プロジェクトの始動
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「ブラック・ジャック21」の記事における「プロジェクトの始動」の解説
「ノワール・プロジェクト」 30数年前に始まった国際的医療研究プロジェクト。神をも恐れぬ永遠の命を求めるための組織。多くの世界的名医が集められ、その中でも本間、影三、クロイツェル、シュタイン、ジョルジュ、クーマの6名が主要メンバーとなり、さらにその6名を全満徳が統括していた。 「BOP」の発見 その研究過程で、ジョルジュがカナダの雪山で偶然あるウイルスを発見し、研究の末に自ら発電することを突き止めこのウイルスを「ブラッド・オブ・フェニックス(BOP)」と命名、影三が開発した新型人工臓器の内部電源に使用した。さらにジョルジュは放射線を当て進化させる事で細胞に取りつき老化を防ぐ力を持つことが判明しそれを利用することで不老の薬は完成し世界中のVIPを始めクロイツェル博士、シュタイン博士、ドクター・ジョルジュ、最終的に全満徳に至るまでこの薬を投与した。そしてクーマは満徳に騙され、彼の命令通りにアフリカの村で野生動物を使いBOPの研究を開始した。 医療組織「九蛇」 不死身の蛇・ヒュドラの名を持つ裏の医療組織。ノワール・プロジェクトが裏の医療組織としてひそかに存続、政治的な力を強め世界を牛耳るほどの組織となった。本部は中国のマカオ。かつてのプロジェクト統括者・全満徳が権力を握っている。世界のトップ、VIP専門の医療組織であり、彼らを助けるためなら違法な手術を行い時として他者を犠牲にしてでも彼らを助ける。組織の顧客リストの流出により全満徳が失脚、崩壊した。
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プロジェクトの始動
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「第五世代コンピュータ」の記事における「プロジェクトの始動」の解説
この人工知能対応の国産コンピュータ技術開発構想は、1970年代半ばに丁度確立されていた第四世代コンピュータ技術の更に一歩先を行くという展望から、第五世代コンピュータと命名された。プロジェクトが動き出した1981年、京王プラザホテルで第五世代コンピュータシステム国際会議(FGCS1981)が開催された。招待された欧米の研究者たちに日本側の抱負が語られ、同時に意見が求められた。人工知能研究の第一人者であったファイゲンバウム博士からの「何故すでに二十年来の研究実績があるLISPではないのか?」という問いかけに、渕博士は「私たちは技術的に若いがゆえに何でも取り入れる柔軟さがある」と答え、先方の二十年来のLISP研究を知識の硬直化になぞらえた上で、日本はその既存概念に捉われないというスタンスが表明された。 1982年に通産省所管の新世代コンピュータ技術開発機構(ICOT)が設立され、第五世代コンピュータ計画が始動された。人工知能ソフトウェアは知識情報処理と定義され、それを運用するための計算ハードウェアは要素プロセッサを並列的に搭載した並列推論マシンと定義された。計画の要点である人工知能構築にはPrologベースの並行論理プログラミングが採用された。多額の開発研究予算と各企業からの推薦人材が集まった一大プロジェクトの始動後まもなくして、ICOTの目標がより具体化され「述語論理を基礎にした自動推論を高速実行する並列推論マシンとそのOSを構築する」というものになった。プロジェクトの目標はいつの間にか鳴り物入りの人工知能から、その一分野である自動推論へとシフトされていた。 ICOTが並行論理プログラムの土台として採用したPrologは、MIT開発の論理型言語Plannerの軽量版であるMicro Plannerをモデルにしたその普及版と言えるものであった。Prologの導出原理は端的に言うと知識情報データベースの複雑系総当たり知識照会であり、その総当たり的な演繹的推論ゆえにむしろ万能であるとICOTは見たが、総当たりゆえの処理速度の遅さがネックになっていた。ICOTの狙いは、総当たり要員を例えば100倍にすれば瞬時に回答を得られてその回答連鎖による万能的推論(=人工知能)を実現できるという「量は質に転化する」であり、そのために総当たり要員=要素プロセッサをより多く搭載させた並列計算コンピュータが開発され、総当たり要員の同期を取るための並行論理言語が制作された。 並行論理の方は、Prolog基本書式のホーン節にガード同期を付けたガード付きホーン節(GHC)を用いるアルゴリズムで実装されていた。ガード同期はミューテックス相当を土台にして部分計算(部分適用)による制約要素も導入されていたが、欧米の並行制約パラダイムの水準ほどではなかった。並列推論マシンの方は、欧米にはデータフロープログラミング向け並行計算を運用する非ノイマン型メインフレームおよびミニコンという先例が60年代後半から存在していたので、新世代と言えるほどに目新しい技術でもなかった。ガード付きホーン節の研究と並列推論マシンの開発に十年が費やされて、当初の予定から1年延びた1992年に第五世代コンピュータ計画は「当初の目標を達成した」として完了した。
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