超漢字 超漢字の概要

超漢字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 14:19 UTC 版)

2014年現在の最新製品バージョンは「超漢字V」。最新パッチは2009年6月11日リリースのB-right/V R4.540。

OSとしての特徴

BTRON3仕様に準拠。

  1. TRONコードに基づく18万文字のサポート
  2. tadファイル形式のサポート
  3. 実身/仮身モデルのサポート
  4. 文書処理・表計算ソフトなどの標準搭載
  5. 軽快な動作

標準搭載ソフトウェア

小物ソフトウェア

「実身データを使って何かをするためのソフト」をアプリケーションといい、それ以外を小物ソフトウェアと呼ぶ。

ハイパーリンク構造

他の一般的なOSがディレクトリを用いたツリー構造のファイル管理をしているのに対し、BTRON仕様OSは、ユーザーが触れる範囲は全てハイパーリンクで繋がった、ネットワーク構造のファイル管理を行っている。

ファイルシステム自体がハイパーテキストになっていること、すべてのファイルを「開いた仮身」と呼ばれるプレビューモードにできることから、超漢字内のコンテンツは、動的に編集されるウェブページのような状態になっている。そのため、この利点を生かして、これをそのまま他のOSからも閲覧できるHTMLに変換するソフトウェアが、パーソナルメディアから発売されている。

超漢字ウェブコンバータ
外部のウェブサーバに転送し、そこにHTMLを生成する。
超漢字ウェブサーバ
手元のパソコン自体をサーバにし、外部からのアクセスに応じてリアルタイムでHTMLに変換して送り出す。

電子辞書ソフト

事実上すべての漢字を扱える強みを生かして、パーソナルメディア純正の辞書ソフトが販売されている。

超漢字広辞苑
岩波書店の『広辞苑』を、外字を使わずに電子化。
超漢字康煕字典
漢字字体の典拠とされる『康熙字典』を画像として収録。文字の検索もできる。
超漢字岩波新漢語辞典
11800字収録の漢和辞典。外字は不使用。一部文字は筆順も表示する。

搭載している文字種

ただしOSとしてアラビア文字の「右から左」などの書字方向には対応していない。また合字などの処理についても、言語・字種によって対処の仕方が異なる。そのためそういった言語は「文字」単位での使用に限られ、「文章」としての利用は現時点ではまだ実用段階にないと言える。

対応機種

超漢字4までは基本的にはPC/AT互換機で動作するが、相性問題などによりうまく起動しない、あるいは一部機能が使用できないなどの現象がある。超漢字ウェブサイトからダウンロードできる「動作確認ディスク」を用いることで事前に検証できる。

パーソナルメディアの書籍「はじめてみよう体験版で超漢字」は超漢字4の体験版が付録になっているが、パーソナルメディアの書籍の紹介ページに、

>※付録 CD-ROM は、本書発行当時2003年12月~2005年頃のWindowsが動作するパソコンでの動作確認はされておりますが、

>2012年 現在の仕様のパソコン上では、ほぼご利用いただけません。

という注意書きがある。

超漢字Vからは、VMware Playerが動作環境となった。


  1. ^ 『TRONWARE VOL.53』第9巻第5号、パーソナルメディア、1998年10月10日、2頁、ISBN 4-89362-163-7 


「超漢字」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「超漢字」の関連用語

超漢字のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



超漢字のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの超漢字 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS