戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV
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戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV | |
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ジャンル | ロボットアニメ |
アニメ | |
原作 | 金田益実、まがみばん |
シリーズディレクター | 新田義方 |
シリーズ構成 | 星山博之 |
キャラクターデザイン | 金田益実、まがみばん |
音楽 | 石田勝範 |
アニメーション制作 | 東映動画 |
製作 | タカラ、東映 |
放送局 | 日本テレビ |
放送期間 | 1989年3月14日 - 1989年12月19日 |
話数 | 全44話 |
漫画 | |
原作・原案など | 金田益実 |
作画 | まがみばん |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | テレビマガジン |
発表期間 | 1989年4月号 - 1990年1月号 |
話数 | 全10話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
概要
本作品はトランスフォーマーシリーズの第5作目にあたり、日本オリジナル展開のトランスフォーマーとしては3作目となる。
総司令官が主人公となり、場面転換シーン(エンブレムの交代)の復活や一話完結のエネルギー争奪戦という第1作目への原点回帰を目指しつつ、サブタイトル前にはその回のハイライトシーンを流すアバンタイトルが挿入され、アイキャッチやエンディングテーマにちびキャラ化したキャラクターを用いるなどの新要素が導入された。バンクシーンの多さや総集編の回が多いなどの欠点を持ちつつも、作画は高い水準を維持した。さらに前作までは銃器による射撃が多かったのに対して接近戦用の武器を重視し、射撃もそれらの武器から発するエネルギー波で行っているのも特徴的である。また主要な登場トランスフォーマーのほぼ全員が合体ロボの一部を構成する。これらの要素は後の勇者シリーズに影響を与えている。
玩具は大半が日本オリジナルアイテムとして発売され、前作まででメインだった海外版の仕様変更品は恐竜戦隊などの一部製品に留まった。
その作風は、従来の東映巨大ロボットアニメのパターンを踏襲し、サイバトロン側のヒロイックな活躍に重点が置かれた。特に主人公スターセイバーの「スーパーロボット」としての魅力が前面に押し出されることになったが、その代わりこれまでのトランスフォーマーシリーズが持っていた「集団劇」的な側面はやや薄れた。商業的には成功を収めたが、視聴率は振るわず[1]、本作品を以て第1作から5年間続いていた日本でのテレビアニメシリーズは休止する。続編の『トランスフォーマーZ』はOVAとして展開され、テレビシリーズは8年後の『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』まで休止となった。
ストーリー
マスターフォース戦争の終結後、完全な超ロボット生命体へと変化したゴッドジンライと邪悪なオーバーロードの戦いは宇宙を舞台に繰り広げられていた。またサイバトロン本部はそれらデストロンの脅威に対抗すべく、平和を愛する様々な惑星の生命体と共に宇宙平和連合を結成。V惑星にその本部を置き、総司令官にサイバトロン最強の戦士であるスターセイバーを任命する。
一方、デストロンでは破壊大帝デスザラスが、スターセイバーによって暗黒星雲に封印された自らの要塞を復活させるため、地球のエネルギーを強奪しようと企て動き始める。その危機を察知したスターセイバーは、みなしごであった地球人の南風ジャンと自らの部隊を率いて地球へと向かう。
果たしてスターセイバー率いるサイバトロンは地球を、そして宇宙をデストロンの脅威から守ることができるのか。
主な登場人物
サイバトロン戦士
本作品でのサイバトロンは、宇宙全土に及ぶ非常に巨大なネットワークを持つ組織として描かれている。無論、彼らの任務は宇宙の平和を守ることである。またかつてサイバトロンにおけるリーダーは、歴代のリーダーたちの叡知の結晶である「マトリクス」を受け継いだただ一人の「総司令官」のみであったが、本作品の時代においては与えられた管轄のエリアを防衛する部隊のリーダーとして複数の「司令官」と呼ばれる人物が存在する。
ブレインマスター
乗り物がロボットのボディに変形、操縦者の小型ロボ(ブレイン)を体内に「ブレインセット」することで顔が現れ完成する。宇宙にスターセイバーたち4人しか存在しない。共通武器として剣を装備しており、剣先からエネルギーアローを発射可能。
- 総司令官 スターセイバー
- 声 - 田中秀幸(タイトルコールおよび次回予告ナレーションも兼任)
- サイバトロン最強の戦士であり、銀河第1方面軍、V戦争での総司令官。シリーズ初のジェット機に変形する総司令官。「勇気のブレイン」を持つ。
- 究極総司令官ビクトリーセイバー
- 第30話から登場。スターセイバーとビクトリーレオが合体した姿。テックスペックが初めてオール10(最大値)になった。
- 副官騎士 ブラッカー
- 声 - 戸谷公次
- サイバトロンの副官で第1方面軍前司令官。「力のブレイン」を持つ。レーシングバギーに変形。ベテラン戦士であり、ラスター曰く「戦闘の時の勘は、時として総司令官をしのぐときもある」。口は悪いが普段は気さくな性格で、仲間への思いやりも強い。マルチ戦隊の教官[2]であり、未熟な彼らを「坊や」と呼ぶが悪意は無い。スターセイバーにとってブラッカーは部下でもあり、僚友関係である。武器は剣とブラッカーレーザー。ロードシーザーに合体する際には上半身に変形する。
- デスザラスたちとの決着をつけた後はラスターやブレイバーと共に銀河第1方面軍総司令官に復帰する。
- 技術騎士 ラスター
- 声 - 広森信吾
- 「技のブレイン」を持つ技術騎士。ランボルギーニ・カウンタックに変形。様々な技を使いこなす。クールな性格の技術者[2]。Vスターの整備やイルミナIIの設計を行っていた。武器は剣とラスターレーザー。ロードシーザーに合体する際には右手と右脚に変形する。
- 作戦騎士 ブレイバー
- 声 - 掛川裕彦
- 「知恵のブレイン」を持つ作戦騎士。フェラーリ・F40に変形。知力で相手を倒すことを好む。普段は穏やかな性格だが、窮地に陥っても諦めない忍耐強さを併せ持つ。いつも工作室で新しい武器の製作に取り掛かっている[2]。アメリカのシェイファーエネルギーコンビナートの技術開発プロジェクトのメンバーでもある。武器は剣とブレイバーレーザー。ロードシーザーに合体する際には左手と左脚に変形する。
- 三銃合体騎士 ロードシーザー
- 声 - 戸谷公次
- 第3話から登場。ブラッカー、ラスター、ブレイバーのブレインマスター三銃士が合体した姿[3]。武器は3人の剣が合体した巨大剣ロードブレード[3]。合体の掛け声は「力と!知恵と!技の合体!!!」。尊敬する地球人は「三矢の教え」で知られる毛利元就。ロードシーザーに合体した際の性格は基本的にはブラッカーの意志で活動する[3]が、ラスターとブレイバーが意見する時もある。機動力はスターセイバーに匹敵する[3]。
マルチ戦隊
別種の乗り物から変形する2体の小型トランスフォーマーが上下半身となってに合体している新人戦士たち[4]。上下を入れ替えることで2種類の姿を持つ[注釈 1]。V惑星にある宇宙戦士訓練学校を卒業したて[4]であり、人間で言うなら高校生ぐらいであるとされる[5]。2人一組になることで実力不足を補っている[4]。「マルチオン」、「マルチアウト」の掛け声で合体・分離する。全員が合体してランドクロスになる。
玩具は2003年末、マイクロマスターDXとして復刻され、コンビニで限定発売された。
- マルチ戦隊リーダー ウイングウェーバー
- 声 - 広中雅志(ナレーションも兼任)
- 戦隊長(キャプテン)。ウイングとウェーバーが合体した戦士。
- 当初はV惑星に勤務していたが、2話にてスターセイバーに招集をかけられ共に地球に行く。
- 風の戦士 ウイング
- 声 - 広中雅志
- 第3話から登場。血気盛んな性格の持ち主。皆に認められるために前線に出ようとするが、未熟なのでブラッカーたちにたしなめられ反発することも多い反面、失敗に際しての責任感は強い。精神に異常を来していたビクトリーレオに対し「彼には仲間を助ける優しい心などない」と愚痴をこぼしたこともあった。ジェット機に変形する。武器はマルチウィングガン。ランドクロスに合体する際には胸部に変形する。
- 水の戦士 ウェーバー
- 声 - 平野義和(23話)、里内信夫(31話)
- 第3話から登場。副リーダー。ホバーボートに変形する。武器はマルチウェーバーガン。ランドクロスに合体する際には腰部に変形する。
- 陸上戦士 ダッシュタッカー
- 空陸戦士 マッハタックル
- マルチ合体戦士 ランドクロス
レスキュー部隊
マイクロ星出身のマイクロトランスフォーマー。全員が少年といった出で立ちで、救助活動を主な任務としている。玩具は続編の『トランスフォーマーZ』において、レスキューパトロールチームとして販売。
- 救助戦士 ホーリー
- 声 - 頓宮恭子
- 南風ジャンの親友。レスキュー部隊のリーダー。少々軽率でお調子者な性格だが、救助活動においては的確な行動を見せる。また、ジャンの反重力ボードを作るなど技術者の一面も持つ。パトカーに変形。
その他(サイバトロン)
- 最高総司令官 ゴッドジンライ
- 声 - 竹村拓
- 第1話から登場。前作で地球方面サイバトロンの総司令官を務め、ゴッドマスターであったジンライから分離して独立した意思を持つようになったロボット生命体で、今作では第2方面軍司令官。人格と声は人間であるジンライのそれを受け継いでいる。劇中では剣で戦っていた。ゴッドマスターであったころの強さはなく、スターセイバーと同等の力しかないためにライオカイザーやデスザラスには苦戦を強いられるが、ライオカイザーを相手に素手で戦い、金属生命破壊砲の直撃に耐え続けるなど、かつてのガッツは健在。地球方面をスターセイバーに任せ、前作の最終回で独立した悪のロボット生命体となり宇宙に逃れたオーバーロード一派を追っていた。その決着を付けるとすぐスターセイバーの応援に駆けつけるが、デスザラスの金属生命破壊砲を受けて戦闘不能になるほどの重傷を負う。
- 本作品ではゴッドボンバーを分離させて、ジンライやスーパージンライ、ビークルモードの姿を取ることは無かった。
- 星間輸送戦士 ギャラクシーシャトル
- 声 - 広森信吾
- 第2話から登場。仲間の輸送を主な任務とする巨大戦士。スペースシャトルに変形し、普段はサイバトロン移動基地・ロケットベースにセットされている。武器はムーンライトガン。ロボットモードは当初はシャトルロボと呼ばれていた。
- 武装騎士 ビクトリーレオ
- 声 - 竹村拓
- 第27話から登場。デスザラスによって戦闘不能になったゴッドジンライのスパークとその動力炉であったウルトラマトリクスのみを残し、「ビクトリー計画」によって新たなボディで転生した武装騎士。転生後間もないころはバランス回路が不安定で精神に異常を来していたが、危機に陥ったジャンの声を聞いた時、ゴッドジンライであったころの正義を愛する心が蘇った。ライオン型ロボットとジェットブースターに変形し、スターセイバーと合体してビクトリーセイバーとなる。単体でもかつてのゴッドジンライを彷彿とさせるほどに戦闘力は高く、ダイノキングやブレストフォースを一蹴するほど。最終決戦でもライオカイザーを撃破し、スターセイバーを要塞から救出するといった活躍をみせた。
- 漫画版ではビクトリーレオとゴッドジンライは全くの別人という設定。
- 隠密参謀 グレートショット
- 声 - 池水通洋
- 第17話から登場。シックス一族出身。孤高の一匹狼の流れ者だが(かつてブラックシャドーやブルーバッカスと組んでいた時期はあったものの、彼らに裏切られたとのこと)、ならず者の自分を戦士として、友として扱ってくれるスターセイバーに惚れ込み、サイバトロン側についた。ロボット、レーザーガン、ジェット機、装甲車、戦車、怪獣の6つの形態を持つ。武器は2丁のグレートレーザーと2本の刀による二刀流グレート剣法を奮って戦う。ゴッドジンライ亡き後、「辞めたくなったらいつでも辞めさせてもらう」との条件で第2方面軍総司令官となる。その実力からホーリーたちに信頼されている。本編終了後のエピローグにて、傭兵に戻ってシルバルト戦域で消息不明となったことがジャンによって語られる。
