昭和の即位の礼とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 昭和の即位の礼の意味・解説 

昭和の即位の礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 03:36 UTC 版)

即位の礼」の記事における「昭和の即位の礼」の解説

1926年大正15年12月25日大正天皇崩御受けて昭和天皇践祚した。 1928年昭和3年11月6日、第124代・昭和天皇即位の礼執り行う為、宮城出発し京都御所向かった京都へ向かう天皇行列は2名の陸軍大尉先頭賢所神鏡奉安した御羽車昭和天皇乗る6頭立て馬車鳳輦)・皇后乗る4頭立て馬車皇族代表・内大臣牧野伸顕)・内閣総理大臣田中義一)の馬車続いた全長600メートルにも及ぶこの行列は、1分間に進む速度86メートル決められていた。 11月10日即位の礼当日参列者は勲一等上の者665名、外国使節92名他、2,000名以上の参列者があり、式典では内閣総理大臣田中義一万歳三唱した。 天皇紫宸殿の儀を終えた後、11月21日伊勢神宮親拝し、即位の大礼係る一連の儀式終えた旨、奉告し帰京した帰京後宮中晩餐会夜会などの祝宴の他、観兵式観艦式等が執り行われた。 即位礼勅語漢字常用漢字改めた。 朕惟フニ我カ皇祖皇宗惟神大道ニ遵ヒ天業経綸万世不易丕基ヲ肇メ一系無窮永祚ヲ伝ヘ以テ朕カ躬ニ逮ヘリ祖宗威霊ニ頼リ敬ミテ大統ヲ承ケ恭シク神器ヲ奉シ茲ニ即位ノ礼ヲ行ヒ昭ニ爾有衆ニ誥ク皇祖皇宗国ヲ建テ民ニ臨ムヤ国ヲ以テ家ト為シ民ヲ視ルコト子ノ如シ列聖相承ケテ仁恕ノ化下ニ洽ク兆民相率ヰテ敬忠ノ俗上ニ奉シ上下感孚君民体ヲ一ニス是レ我カ国体精華ニシテ当ニ天地ト並ヒ存スヘキ所ナリ皇祖考古今ニ鑑ミテ維新鴻図ヲ闢キ中外ニ徴シテ立憲遠猷ヲ敷キ文ヲ経トシ武ヲ緯トシ以テ曠世大業ヲ建ツ皇考先朝宏謨紹継中興丕績恢弘シ以テ皇風宇内ニ宣フ朕寡薄ヲ以テ忝ク遺緒ヲ嗣キ祖宗擁護億兆ノ翼戴トニ頼リ以テ天職ヲ治メ墜スコト無ク愆ツコト無カラムコトヲ庶幾フ朕内ハ則チ教化醇厚ニシ民心ノ和会ヲ致シ益国運隆昌ヲ進メムコトヲ念ヒ外ハ則チ国交親善ニシ永ク世界ノ平和ヲ保チ普ク人類福祉ヲ益サム事ヲ冀フ爾有衆其レ心ヲ協ヘ力ヲ戮セ私ヲ忘レ公ニ奉シ以テ朕カ志ヲ弼成シ朕ヲシテ祖宗作述ノ遺烈ヲ揚ケ以テ祖宗神霊降鑒ニ対フルコトヲ得シメヨ 日程 1928年昭和3年1月17日 賢所期日奉告の儀、皇霊殿神殿期日奉告の儀 11月6日 京都行幸の儀 11月7日 賢所春興殿渡御の儀 11月10日 皇霊殿・神殿に奉告の儀 同日 賢所大前の儀 同日 紫宸殿の儀 11月11日 賢所御神楽の儀 11月19日 伊勢行幸 11月25日 明治天皇陵に親謁の儀 11月26日 東京還幸の儀 11月27日 賢所温明殿還御の儀 11月30日 皇霊殿神殿親謁の儀 昭和天皇御大禮記念銀杯 備考 先代大正天皇の際と同様に大礼記念表彰として「大礼記念章」が制定された(昭和3年8月1日勅令188号「大礼記念章制定ノ件」第1条)。授与対象践祚の式(同第3条1号並びに即位の大礼及び大嘗祭(同2号)に招かれた者、在所各地に於いて餐餌を賜った者(同3号)、大礼事務及び伴う要務関与した者(同4号であった昭和大礼記念章銀製女性用表面 銀製女性用裏面 なお、現在の阪急京都本線前身である新京阪鉄道と、近鉄京都線前身である奈良電気鉄道は、この昭和天皇即位大典間に合わせるようにして、それぞれ暫定開業している。 マスコミ関連では、1925年大正14年)から開始されラジオ放送中継実施されたが、行列直視しながらの実況禁止されていたので、音とスケジュールだけを頼り実況した。紫宸殿での式典の際には、新聞などマスコミ関係者はすべて建礼門の外に締め出された。唯一陸軍参謀本部陸地測量部内部様子撮影しており、そのフィルム後年公開された。 各新聞京都撮影され写真東京本社ファクシミリ当時は「写真電送機」と呼んでいた)で送信し、その写真掲載され号外その日のうちに発行することができたという。これによって、日本製ファクシミリ技術大きく進歩するきっかけとなった1929年昭和4年5月4日-5日宮城内旧三の丸馬場及び済寧館において御大礼記念天覧武道大会開催され武道史上最大催事となった

※この「昭和の即位の礼」の解説は、「即位の礼」の解説の一部です。
「昭和の即位の礼」を含む「即位の礼」の記事については、「即位の礼」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「昭和の即位の礼」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「昭和の即位の礼」の関連用語

昭和の即位の礼のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



昭和の即位の礼のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの即位の礼 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS