第37回NHK紅白歌合戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/28 14:28 UTC 版)
出場歌手
初出場、 返り咲き。
紅組 | 白組 | ||||||
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曲順 | 歌手 | 回 | 曲 | 曲順 | 歌手 | 回 | 曲 |
1 | 荻野目洋子 | 初 | ダンシング・ヒーロー | 2 | 少年隊 | 初 | 仮面舞踏会 |
3 | 大月みやこ | 初 | 女の港 | 4 | 新沼謙治 | 10 | 情け川 |
5 | 小泉今日子 | 3 | 夜明けのMEW | 6 | 三波春夫 | 29 | あゝ北前船 |
7 | 斉藤由貴 | 初 | 悲しみよこんにちは | 8 | 吉幾三 | 初 | 雪國 |
9 | 小柳ルミ子 | 16 | 乱 | 10 | 田原俊彦 | 7 | あッ |
11 | 中森明菜 | 4 | DESIRE | 12 | 沢田研二 | 14 | 女神 |
13 | テレサ・テン | 2 | 時の流れに身をまかせ | 14 | 山川豊 | 初 | ときめきワルツ |
15 | 研ナオコ | 10 | Tokyo見返り美人 | 16 | シブがき隊 | 5 | トラ! トラ! トラ! |
17 | 五輪真弓 | 3 | 時の流れに〜鳥になれ〜 | 18 | 小林旭 | 2 | 熱き心に |
20 | 河合奈保子 | 6 | ハーフムーン・セレナーデ | 19 | 近藤真彦 | 6 | 青春 |
22 | 川中美幸 | 6 | ふたりの絆 | 21 | 大川栄策 | 4 | 雨の港 |
24 | 和田アキ子 | 10 | もう一度ふたりで歌いたい | 23 | 菅原洋一 | 20 | 小雨降る径(みち) |
26 | 松田聖子 | 7 | 瑠璃(るり)色の地球 | 25 | 加山雄三 | 10 | 今は別れの時 |
28 | 岩崎宏美 | 12 | 好きにならずにいられない | 27 | 角川博 | 3 | 波止場シャンソン |
30 | 水前寺清子 | 22 | 男三百六十度 | 29 | チェッカーズ | 3 | Song for U.S.A. |
31 | 松原のぶえ | 2 | 演歌みち | 32 | 千昌夫 | 14 | 望郷旅鴉 |
33 | 八代亜紀 | 14 | 港町純情 | 34 | 細川たかし | 12 | さだめ川 |
35 | 島倉千代子 | 30 | くちべに挽歌 | 36 | 村田英雄 | 25 | 男吉良常 |
37 | 小林幸子 | 8 | 別離(わかれ) | 38 | 五木ひろし | 16 | 浪花盃 |
39 | 石川さゆり | 9 | 天城越え | 40 | 森進一 | 19 | ゆうすげの恋 |
選考を巡って
- 前回の出場歌手の中より今回不選出となった歌手は以下。
- 当初出場が決定していた北島三郎と山本譲二は、その後暴力団稲川会の新年会に招かれていたことが発覚し、本番2日前の12月29日に正式降板が発表された[注 8]。北島と山本は翌年の第38回で揃って返り咲き出場を果たす)。代役に角川博[注 9]と鳥羽一郎を決めたが、鳥羽は「自分もこのような暴力団との仕事上の付き合いはある。歌手ならこのような付き合いは避けられない」と辞退。このため当日予定の無かったシブがき隊を12月30日に急遽代役に立てた。
- 当時シブがき隊の3人は年末年始をハワイで過ごすつもりでおり、オファーを受けた時既にハワイに居たが、急遽帰国し出場。その後1988年に解散したため、これがシブがき隊にとって現役時代最後の紅白出場となった。なお、本木雅弘はその後第43回に歌手として出場し、第48回と第59回にゲスト審査員として出演した。今回ではオープニングで出て来て千田に名前を紹介される時、「シブがき隊」ではなく「シブが隊」と呼ばれていた。
- ちなみに北島は同日の『第28回日本レコード大賞』を欠場したが、最優秀歌唱賞を受賞している。特別審査員に決定していた蜷川幸雄も「一芸能番組で道徳を振りかざすNHKの姿勢には納得できない」と抗議し、審査員を降板している(代役は加藤芳郎)。
- 郷ひろみ(「年末年始をアメリカ合衆国でのんびりする」)、菊池桃子、本田美奈子(後の本田美奈子.)、谷村新司(翌年の第38回で初出場)、松任谷由実、井上陽水、KUWATA BANDが出場を辞退した[14]。本田と谷村は紅白と同日にフジテレビで生放送された『世界紅白歌合戦』に出場したためこちらを辞退した。
注釈
- ^ 出場歌手+NHKアナウンサーによる両組司会2人体制は今回のみである。その後第54回(2003年)では、NHKアナウンサー同士による両組司会2人体制が採られた。
- ^ この年放送を開始し、1989年3月まで放送。加山は以後第39回〈1988年〉まで3年連続で白組司会を担当することとなる。
- ^ なお聖子は今回の出演直前、TBS系列『第28回日本レコード大賞』で「SUPREME」がアルバム大賞に受賞された際、久々に公の舞台へ登場していた。
- ^ 当年8月31日限りで引退(それから15年後の2001年末・第52回NHK紅白歌合戦で復帰)。
- ^ a b c 下記の事情による落選のため。
- ^ NHK番組への出演を自粛中のため。
- ^ 後述の出場辞退により。
- ^ NHKは2人が自ら辞退したと主張しているが、黒い交際発覚直後北島は「(出演の)判断はNHKさんに任せる。自分から辞退はない」と語っていた[3][4]。
- ^ 2008年には暴力団組長が関係するゴルフコンペに出席していたことが発覚し、同年の第59回は早々に落選となった。
出典
- ^ “15時間ワイド日本列島大みそか ―第5部― 第37回NHK紅白歌合戦”. 2020年2月6日閲覧。
- ^ “番組表検索結果”. 2020年2月6日閲覧。
- ^ a b 合田道人『紅白歌合戦の舞台裏』
- ^ a b 『週刊現代』1986年10月18日号、44頁。
- ^ 『週刊女性』1986年11月11日、36頁。
- ^ 『微笑』1986年11月15日号、251頁。
- ^ 『女性自身』1986年11月11・18日合併号、244頁。
- ^ 合田『紅白歌合戦の真実』、181頁。
- ^ 『紅白50回』、87頁。
- ^ “東山紀之、紅白“仮面ライダー事件”は「マッチさんのせい?」”. スポーツニッポン. (2014年7月24日) 2019年7月14日閲覧。
- ^ “紅白に出る意味がある歌手、ない歌手。NHK紅白歌合戦にまつわるトリビア”. 扶桑社. 日刊SPA!. 2021年12月31日閲覧。
- ^ “東山紀之、伝説の紅白歌合戦での「仮面ライダー」事件でジャニー喜多川社長の言葉明かす…「加山さんに感謝しなよ」”. スポーツ報知. (2019年7月14日) 2019年7月14日閲覧。
- ^ 『紅白50回』のインタビュー
- ^ 合田『紅白歌合戦の真実』、182頁。
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