- 玩具は『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』に登場したシックスショットの仕様変更品。声優も同様。
- 科学者 パーセプター
- 声 - 佐藤正治
- 第26話から登場。『初代トランスフォーマー』と『2010』に登場した科学者。「ビクトリー計画」の第一人者として登場。
- 技術者 ホイルジャック
- 声 - 里内信夫
- 第26話から登場。パーセプターと同じく『初代トランスフォーマー』に登場した技術者で、パーセプターを「先生」と呼ぶ。
- 救急看護戦士ミネルバ
- 声 - 丸尾知子
- 第26話から登場。前作である『超神マスターフォース』に登場したヘッドマスターJr。今作ではパーセプターの助手を務める。
- クリッパー
- 声 - 青羽美代子
- 居丈高にもなるが信頼関係にある、ホーリーのガールフレンド。デザインの元になったのはスーパーカーパトロールチームのギンガム。
- ライクル
- 声 - 阪脩
- マイクロ星の支部長。本編ではロボットモード以外のモードには変形しなかった。
デストロン
本作品に登場するデストロンはかつての破壊大帝メガトロンが指揮を執っていた時代のような一つのまとまった軍団ではなく、複数の勢力が宇宙全体に点在し、サイバトロンとの抗争を繰り広げている。前作までに比べ、全体的にメンバーが小柄で、かつ小回りが利く面々が中心となっている。
ブレストフォース
ヘッドマスター、プリテンダーなどと同様に、トランスフォーマー種族内に発生した特殊な一族のひとつ。ブレストフォース族は動物を模した頭部を持ち、胸部が分離して小型動物メカおよび武器になる「ブレストアニマル」となる。
- 以下の6体はブレストフォースを参照。
- 攻撃副官 レオザック
- 声 - 難波圭一
- 航空兵士 ガイホーク
- 声 - 大塚芳忠
- スパイ兵士 ヘルバット
- 声 - 塩屋翼
- 電脳兵士 ジャルガー
- 声 - 掛川裕彦、里内信夫(10話)
- 工作兵士 キルバイソン
- 声 - 田中和実
- 重機動合体兵士 ライオカイザー
- 声 - 難波圭一
恐竜戦隊
恐竜サイボーグの中に潜む人型ロボットが分離(トランスアウト)し、二体一組で戦うことができる[7][8]。人型ロボットの方はモンスター形態にも変形可能だが、アニメではモンスター形態への変形は描写されず。破壊活動などの荒事・力仕事を主な任務としていた。テックスペックではジャールの出身とされる。SD頭身でのコミカルな言動が多く、中でもゴウリュウとカクリュウの掛け合いが多い。メンバー同士は鈍重ながら信頼し合う主従関係にある。最後は生き残り、デストロンを去って工事現場や遊園地で働いている[8][9]。
漫画版では各メンバーにそれぞれ子供がおり、最終回にて彼らを養うためにデスザラスに従っていたことが明かされている。
玩具は海外で発売されたモンスタープリテンダー(Monster Pretender)の仕様変更品。モンスターだと分かりづらいため、シェルが恐竜に変更された[10]。
- 恐竜戦隊長 ゴウリュウ
- 声 - 郷里大輔
- 恐竜戦隊のリーダー。暴れ者だが仲間思いの親分肌。副官ではあるが若く自意識が過剰であるレオザックおよびブレストフォースを快く思っておらず、反発しあっている。ティラノサウルス型の恐竜サイボーグ[7]を持ち、普段からトランスアウトして恐竜に騎乗していることが多い。武器は棍棒とティラノガン。また棍棒を回転させてリング状のエネルギー弾を作り出して投擲するリングビームが得意技[11]。ダイノキングに合体する際には左脚に変形する[7]。
- 要塞攻略に優れた手腕を発揮しており、第2話ではサイバトロン第一方面軍の宇宙基地と防衛線を大破させ、デストロンの地球再侵入を成功させている。また、一度デスザラスに案内されただけで暗黒要塞の構造や防衛システムを理解しており、攻略方法も見抜いている。
