今昔文字鏡とGT書体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/07 08:41 UTC 版)
「超漢字」の初期バージョンには、TRONコードに収録した大規模文字セットのフォントとして、今昔文字鏡(から変換した)フォントが標準でインストールされていた。当時TRONプロジェクトは文字の蒐集枠として24万2000字あまりの領域を今昔文字鏡に割り当てていたが、これと並行するかたちでGTプロジェクトは推し進められており、漢字を蒐集するというプロジェクト同士であることから今昔文字鏡側が難色を示した。また、BTRON仕様OSというシェアが極めて小規模であり、BTRON環境への専用フォントを用意していた今昔文字鏡にとっては商業的なうまみを感じられないということも問題として浮上してきた。[要出典] この結果、今昔文字鏡はTRONプロジェクトを脱退し、TRONコードから下りることを決定した。[要出典]TRONコードには24万字を越える領域が欠番として残され、その代りに別の領域9万7000文字弱がGT書体枠として割り当てられた。 今昔文字鏡枠に収録されていた多くの漢字や国字はGT書体枠を以って表示可能であるようフォローは行われたが、しかし今昔文字鏡のライセンス上、文字のコンバートは行えず、「超漢字2」以前と「超漢字3」以降とでは事実上、文書の互換性が図れなくなるというトラブルを招くこととなった。なお、今昔文字鏡はTRONコードから削除はされたものの、それら全ての領域は欠番として保存されたため、「超漢字3」以降であっても「超漢字2」以前の文字鏡フォントをインストールすることで表示は可能である。今昔文字鏡側もフォントの配布は認めており、「超漢字2」以前のユーザーから単純に譲り受ける分には問題はない。
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