プロジェクトの成り立ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:06 UTC 版)
「カルダノ (ブロックチェーン)」の記事における「プロジェクトの成り立ち」の解説
カルダノは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産が抱えている問題を解決した暗号資産を作り上げるべく発足したプロジェクトである。暗号資産プロジェクトの多くは実験的側面が強く、運用を開始してからその問題が発覚することも少なくない。カルダノはそういった問題の発生を防ぐべく、学術的な論文をベースとした開発を行っている。設計にあたりまずは論文が作成される。作成された論文は査読を受け学会で発表される。これによりカルダノの設計は多くの学者たちによるレビューやフィードバックを受けて改善され、最終的には学術的に正しく安全な設計であることが保証される。 カルダノは2015年に仮想通貨の設計および開発のあり方を変えるために発足されたプロジェクトです。特定のイノベーションを超えた全体的な焦点は、ユーザーのニーズに応えられ、他のシステムとの統合を図れる、より調和のとれた、持続可能なエコシステムを提供することです。カルダノは多くのオープンソースプロジェクトのように、包括的なロードマップ、また権威のあるホワイトペーパーの策定を行いませんでした。むしろ設計原則、工学的なベストプラクティス、また探求のための方法論を収集し、採用したのです。それには以下のものが挙げられます:・台帳システムと計算処理を別々の階層に分離する・コアとなるコンポーネントをモジュール性の高い関数によって実装する・査読が行われる研究と競合する学者や開発小規模グループを作る・InfoSecの専門家を早期に採用するなど学際的なチームを多用する・ホワイトペーパー、実装、そしてレビュー中に発見された問題を修正するための研究を迅速に行う・ネットワークを破壊することなく、導入後のシステムをアップグレードする機能を構築する・今後の研究となる分散型資金調達の仕組みを開発する・モバイルデバイス上で安全に動作するための長期的な仮想通貨の設計の改善を行う・仮想通貨を運用および維持するために、ステークホルダー同士の関係を密接にする・同じ台帳システムで複数の資産を運用する必要性を認識する・従来のシステムのニーズに応えるために、オプションとしてメタデータを含むことができるようにトランザクションの抽象化を行う・約 1,000 のアルトコイン から理にかなっている機能を学習し、採用する・最終的なプロトコル設計を決定するためにインターネット技術タスクフォース(IETF)に触発された規格駆動のプロセスを採用する・商業の社会的側面を探求する・ビットコインから継承した基本原則を損なうことなく、規制機関が商取引と対話するための健全な妥協点を見つけるこれらの個別のアイデアから、我々はカルダノの仮想通貨の探索およびに抽象化されたツールセットの構築に取り組み始めました。その研究成果は、IOHK の広範な論文のライブラリであり、近年のスクリプト言語の概要や、スマートコントラクトのオントロジー、Scorex プロジェクトなど多数あります。 — なぜカルダノを構築するのか、https://why.cardano.org/ja/introduction/motivation/
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