- 暗黒要塞が復活した際、地球に置き去りにされ隕石爆弾で負傷したのを機にデスザラスを裏切り、ジャンに要塞の弱点を伝えた。その後は工事現場の親方となる。
- 玩具はアイスピック(Icepick)の仕様変更品。シェルのモチーフはマシンザウラー[10]。
- 防衛兵 ガイリュウ
- 声 - 佐藤浩之、広森信吾(31話)
- 防御に優れ我慢強い。アンキロサウルス型の恐竜サイボーグを持つ。武器はアンキロガン。ダイノキングに合体する際には左腕に変形する[7]。
- 玩具はブリスルバック(Bristleback)の仕様変更品。
- 突撃兵 カクリュウ
- 声 - 平野正人
- のろまで間の抜けた性格であるが、急に発奮することもある努力家。サボっていたり、ドジを踏んではゴウリュウに叱られ、「すんません」というのがお約束になっている。三本の角が一列に並ぶトリケラトプス型の恐竜サイボーグを持つ[7]。武器はトリケラガン。ダイノキングに合体する際には胸部に変形する。
- 最後は他の恐竜戦隊のメンバーが工事現場で働いていた中、彼だけは遊園地に就職し人気者となった。
- 玩具はスロッグ(Slog)の仕様変更品。
- 陸王兵 ドリュウ
- 声 - 掛川裕彦(1話)、広中雅志、緑川光(31話)
- 怖い者知らず。ステゴサウルス型の恐竜サイボーグを持つ。武器はステゴガン。ダイノキングに合体する際には右脚に変形する[7]。
- テックスペックでは友情に厚い。
- 玩具はスカウル(Scowl)の仕様変更品。
- 光速兵 ヨクリュウ
- 声 - 竹村拓(1話)、掛川裕彦(6-7、36-37話)、佐藤浩之(21、31、35話)
- 根気がなく楽をしたがる。恐竜戦隊の中では唯一飛行可能。牙の生えたプテラノドン型の恐竜サイボーグを持つ。武器はプテラノガン。ダイノキングに合体する際には右腕に変形する[7]。
- 玩具はワイルドフライ(Wildfly)の仕様変更品。
- 海魔兵 ライリュウ
- 声 - 佐藤浩之(1-2話)、里内信夫
- 真面目で計算して行動するタイプ。ブロントサウルス型の恐竜サイボーグを持つ。武器はブロントガン。ダイノキングに合体する際には腰部に変形する[7]。
- 玩具はバードブレイン(Birdbrain)の仕様変更品。
- 恐竜合体兵 ダイノキング
- 声 - 郷里大輔
- 第2話から登場した、恐竜戦隊の6体が合体して誕生する合体兵士[7][8]。サイボーグ恐竜は合体せず、連携して行動する。ランドクロスのライバルで合体の際にリーダー格が頭部、胸部のいずれにも変形しないのはビルドロンの合体するデバスター以来となる。玩具はカクリュウのトリケラトプスが装備する「ダイノブラスター」を構える。アニメでは斧[7]が武器だが、ビクトリーセイバーとの戦いではゴウリュウがエネルギーを密かに横領して作り上げた「ダイノブラスターキャノン」を使用。
- 玩具はモンストラクター(Monstructor)の仕様変更品。
クロスフォーマー
第17話に登場。マイクロ星の高純度プラズマエネルギー強奪を独断で画策したヘルバットが個人的に雇った傭兵[12]。グレートショットはかつて彼らと組んでいたが裏切りにあったらしい[12]。2人とも残忍な性格で破壊主義者。本体は小型ロボットだが、エネルギーが生む強化ボディ「マイティクロス」と合体する。アニメでは本体のロボットモードは描写されなかった。
玩具は海外のメガプリテンダー(Mega Pretender)の仕様変更品。日本の子供の嗜好に合うように一部金型を変えた[10]。
- 宇宙ギャング ブラックシャドウ[注釈 2]
- 声 - 幹本雄之
- ジェット機に変形。武器はシャドーガン。肩から発射するビームや手榴弾など[12]。
- 玩具はサンダーウイング(Thunderwing)の仕様変更品。
その他(デストロン)
- デスコブラ
- 声 - 西村知道
- 第19話に登場。合体要員としてレオザックに呼ばれたブレストフォースの傭兵。誠実な性格であり、レオザックの信頼も篤かったが、自分の立場を脅かされるのを恐れたヘルバットと口論の末に殺されてしまう。Mi-24に変形する。胸にはコブラのブレストを装備している。
- サンダーアロー
- デスザラスが暗黒星雲に封印されたかつての居城を覚醒させるために必要なエネルギー資源を集めるための、飛行艇型デストロン移動基地。
