数理論理学とは? わかりやすく解説

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すうり‐ろんりがく【数理論理学】

読み方:すうりろんりがく

記号論理学


数理論理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 07:50 UTC 版)

数理論理学(すうりろんりがく、 : mathematical logic)または現代論理学[1][2]記号論理学[1][2]数学基礎論[3]超数学[4]は、数学の分野の一つであり[4]、「数学理論を展開する際にその骨格となる論理の構造を研究する分野」を指す[3][注 1]。数理論理学(数学基礎論)と密接に関連している分野としては計算機科学コンピュータ科学[4]理論計算機科学などがある[注 2][注 3]


注釈

  1. ^ 以下、『岩波 数学入門辞典』からの引用[3]

    数理論理学
     mathematical logic

     数学の理論を展開する際にその骨格となる論理の構造を研究する分野をいう.数学基礎論とほぼ同義である.[3]
  2. ^ 以下、『岩波 数学入門辞典』からの引用[4]

    数学基礎論
     foundations of mathematics

     数理論理学や超数学とほぼ同じ意味で,論理を扱う数学の一分野である. … ゲーデルの不完全性定理有限の立場(形式主義)で数学の無矛盾性を証明することはできないことを示した.ゲンツェン(Gentzen)は,有限の立場より緩い制限のもとで自然数論の無矛盾性を証明した.
     数学基礎論は計算機科学とも密接に結びついている.[4]
  3. ^ 学部の教科書には Boolos, Burgess and Jeffrey (2002)、 Enderton (2001)、Mendelson (1997)がある。Shoenfield (2001) による古典的な大学院の教科書は1967年に誕生した。
  4. ^ これに反してヒルベルトの第2問題における「算術」は実数論のことであって自然数論のことではない。
  5. ^ Cohen 2008を参照
  6. ^ この用語に関する詳しいサーベイはSoare (1996)による。
  7. ^ Ferreirós (2001) は、20世紀初頭の他の形式論理に対する一階論理の進歩をまとめている。

引用




数理論理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 00:46 UTC 版)

数学の未来」の記事における「数理論理学」の解説

2000年に、集合論計算機科学における数理論理学、および証明論含んだ The Prospect For Mathematical Logic In The Twenty-First Century の中で、数理論理学が議論された。

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数理論理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/22 16:25 UTC 版)

ねじれ群」の記事における「数理論理学」の解説

ねじれ群興味深い性質一つは、それが一階述語論理定式化できないことである。これは偏に、定義に必要となる ∀ x . ( ( x = e ) ∨ ( x ∘ x = e ) ∨ ( ( x ∘ x ) ∘ x = e ) ∨ ⋯ ) {\displaystyle \forall x.\,((x=e)\lor (x\circ x=e)\lor ((x\circ x)\circ x=e)\lor \cdots )} なる形の公理が無限個の選言を含むため、一階論理では許容されないことによる公理系無限集合となることを許してこの無限選言回避することは不可能である(コンパクト性定理から、ねじれ群特徴付けることのできる一階論理式集合存在しないことが導かれる)。 ねじれ群特徴付ける一階論理公理系 T {\displaystyle T} が存在した仮定する新し定数記号 c {\displaystyle c} を言語追加する。そして、全ての正整数 n {\displaystyle n} に対して「 c {\displaystyle c} の次数が n {\displaystyle n} 以上である」という意味の論理式 φ n : c ≠ e ∧ c 2 ≠ e ∧ ⋯ ∧ c n − 1 ≠ e {\displaystyle \varphi _{n}\colon c\neq e\wedge c^{2}\neq e\wedge \cdots \wedge c^{n-1}\neq e} を T {\displaystyle T} に追加する。こうして得られる公理系を T ′ {\displaystyle T'} としよう。すると T ′ {\displaystyle T'} のどの有限部分集合モデルを持つ。なぜなら、 φ n {\displaystyle \varphi _{n}} の形の論理式有限個しか含まれないので、十分大きな位数 n {\displaystyle n} の有限巡回群 Z / n Z {\displaystyle \mathbb {Z} /n\mathbb {Z} } において c {\displaystyle c} を 1 ¯ {\displaystyle {\bar {1}}} と解釈すればよいからである。コンパクト性定理より T ′ {\displaystyle T'} はモデル G {\displaystyle G} を持つ。 G {\displaystyle G} はねじれ群であるにもかかわらず無限位数の元 c G {\displaystyle c^{G}} を含む。これは矛盾である。 上記の証明は、定数記号追加すれば、「ねじれなし元を含む群」(つまりねじれ群でない群)が一階論理で(無限)公理化可能であることも示している。また、ねじれなし群は一階論理で(無限)公理化可能である。なぜなら、群の公理系に ψ n : ∀ x . ( x n = e → x = e )   ( n = 1 , 2 , 3 , … ) {\displaystyle \psi _{n}\colon \forall x.(x^{n}=e\to x=e)\ (n=1,2,3,\ldots )} という無限個の論理式添加した公理系考えれば、そのモデルはちょうどねじれなし群となるからである。

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数理論理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 09:37 UTC 版)

リテラル」の記事における「数理論理学」の解説

リテラルとは、数理論理学において、原子論理式あるいは原子論理式否定のこと。 基礎リテラルとは、リテラルのうち、変数含んでいないものを指す。 共通な変数持たない2つの節に対して、節のそれぞれのリテラル使って再汎単一化要素をもち、二次元導出系 (英: binary resolvant) を作る場合導出使われリテラル (英: literal resolved upon) と呼ぶ。共通の変数含まない2つの節で、推論した節の二次元等号調整系 (英: binary paramodulant) を作ったとき、等号調整使われリテラル (英: literal paramodulated upon) という。

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数理論理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 02:35 UTC 版)

ISO 80000-2」の記事における「数理論理学」の解説

番号記号意味備考2-4.1 p ∧ q p と q の論理積, p かつ q 2-4.2 p ∨ q p と q の論理和, p または q この「または」は包括である。p または qまたはその両方真のとき、p ∨ qは真である。 2-4.3 ¬ p p否定, pではない 2-4.4 p ⇒ q p は q を包含する, もしpならばq q ⇐ p は p ⇒ q と同じ意味である。⇒は包含記号である。 2-4.5 p ⇔ q p は q と同値 (p ⇒ q)∧(q ⇒ o) は p ⇔ q と同じ意味である。⇔は同値記号である。 2-4.6 ∀x∈A p(x) Aに属す全てのxについて、命題p(x)真 文脈から集合 A が自明である場合は、∀x p(x)表記することができる。∀は全称限量子である。 2-4.7 ∃x∈A p(x) Aの中に命題p(x)が真となるxが存在する 文脈から集合Aが自明である場合は、∃x p(x)表記することができる。∃は存在限量子である。∃1は、ただ1つのxだけがp(x)満たすことを示す。∃1は∃!とも表記する

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数理論理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 19:24 UTC 版)

メレオロジー」の記事における「数理論理学」の解説

スタニスワフ・レシニェフスキ」、「ネルソン・グッドマン」、および「en:Mereology」も参照 20世紀初頭のポーランド論理学者レシニェフスキによって、数学基礎論数学の哲学文脈で「メレオロジー」が提唱された。この場合メレオロジー集合論対比されるレシニェフスキメレオロジーその後20世紀中期アメリカ論理学者かつ哲学者でもある、グッドマンクワイン継承された。

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