津島市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 23:25 UTC 版)
概要
鎌倉時代から、木曽三川を渡って尾張と伊勢を結ぶ要衝「津島湊」として発展した。また、全国天王信仰の中心地である「津島神社」の鳥居前町として、一時は尾張一豊かな町として知られた。その後、戦国時代に織田信定がこの地を押さえて、信長までの織田氏3代の経済的基盤が築かれた。
共通語では「つしま」と発音されるが、地元では「つしま」と発音されている。NHKでは、前者を全国向けの発音としつつ、後者の地元の発音も「地元放送局アクセント」として許容している[1]。
地理
市域のほぼ全域が海抜ゼロメートル地帯である[2]。
地形
河川
- 二級河川
- その他の河川
- かつて存在した河川
地域
人口
津島市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 津島市の年齢・男女別人口分布(2005年) | ||
■紫色 ― 津島市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | ||
津島市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
歴史
古代
現在確認されている、津島に人間の居住していた痕跡は、約2000年前、弥生時代中期のものが最初である。市内の寺野遺跡、埋田遺跡から、弥生時代の土器などが出土している。
- 飛鳥時代
飛鳥京跡からは、「戊寅年十二月尾張海評津嶋五十戸」と書かれた木簡が出土しており、天武天皇7年(678年)と比定されている。すなわち、飛鳥時代には既に津嶋(津島)という集落が存在していた[3][4]。
- 奈良時代
また、寺野遺跡からは、白鳳期のものと推定される法隆寺式鐙瓦が出土し、古くから寺院が建立されていたことが推定されている[5]。真偽は不明だが、「尾張國養老元年之図」として伝えられている地図には、養老元年(717年)現在の地図として、津島は本州から離れた、文字通りの島として描かれている[6]。
中世
木曽川派川(木曽八流)の三之枝川(天王川)に面していたため、鎌倉時代以前から湊町として栄えた[7]。
室町時代の1400年ごろに二之枝川が三之枝川に合流するように改修されると、二之枝川を経て交易圏が拡大したためにさらに栄えるようになる[7]。
近世
海部地方(愛知県の中西部地域)の物資集散地並びに津島神社の門前町として、江戸時代には佐屋街道の宿場町として栄えていた。新田開発需要の高まりに応じて、津島五ケ所新田が開発された。
江戸時代中ごろに入ると佐屋川の河床上昇に伴って周辺河川の排水が悪化し、その対策として日光川が開削されたことで天王川は築留められたことで、天明5年(1785年)に津島湊は埋め立てられ湊町では無くなった[7][8]。
近代
明治以降は紡績業の町として繁栄した。かつては繊維産業が盛んで東洋紡績津島工場などが存在していた。
現代
沿革
津島市は明治22年当時の津島町・神守村・百高村・益和村・越治村・野間村から構成されている。
- 明治
- 大正
- 昭和
- 平成
- ^ 井上裕之 (2016年11月1日). “日本地名と「地元放送局アクセント」〜積年の課題に解を求めて〜”. NHK放送文化研究所. 2017年4月27日閲覧。
- ^ “hyoukou-ichiran”. 2023年2月11日閲覧。
- ^ 木簡庫 - 木簡庫 奈良文化財研究所
- ^ 津島の歴史・祭礼概要 - 津島商工会議所
- ^ 津島市史 資料編(一) - 『津島市史』資料編(一)
- ^ 名古屋なんでも調査団:名古屋の地図調査!尾張古図と浪越伝説 - 名古屋市図書館
- ^ a b c 愛知県 (2018年11月7日). “川筋の変遷とその痕跡-愛知県の河川の歴史-”. 2022年11月15日閲覧。
- ^ 道標 津島湊 - 津島市の歴史・文化遺産
- ^ 『中日新聞』2003年2月10日付夕刊、12面、「水谷津島市長 辞職届を提出」。
- ^ 『中日新聞』2013年9月26日付夕刊、1面、「伊藤・津島市長辞職へ 『市民病院問題で引責』 来年3月末」。
- ^ “津島市議選(定数18 立候補者24)”. 中日新聞社. 2019年5月7日閲覧。
- ^ 市町村長及び議会議員の任期満了日等一覧 平成29年9月9日現在
- ^ a b “平成31年4月7日執行 愛知県議会議員一般選挙 投票状況速報” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2019年4月7日). 2019年4月7日閲覧。
- ^ “第49回衆議院議員総選挙(小選挙区) 投票状況速報” (PDF). 愛知県選挙管理委員会 (2021年10月31日). 2021年11月1日閲覧。
- ^ あいちフレンドシップ交流アルバム 愛知県
- ^ “"停電情報 津島営業所"”. 中部電力パワーグリッド. 2020年4月7日閲覧。
- ^ 「神社・寺院一覧」(津島市の神社・寺院)
固有名詞の分類
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