地球人
- 南風(みなかぜ)ジャン
- 声 - 遠藤みやこ
- 幼少時、恐竜戦隊の略奪によって両親(声 - 平野正人、小口久仁子)を亡くし、V惑星でスターセイバーたちに育てられた日本人とフランス人の混血児である少年。彼らと共に星を渡り歩き、地球に戻って来た。ラスターに作ってもらった変形メカ「イルミナII」に乗り活躍した。また、Vスターも操縦出来る。スターセイバーを親のように慕う一方、ゴッドジンライとも仲が良く、ゴッドジンライがビクトリーレオに転生することには反対していた。
- 漫画では中盤にパティという姉がビクトリーレオと共に登場。
- イルミナ
- 声 - 冬馬由美
- 学校で知り合った、ジャンのガールフレンド。
- ジョイス
- 声 - 久川綾
- イルミナのクラスメイト。
- ラミ
- 声 - 丸尾知子
- イルミナのクラスメイト。
- メービル院長
- 声 - 山田礼子
- シスターにしてジャンが転入した学校の運営者。
- フランク
- 声 - 佐藤正治
- 第6話に登場。
- サム
- 声 - 佐藤智恵
- 第6話に登場。
- オオガキ所長
- 声 - 広森信吾
- 第10話に登場。
- バーンズ市長
- 声 - 佐藤正治
- 第12話に登場。
- トム
- 声 - 滝雅也
- 第15話に登場。
- クランプ
- 声 - 冬馬由美→上村典子
- ジャンの友人。
- 第23話・第31話に登場。
- クランプの父
- 声 - 銀河万丈
- 第23話に登場。
注釈
出典
- ^ 谷澤崇編「〔日本上陸30周年記念インタビュー〕 大野光仁」『トランスフォーマージェネレーション2015』ヒーローX、2015年(平成27年)11月25日、ISBN 978-4-8130-2266-4、14-15頁。
- ^ a b c スーパー大図鑑 2020, pp. 92
- ^ a b c d スーパー大図鑑 2020, pp. 93
- ^ a b c スーパー大図鑑 2020, pp. 94
- ^ 「トランスフォーマー ひみつのひみつ ひみつ13 マルチ戦隊の特徴はなんですか?」『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV大百科』講談社、1989年8月17日、ISBN 4-06-177764-5、114頁。
- ^ a b スーパー大図鑑 2020, pp. 95
- ^ a b c d e f g h i j G1キャラクター大全集 2004, pp. 97
- ^ a b c パーフェクト超百科 2019, pp. 51, 「デストロン兵士 大図鑑」
- ^ スーパー大図鑑 2020, pp. 100
- ^ a b c 谷澤崇編「TF MANIAX TF紳士録<プリテンダー開発秘話>●大野光仁×石澤隆行」『トランスフォーマージェネレーション2012』ミリオン出版、2012年4月26日、ISBN 978-4-8130-2181-0、71頁。
- ^ 鶏肋工房 編「恐竜戦隊」『トランスフォーマーV おもしろランド』秋田書店、1989年8月25日、30頁。ISBN 4-253-09870-3。
- ^ a b c d スーパー大図鑑 2020, pp. 102
- ^ 五十嵐浩司(構成)「-放映作品リスト」『トランスフォーマー ジェネレーション デラックス』ミリオン出版、2004年3月22日、159頁。ISBN 978-4813010944。
- ^ 『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV DVD-BOX 02 disc 8』(DVD)ジェネオン エンタテインメント、2003年12月20日。"トランスフォーマーV 総集編について"。
- ^ 「テレビ局ネットーワーク」『アニメディア』1989年10月号、学研、91 - 93頁。
- ^ 北國新聞 1989年3月21日付朝刊テレビ欄より
- ^ パイオニアと表示された
- ^ a b 39話以外
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