池田氏 美濃池田家

池田氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 06:05 UTC 版)

美濃池田家

通し字は「」。美濃池田氏は池田泰継の代に摂津池田氏から分かれたとされる。しかし、建武の親政の頃には池田郡は美濃守護土岐氏の直轄領となっており、その後は土岐氏に従属していたと考えられる(なお、近世大名となった池田氏は後述するように美濃池田氏の系統との説がある)。

なお、やはり源頼光の子孫である土岐氏の一族に池田氏を称した者もあり、『土岐系図』に「…大桑駿河守頼名の四男池田掃部助益貞・伯父頼益の養子と為る。その子慶益(池田氏と称する)その子政益、その孫尚益あり…」となどと記述されている。

近江池田家

池田家
(宇多源氏佐々木氏流)
本姓 宇多源氏佐々木氏流
種別 武家
士族
出身地 近江国甲賀郡池田郷
主な根拠地 同国蒲生郡
伊予国
凡例 / Category:日本の氏族

近江国国衆で、宇多源氏佐々木氏の支流である池田氏は、近江国甲賀郡池田が名の由来となった本貫地であるが、その後、蒲生郡へ移った。

同族である六角氏の配下であったが、観音寺騒動の後に六角氏より離れ、浅井長政織田信長柴田勝家与力→佐久間信盛与力)に仕えた。本能寺の変の後に明智光秀に仕えたが、山崎の戦いの敗戦の後には羽柴秀吉に仕えた。

池田景雄池田秀氏の時代に豊臣政権の下で伊予国の大名となったが、関ヶ原の戦いで西軍に属して改易された。

江戸時代には藤堂氏の家臣、後に旗本となった。

脚注

参考文献

関連項目


注釈

  1. ^ 美濃池田氏は清和源氏源頼光の後裔を称する。
  2. ^ 武家、一部の家が華族男爵子爵)それ以外は士族
  3. ^ 旧岡山藩の現米は17万9585石。旧鳥取藩の現米は18万6437石であり、いずれも15万石以上の大藩に該当[10]
  4. ^ 旧生坂藩の現米は5680石、旧鴨方藩の現米は9220石、旧鹿奴藩の現米は1万3250石、旧若桜藩の現米は8830石であり、いずれも5万石未満の小藩に該当[10]
  5. ^ 摂津池田氏は紀氏清和源氏頼光流楠木氏流など説があるが、真偽の程は不明。

出典

  1. ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)『池田氏』 - コトバンク
  2. ^ 小田部雄次 2006, p. 322.
  3. ^ a b 日本大百科全書(ニッポニカ)『岡山藩』 - コトバンク
  4. ^ 仁風閣”. 公益財団法人 鳥取市文化財団. 2023年6月6日閲覧。
  5. ^ 新田完三 1984, p. 174/569.
  6. ^ 新田完三 1984, p. 174/569/730.
  7. ^ a b 松田敬之 2015, p. 83.
  8. ^ 新田完三 1984, p. 730.
  9. ^ 松田敬之 2015, p. 84.
  10. ^ a b c 浅見雅男 1994, p. 110.
  11. ^ 浅見雅男 1994, p. 152.
  12. ^ 浅見雅男 1994, pp. 25–26.
  13. ^ 松田敬之 2015, pp. 77–81.
  14. ^ 松田敬之 2015, p. 77.
  15. ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 55.
  16. ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 28.
  17. ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 210.
  18. ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 211.
  19. ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 669.
  20. ^ “鳥取藩池田家を絶家 池田百合子さんに聞く 未来に尽くす一つの形 墓所保存に心砕く” (日本語). 日本経済新聞. (2015年10月24日). https://www.nikkei.com/article/DGKKZO93169670T21C15A0NNP000/ 2022年6月24日閲覧。 


「池田氏」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「池田氏」の関連用語

池田氏のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



池田氏のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの池田氏 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS