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三省堂 大辞林

三省堂三省堂

ほうしゃ-せん はう― 0 【放射線】

放射性核種崩壊によって放出されるα線β線γ線総称広義には、原子核素粒子反応によって放出される X 線などの電磁波中性子線などの粒子線も含める。



環境用語集

九州環境管理協会九州環境管理協会

放射線

放射線はものを通す力(透過力)があり,また,ものに当たると熱を出したり,光を出したりするなどの性質あります
放射線の主な種類アルファ線ベータ線ガンマ線あります

航空軍事用語辞典++

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【放射線】(ほうしゃせん)

放射性物質が出す「α線・β線・γ,X線・中性子線・重粒子線」のこと。単位はグレイ(Gy)。
核分裂・核融合反応(自然放射線・原水爆・宇宙線等)によって生じ、一定量以上(閾値)を超えると、人体に重篤な障害を与える。
似たものとして、放射性物質が放射線を出す能力を"放射能"といい、単位はベクレル(Bq)であらわす。また、放射線が実際に人体に障害与える程度をシーベルト(Sv)という単位で表す。
自然に起こる「放射性壊変」によるもの、「原子核反応(核分裂核融合)」によるもの、「各種加速器」によるものがある。

性質として、蛍光作用・感光作用・電離作用がある。
非破壊検査や各種医療用、測定などに使われる。

(事前知識:原子は原子核(陽子+中性子)と軌道電子で構成されている。さらに、陽子と電子が結びついたものが中性子である。陽子"+" 電子"-"の電荷を持っていて、通常、陽子と電子の数は同じ(電気的に中性)。電荷は引力(+-)や斥力(++,--)を及ぼすため、単体の陽子や電子は、他の原子の陽子や原子に影響を及ぼすことが出来る。)

細胞が放射線を受けると、「電離作用(原子が放射線などにより電子を失ったり、電子が過剰になって電荷を帯びること)」によって、損傷を受ける。細胞が死にいたる「確定的影響(急性障害)」とDNAが損傷を受けたことによる「晩発的影響」さらに「遺伝的影響」がある。
確定的影響では特に細胞分裂の盛んな、造血器官・胃腸管障害が起こる。体液の大量喪失や細菌感染に対する治療、必要によっては骨髄移植が必要となる。中枢神経は比較的感受性が低いが、大量照射で影響が起こった場合は急死となる。
晩発的影響としては発癌(含白血病)や白内障、甲状腺、生殖腺に対する障害などである。発癌は命に関わるため特に注意しなければならない。
遺伝的影響は子孫に伝わる影響で生殖腺の障害により生ずる。
DNAの二重鎖線の片方が障害を受けた場合は正確に修復が行えるが、両方の場合は修復できず細胞死や異常細胞となる。その他、人体には放射線障害に対して修復機能を持ち、 一般に閾値以下の線量では明らかな障害が出ないと言われている。もちろん閾値を越えた場合、障害を訴える人は急激に増え、障害も悪化する。
電離された原子は不安定になり放射線を出すため、放射線を受けた方は放射性物質を摂取したことも含めて、自身も放射性物質となってしまう。

放射線は電離作用により障害を生じると述べたが、障害はつまりは電荷を持つ(陽子か電子の過不足)ものにより生じる。放射線には、電荷を持つ荷電粒子(一次電離放射線)と、電荷を持たず照射された原子の電子を奪ったり陽子を突き飛ばしたりして、電離作用を発生させる(二次電離放射線)ものがある。
放射線の代表的な種類としては
・α線 (荷電粒子)
Heの原子核(陽子2,中性子2)
α壊変によって生じる。比較的巨大な質量を持った物質で電荷+を持っているので紙一枚(皮膚等)で遮蔽できる。逆に強力な電離作用を持ち大きなエネルギーを短時間で放出するとも言えるため、放射性物質を呼吸や食事により摂取した場合、大きな健康被害をだす。(体内被曝)
・β-線,β+線 (荷電粒子)
電子,陽電子
β壊変によって生じる。中性子が電子を出して陽子になる場合と、γ線を受けた陽子が(エネルギーを質量にして)陽電子を出して中性子になる場合がある。非常に軽く小さいが電荷を持っているので薄い板(1cm程度)で止める事が出来る。電離作用はα線より小さい。こちらも、体内被曝が主である。
・γ線,X線 (電磁波)
電磁波
軌道電子から出るものをγ線(壊変するときに発生)、原子核から出るものをX線(電子が原子核によりブレーキをかけられた時に損失したエネルギーが電磁波に変換)と呼ぶ。いずれもほぼ同じ電磁波でご存知のように遮蔽が難しく、厚いコンクリートや鉛板などの密度の高いものを必要とする。体外からも被爆をする。電離作用は小さく透過力が大きいため、レントゲンとして使われている。
・中性子線 (非荷電粒子線)
中性子
主に核分裂で生じる。核分裂は1つの中性子が原子にぶつかり、原子が別の2つの原子に分裂する過程で生じる複数の中性子を用いている。中性子は文字通り電荷を持たず透過力は大きいが、人体の組織の原子に衝突すると、陽子が弾き出されることにより、電離作用を持つ。遮蔽は、鉄や鉛などで減速した後、水素を含む物質で止めることができる。
他、加速器によって様々な重粒子線(He,C等)が作られる。


※放射性壊変
原子は、安定状態となれる陽子中性子数のバランスが決まっている。そのバランスから外れているものは、時間と共にα線(α壊変)やβ線(β壊変)、γ線(γ壊変)を出して少しずつ別の原子に変わっていき、安定な原子に落ち着く。そうやって、時間と共に安定な原子が増えたことにより放射能が半分になる時間が半減期である。自然放射線の一種である。
核分裂は、それらとは違い一つの原子が複数の原子に分裂することで、中性子や不安定な原子が大量に生成される。 余談ではあるが、劣化ウラン(ウラン238)も一応壊変はするが半減期は非常に長く(45億年)、安定な物質としても差し支えない。もちろん、ウランとしての毒性は強い。

