低音拡張されものになるとさらに長くなる楽器本体重量は約6kgである。 リードファゴットリードより一回り大きなものを使用する形状ファゴットリードとほぼ同じで、振動面が広い。 音域は、一般的なピアノの最低音より半音高い変ロ音から上方に3オクターブほどである。ファゴット奏者演奏し中低音域に関してファゴットとほぼ同じ指使いでちょう1オクターブ低い音が出るため、一般に1オクターブ移調楽器として記譜する。ただしリヒャルト・ワーグナーの『パルジファル』、ワーグナー管弦楽法学んだクロード・ドビュッシーの『イベリア』や『海』では一部除いて実音表記されている。楽器によっては、最低音半音あるいは全音拡張されイ音変イ音まで出るものもある。 木管楽器の最低音担い中規模上のオーケストラ編成用いられることが多く近現代大規模な管弦楽曲では日常的に見ることが出来楽器である。また、大規模な吹奏楽楽曲でも編成組み入れられ場合がある。日本国内においては、かつてはその高額な価格ゆえ、アマチュアでは所有者所有団体少なかったが、近年一部メーカーから日本円換算100万円台という比較安価品質良いものも出回っていることから所有者増えてきている。一方で500万円もしくは時価という高級機も存在し依然特殊楽器」の色合いが濃いとも言える演奏には、比較必要な息が少な通常のファゴットよりも多くの息が必要である。ブラームス交響曲第1番低音効果的に使っている。 古くから楽器自体稀少であったわけではなくベートーヴェンの交響曲第8番初演の際には、同時に演奏され交響曲第7番含めスコア指定がないにもかかわらずコントラファゴット奏者2人参加した記録がある。 室内楽では古典派時代ハルモニームジーク管楽セレナードなど)で指定のあるなしにかかわらず日常的に使用された。モーツァルトの『グラン・パルティータ』では明確にコントラバス指定されているにもかかわらず音色統一目的にこの楽器使われることが多い(モーツァルトがこの曲でコントラバス指定した意図明確でないため、一概にこの代用誤りとは言えない)。 同系統の楽器ドイツヴォルフ社が開発したコントラファゴット改良型、コントラフォルテ(Kontraforte)がある。最低音通常のコントラファゴットよりも半音低いイ音音域は4オクターヴ半に及び、高音域が痩せ傾向にある通常のコントラファゴットに対して全音通してほぼ一様音質になる。また、ダイナミクスレンジが通常のコントラファゴットよりも広い。 またコントラフォルテはベネディクト・エッペルスハイム管楽器でも製造している。

※この「特徴・音域など」の解説は、「コントラファゴット」の解説の一部です。
「特徴・音域など」を含む「コントラファゴット」の記事については、「コントラファゴット」の概要を参照ください。


特徴・音域など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 15:33 UTC 版)

チューブラーベル」の記事における「特徴・音域など」の解説

音域中央ハから上へ1オクターブ半ほどである。管は長いもので150cmを超え楽器としてスタンドセットされた状態では180cm前後の高さになる。管の太さ音程関わらず同一のものが使用されるこのような楽器の形状のため、座って演奏座奏ではなく 立った状態で演奏立奏)し、管の上部を専用ハンマー木製・皮製・プラスチック製など)を1本ないし2本用いて打鍵する。専用スタンド吊り下げた状態で演奏するが、単音必要な場合には1本をスタンドから外し片手吊り下げて演奏することも可能である。 専用スタンド下部にはペダル式のダンパーがあり、これを操作することで余韻調節することができる。手で持って演奏する場合は手で余韻止めるオーケストラ吹奏楽楽譜では、単に「鐘」(英: bells,Chimes、独: glocken、仏: cloches、伊: campane)としか書かれていない場合があるが、その場合には、楽譜見て演奏都合などを勘案してチューブラーベルを選ぶか単体の鐘を使用する決めるのが普通である。複数の音がある場合概ね3音以上)は、作曲者チューブラーベル指定しているものと、通常解釈する。 その「鐘のような倍音構造から、作曲家音域正確に把握してない場合もあり奏者オクターブ上げたり下げたりして演奏することは慣例になっている厄介なのはアメリカ式は最高音がGだが、ヨーロッパ式は最高音がFのため、しばしばトラブルになる。近年ヨーロッパ式下限音域増やしたFからFまでの2オクターブタイプをベルジュローが制作している。 チューブラーベル音色スレイベルとともにクリスマスソング彩る要素として扱われることがある音楽プロデューサー田中隼人クリスマスソング作曲する際、チューブラーベル音色を使うと述べている。田中はその理由として、「調性感の外れたベルの音は、なんとなく冬っぽさを感じさせるんですよね。」と説明している。ゲーム音楽家の古代祐三も、『X'mas Collections II music from SQUARE ENIX』に参加する際、クリスマスらしさを出す要素としてスレイベルチューブラーベル挙げている。 また、チューブラーベルは、日本バンドRoseliaスピード感と宗教的な雰囲気を出すために用い音色一つでもある。

※この「特徴・音域など」の解説は、「チューブラーベル」の解説の一部です。
「特徴・音域など」を含む「チューブラーベル」の記事については、「チューブラーベル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「特徴・音域など」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「特徴・音域など」の関連用語

特徴・音域などのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



特徴・音域などのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのコントラファゴット (改訂履歴)、チューブラーベル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS