呉一族
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呉 迦楼羅(くれ かるら) 声 - 黒沢ともよ 通称『天魔』。 16歳。呉一族当主・呉恵利央の曾孫で、東京在住の女子高生。 一族の中でも若い方だが、潜在能力の解放率は85%とかなりの実力者で、仮に拳願仕合に女性部門があれば無敵の女帝として君臨できるほど。 王馬の実力を目の当たりにして一目惚れ。昔から宗家の役目は強い子を産むことだと教えられていたせいで出会い頭に求婚し、その後も何かと王馬を追いかけ回している。このため、王馬からすれば二虎とは違った意味で苦手な相手で、遭遇するたびに逃げ出すか居留守を使うかしていたが、呉一族の治療法を受けたのを契機に多少は慣れた模様。 願流島で知り合ったエレナとは年が近いこともあってすぐに親友になっており、島内では基本的にいつも一緒に行動している。また、エレナの兄を治療した英達や王馬の関係者である山下商事の一行とも仲良くしている。 東電のクーデターの際は単独で複数の守護者をあしらうなど、高い実力を見せた。 家族構成は婿養子の父・半次郎(はんじろう、45歳、職業…殺し屋、得意な武器…銃)、母・夜叉(やくしゃ、34歳、職業…殺し屋兼教師、得意な武器…薙刀)、弟・沙楼羅(さるら、15歳、職業…殺し屋兼学生、得意な武器…ワイヤー)。母は皇桜学園高等部に勤務しており、『ダンベル何キロ持てる?』にも登場する。 『ケンガンオメガ』では大学生になっており、一夫と王馬の再会後に家族で呉の里に帰省している。 モデルはキーラ・グレイシー。 呉 恵利央(くれ えりおう) 声 - 千葉繁 呉一族当主。0巻第陸話のもう一人の主人公。通称『強魔』。91歳。かつて片原滅堂の闘技者を務めていたこともある老人。年齢に見合わない迫力を持つ。一族の長としての風格と落ち着きを併せ持つが、一族を舐める者や侮辱する者は決して許さない。現在は「呉の里」に忍者屋敷のような邸宅に暮らす。 曾孫馬鹿と称されるほどカルラを溺愛しており、彼女の周囲に男の影が少しでもちらつけば錯乱してしまう。近付く男を皆殺しにすると言う点で茂吉と意気投合した。若いころはかなりの親バカでもあった模様。 20歳前後の一時期に一族を抜けてフリーで仕事をしていた時期があり、終戦後闇市を仕切っていた滅堂の暗殺を依頼されるが、紆余曲折を経て拳願会員となった彼の闘技者を務めることとなる。初代『滅堂の牙』としてキャリアを積み、ある闘技者との戦いで初めて敗北を経験したことを機に一族の元へ戻り、「外し」をはじめとする一族の秘伝の数々を習得し当主の座を手に入れる。滅堂が自らの命をかけて挑んだ拳願絶命トーナメントで重傷を負いながらも優勝し、彼を拳願会会長の地位まで導いた。以降も滅堂とは交友があり、23年前に加納を発見した蠱毒の現場にも一緒にいた。 拳願絶命トーナメントではUM社と義武不動産を天秤にかけ、依頼料の高いUM社につくことを決める。それと同時にかなり早い段階で速水によるクーデターの発生を予見していた滅堂からも依頼を受け、その際には一族の先鋭50名を派遣する契約を結ぶ。 現在カルラが熱を上げている王馬のことは大嫌い。奇しくもトーナメント2回戦で王馬と雷庵が対戦することとなり、一夫との息子の命を賭けた勝負をすることになるが、その傍らで私怨により雷庵が王馬を叩きのめすことを期待していた。雷庵が王馬に敗北してしまったため彼の婿入りが現実味を帯びて来ているが、それとこれとは話が別であると未だに認めてはいない。しかしクーデター鎮圧後は徐々に彼を認めつつあり、渋々だが呉一族秘伝の治療を施すなどの歩み寄りも見せている。 自分たちを飼い慣らそうとしていた健蔵に腹を立て彼の命を狙ったが、一夫との賭けに敗れたことで手を引いた。トーナメントで準優勝した王馬の強さを認め、遂に涙ながらにカルラとの結婚を承諾する。 トーナメント後に心臓移植で命を拾った王馬を「呉の里」にある屋敷で面倒を見ているが、2年が過ぎた『ケンガンオメガ』でも、迦楼羅の婚約者に認めた件に関しては相変わらず涙無くしては言葉が出ない。対抗戦では拳願会と協力する姿勢を見せていたが、一族の面子を汚したエドワードを処分するために拳願会との契約を破棄し、呉氏宗家と連合軍を組んで蟲と征西派の討伐を目指す。 モデルはエリオ・グレイシー。 呉 雷庵(くれ らいあん) 詳細は「#アンダーマウント社」を参照 呉 ホリス(くれ ホリス) 声 - 松田健一郎 堀雄の甥。通称『鬼哭童子』。31歳。解放率は80%。一族でも有数の実力者とみられているようで、滅堂も当初はホリスがトーナメントに出場するものだと思っていた。雷心流の御雷とは旧知の間柄で、彼が女のために掟を曲げたと知った時には驚愕していた。礼儀正しい性格。 呉 怜一(くれ れいいち) 声 - 高橋良輔 恵利央の又従兄弟の曾孫に当たる。通称『金剛鬼』。26歳。解放率は50%。一族でも有数の実力者の一人で、拳願絶命トーナメントでは雷庵をサポートすることになる。ただし雷庵の実力こそ認めてはいるものの、その性格をかなり嫌っている。飄々とした性格で、カルラがらみで錯乱する恵利央を見て面白がってはホリスに窘められている。呉一族で一番のナルシストだが、一番影が薄い。 呉 堀雄(くれ ほりお) 声 - 徳本英一郎 恵利央の大叔父の玄孫。通称『鬼牛』。55歳。解放率は65%。海外でも仕事を請け負っており、過去にムテバとの交戦経験を持つ。スピンオフでは酔った勢いで風水に余計なことを教えた。 呉 風水(くれ ふうすい) 声 - 鈴木美園 雷庵の妹。通称『魔弾の射手』。19歳。どんな仕事もこなせる呉一族の優等生。遠い親戚の変造と仲が良い。自分の兄を「イカレてる」と評するドライな性格。解放率は28%。皇桜学園に通う大学生。恵利央から真の依頼主である健蔵を監視するよう命じられる。齢の近い迦楼羅とは仲がいいが、よく会話の内容にすれ違いが生じている。迦楼羅一家と同じく、東京在住。 『ケンガンオメガ』でも拳願会と関わっており、呉一族の窓口担当をしている。王馬の生存や雷庵が行方不明ではないことを秘匿していた一人だが、山下たちに秘密にしていることに後ろめたさを抱き続けており、王馬には「兄貴と違って良い奴」だと思われている。なお、競走馬感覚で王馬の遺伝子を狙っている節がある。 呉 変造(くれ へんぞう) 声 - 広瀬裕也 呉一族の一人。通称『狩鬼』。31歳。解放率は19%。普段は東京ではなく本拠地の呉の里に住んでいる。 有給を使ってほかの一族の面々と共に上京するが、健蔵を監視する風水のサポート役を決めるためのジャンケンで負け続けているため一人だけ東京観光ができずにずっと彼女と行動を共にしている。 呉 陸斗(くれ りくと) 呉一族の次期当主候補筆頭。呉氏、征西派と共同で「蟲」の頭領を追っていたが、裏切り者であるエドワードによって殺される。
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