ちなみに、放射線(荷電粒子)は直接見ることは出来ないが、水などの透明物質中をある条件の下で粒子が通過することで放出される電磁波(チェレンコフ光:青白い光)として間接的に見ることが出来る。勿論、チェレンコフ光は直接見ることは出来るが、カメラ等を通して見るべきである。

関連: 核兵器 核分裂 核融合


原子力放射線用語

福井原子力環境監視センター福井原子力環境監視センター

放射線

読み方ほうしゃせん
英語表記radiation

アルファ線α線)、ベータ線β線)、中性子線などの粒子線電磁波であるガンマ線X線などの電磁放射線分類され、いずれも電離作用をもったものを放射線と言う。したがって、光やラジオ電波などは放射線とは呼ばない。また紫外線電離作用をもつが放射線とは言わない。
原子核反応原子核壊変により発生するものと、原子のエネルギーレベルの変化によって発生するものとがあり、物質との作用では発光蛍光作用)させたり、化学変化起こしたりする。
放射線は人体五感では感じることが出来ないので、放射線の測定には電離作用利用した電離箱GMサーベメータ、蛍光作用利用したNaIシンチレーション検出器などが用いられる。
放射線


原子力防災基礎用語集

文部科学省文部科学省

原子力政策用語集

内閣府原子力委員会内閣府原子力委員会

放射線

法令上、放射線とは、電磁波又は粒子線のうち、直接又は間接に空気電離する能力をもつものであると定義されており、α線β線γ線X線中性子線電子線重荷粒子線X線等が含まれる


生物学用語辞典

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放射線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/06 19:35 UTC 版)

放射線の透過能力:上からそれぞれアルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線の透過能力の図。アルファ線は紙1枚程度で遮蔽できる。ベータ線は厚さ数mmのアルミニウム板で防ぐことができる。ガンマ線は透過力が強く、コンクリートであれば50cm、であっても10cmの厚みが必要になる。中性子線は最も透過力が強く、やコンクリートの厚い壁に含まれる水素原子によってはじめて遮断できる。

放射線(ほうしゃせん、radiation[1][2])とは、


[ヘルプ]

  1. ^ 電離作用:(原子の軌道電子をはじき飛ばすことによって、原子を陽イオンと電子に分離する作用)
  2. ^ 自然放射線や医療行為による被曝は含めないもの

出典

  1. ^ a b c d 広辞苑 第五版 p.2433【放射】-【放射線】
  2. ^ プログレッシブ和英辞典
  3. ^ アリソン 2011 pp.56-57
  4. ^ Atomica【放射線】
  5. ^ ちなみに、ウェード・アリソンに至っては、放射線を"移動中のエネルギー"であるとしたうえで、日光音波、水面の波など、多くの種類が存在する、とまで主張した(出典:アリソン 2011 p.52)
  6. ^ a b c d e f ニュートンプレス【放射線】
  7. ^ a b c 「放射線の種類」(放射線科学センター)
  8. ^ a b Atomica「放射線による外部被ばく」
  9. ^ Atomica【被ばく】
  10. ^ 市川定夫『環境学-遺伝子破壊から地球規模の環境破壊まで (第三版)』藤原書店、1999、ISBN 4-89434-130-1
  11. ^ 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「Allison52」という名前の引用句に対するテキストがありません
  12. ^ 低線量の電離放射線による悪影響があるか否かについては論争が続いている。名越らによれば、国際放射線防護委員会(ICRP)と2005年に発表された「放射線の生物学的影響に関する米国科学アカデミー委員会」の第七次報告書はいかなる少量の放射線によっても害があり、その程度は放射線の量に比例するとしたLNT仮説を支持するものであり、フランス科学アカデミーはこれを否定する立場をとっている(名越 2011 p.37)。一方、国際放射線防護委員会委員の経験を持つ中村仁信によれば国際放射線防護委員会は、その2007年勧告において100mSv以下の被曝による発がんリスクがあるか否かは不明としている(中村 2011 p.49)。
  13. ^ ラドン温泉あるいはラジウム温泉に浴して温まりながらラドンの気体を吸い込む場合、人間の細胞は活性化され、新陳代謝を促進させ、痛風の治療や血圧降下、循環器障害の改善、悪性腫瘍の成長を阻害する他、直性脊椎炎(ベヒテレフ病)、リュウマチ性慢性多発性関節炎、喘息アトピー性皮膚炎にも治療効果がある。(高田 2011, pp.86-87)
  14. ^ 放射能泉効能は浴用では通風動脈硬化症高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病とされ、飲用では痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石症、神経痛筋肉痛、関節痛とされている( 環境庁自然保護局長通知(昭和57年環自施第227号)( 適応症と禁忌症(社団法人 日本温泉協会)))
  15. ^ 山岡聖典(岡山大学大学院保健学研究科放射線健康支援科学領域教授)[http://www.scj.go.jp/ja/event/houkoku/pdf/110701-houkoku3.pdf 日本学術会議緊急講演会「放射線を正しく恐れる」の講演資料「講演2.少量の放射線は身体に良いというのは本当か?(PDF形式:237KB)」
  16. ^ 近藤誠は、治癒率を上げようと線量を多くしたり、照射する範囲を広げたりすることを指摘している。(近藤 1999 p.99)
  17. ^ 東嶋和子著「放射線利用の基礎知識」講談社 2006年12月20日発行 ISBN 4-06-257518-3






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