いもとは? わかりやすく解説

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いも【妹】

読み方:いも

男が女を親しんでいう語。主として妻・恋人をさす。⇔兄(せ)。

「秋さらば見つつ偲(しの)へと—が殖ゑし屋前(やど)の石竹(なでしこ)咲きにけるかも」〈四六四〉

男の側から姉または妹をよぶ語。⇔兄(せ)。

言問はぬ木すら—と兄(せ)とありといふをただ独(ひと)り子にあるが苦しさ」〈万・一〇〇七

女どうしが友人や妹を親しんでいう語。

「風高く辺(へ)には吹けども—がため袖さへ濡(ぬ)れて刈れ玉藻ぞ」〈七八二〉

「妹」に似た言葉

いも【痘痕】

読み方:いも

《「いもがさ」の略》

痘瘡(とうそう)。天然痘

笑ひ盛りなる緑子(みどりご)を…あらあらしき—の神に見込まれつつ」〈おらが春

痘瘡のあと。あばた。

「ちっとべい—はあるがと仲人」〈柳多留・五〉


いも【芋/×薯/×藷】

読み方:いも

植物の根や地下茎肥大してでんぷんなどの養分蓄えているものの総称。ヤマノイモ・サトイモ・サツマイモ・ジャガイモなど。《 秋》「—の露連山影を正しうす/蛇笏

多く接頭語的に用いて都会風でない、やぼなものをあざけっていう語。「—侍」「—歌手


芋(いも)

ヒルガオ科匍匐(ほふく)性植物。サツマイモ・リュウキュウイモ・カライモ・ウム・ハンスなど地域により様々な呼び名がある。暑さ乾燥強く荒地にも平気で育つ。原産地中央アメリカ1492年新大陸発見したコロンブススペイン持ち帰りこれが世界各地広まったという説と、フンボルト海流乗って太平洋横断したという説がある。今日ではアジアアフリカが二大産地であり、中でも中国世界の全生産量の4分の3を占める。中国へは1594年福建省びんの陳振龍が呂宋(るそん)から(つる)を持ち帰り広めた琉球への渡来1605年のことで、尚寧しょうねい)王の命を受けて明へ渡った野国総官のぐにつがん)がびんから鉢植の芋を持ち帰った儀間親雲上真常(ぎまぺーちんしんじょう)はこの芋を栽培普及させ、琉球での救荒食量を確保した薩摩へは17世紀初頭ルソンなどの南方諸国より伝来した伝えられ、同じころ(1615年)ウイリアム・アダムスは琉球から平戸英国商館へ芋一袋を送っている。この当時栽培保存方法充分に分かっていなかったため、普及には至らず広く栽培されるうになるのは1700年代になってからである。元禄一一(1698)年、琉球王尚貞からカンショ一篭(かご)が種子島領主種子島久基贈られ栽培された。これより七年後の宝永二(1705)年、南薩摩揖宿いぶすき郡山川郷の漁民前田利右衛門琉球からカンショ持ち帰り急速に普及していく。利右衛門唐芋翁(からいもおんじよ)と崇められ明治一二年徳光(とくこう)神社に祀(まつ)られた。享保二〇(1735)年には救荒作物としての重要性幕府認められ青木昆陽こんよう)により普及図られるこの後カンショ救荒作物としてではなく徐々に日常の重要食糧となっていく。カンショ焼酎原料となるのも1700年代入ってからのことである。

読み方:いも

  1. 男が女を親しみ呼ぶ語。又妻のこと。貫之集に「おもひかねいもがりゆけば冬の夜河風さむみ千鳥鳴くなり」とある。〔情事語〕

分類 情事


読み方:いも

  1. リンガのこと。バナナである。「芋の味などと吸付く痴話」などは如何。〔風流
  2. リンガのこと。バナナである。
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(いも から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 15:03 UTC 版)

いも)とは、植物地下茎といった地下部が肥大化して養分を蓄えた器官[1]。また、特にデンプン(澱粉)を蓄積する受容器官を地下に形成し、その地下部位を利用する植物をいう[2][3]。ただし、地中の組織の肥大化がみられても澱粉蓄積の少ないものは含めない[2]。また、デンプンの利用に加工を要するクズ(葛)や食味が異なるクワイなどは含めない[3]


  1. ^ 「飲食事典」本山荻舟 平凡社 p40 昭和33年12月25日発行
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 西山 喜一「熱帯におけるイモ類の生産 概説」『熱帯農業』第29巻第1号、日本熱帯農業学会、1985年、39-44頁。 
  3. ^ a b c d e f g 松田 正彦「イモ資源の現状と課題―タロイモ栽培の現状から」『熱帯農業』第49巻第5号、日本熱帯農業学会、2005年、314-316頁。 
  4. ^ a b 渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-181頁。
  5. ^ 農林水産省「ジャガイモ中の天然毒素による食中毒」
  6. ^ 宮崎 貞巳、田代 洋丞「江戸時代の農書及び本草書類に記載されているサトイモの品種及び品種群について」『佐賀大学農学部彙報』第72号、佐賀大学農学部、2005年、1-36頁。 
  7. ^ 渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-182頁
  8. ^ 渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-184頁。
  9. ^ 渡邉和之「イモ類の未来」、『週刊朝百科植物の世界』72(食糧としての植物)、14-182頁。


「芋」の続きの解説一覧

いも

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 12:19 UTC 版)

名詞

いも

  1. 植物地下茎肥大化し、でんぷんなどの養分蓄えているものの総称。(秋の季語)
  2. 都会的でない、野暮なものを侮蔑する言い方

翻訳






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