ホーン節とは? わかりやすく解説

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ホーン節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/01 16:02 UTC 版)

ホーン節(ホーンせつ、: Horn clause)とは、数理論理学において、節(リテラルの選言結合命題)のうち、肯定形のリテラルの数が1つ以下の物を言う。論理学者のアルフレッド・ホーンによって導入された[1]


  1. ^ Horn(1951)
  2. ^ 第一階述語論理においては、述語の引数としてなにか個体を取ったもの(命題)を考える。
  3. ^ 山崎(2000) p.64
  4. ^ 第五世代コンピュータプロジェクトにおいて開発された並列論理型言語GHC(Guarded Horn Clauses;ガード付きホーン節)のHorn Clauses とはこのホーン節である。
  5. ^ 等価性の確認
    P1 ∧ P2 ∧ ... ∧ Pn → Q
    = ¬(P1 ∧ P2 ∧ ... ∧ Pn) ∨ Q
    = ¬P1 ∨ ¬P2 ∨ ... ∨ ¬Pn ∨ Q
  6. ^ ヒルベルトとその学生アッケルマンがその共著「記号論理学の基礎(Grundzüge der theoretischen Logik)」において定義したように、命題論理において、公理である前提の複合命題 A1 , A2 , ... , Am から複合命題 C が導出可能であるとは、
    (A1 ∧ A2 ∧ ... ∧ Am) → C
    が恒真命題(tautology)であることを言う。つまりは、ホーン節(確定節)が恒真であれば、当然のことながら論理的帰結 C は前提から導出可能であるとなる。
  7. ^ 第一形式を単純に左右入れ替えたものである。prolog などは記法の関係上、第二形式が用いられる。数理論理学的には特に差はなく同一視してよい。
  8. ^ 等価性の確認
    P1 ∧ P2 ∧ ... ∧ Pn
    = ¬(P1 ∧ P2 ∧ ... ∧ Pn) (形式的な置き換え)
    = ¬P1 ∨ ¬P2 ∨ ... ∨ ¬Pn
  9. ^ (空欄)部分はなにも記号を書かないという意味である。
  10. ^ 論理的帰結として否定形のリテラルもせいぜい1つしかない節を双対ホーン節(dual-Horn clause)と呼ぶ。


「ホーン節」の続きの解説一覧

ホーン節(Horn clause)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/20 22:13 UTC 版)

「ホーン節」の記事における「ホーン節(Horn clause)」の解説

命題論理における節(clause)が 否定含まないリテラル一つの節(例:L1 ∨ ¬L2 ∨ ... ∨ ¬Ln) または、 否定を含むリテラルのみからなる節(例:¬L1 ∨ ¬L2 ∨ ... ∨ ¬Ln) であるとき、この節をホーン節(Horn clause)と呼ぶ。

※この「ホーン節(Horn clause)」の解説は、「ホーン節」の解説の一部です。
「ホーン節(Horn clause)」を含む「ホーン節」の記事については、「ホーン節」の概要を参照ください。

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