大分合同新聞
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大分合同新聞 | |
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大分合同新聞本社 | |
種類 | 日刊紙 |
サイズ | ブランケット判 |
| |
事業者 | 大分合同新聞社 |
本社 | 大分県大分市府内町3-9-15 |
代表者 | 長野景一(代表取締役社長) |
創刊 | 1942年(昭和17年)4月3日 |
前身 |
豊州新報(1886年 - 1942年) 大分新聞(1889年 - 1942年) |
言語 | 日本語 |
価格 |
1部 180円 月極 4,000円 |
発行数 | 165,458部(2022年下半期、日本ABC協会調べ[1]) |
有限会社大分合同新聞社 | |
本社所在地 |
日本 〒870-8605 大分県大分市府内町3-9-15 |
設立 | 1886年(明治19年)4月19日 |
業種 | 情報・通信業 |
資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 75億円(2022年9月)[2] |
従業員数 | 322人(2022年9月)[2] |
外部リンク | https://www.oita-press.co.jp/ |
概要
1942年に豊州新報と大分新聞とが合併し、同年4月3日に創刊された[2]。合同新聞という名称は、これら二紙が合同したことに由来する。大分合同新聞社の創立年とされる1886年(明治19年)は、豊州新報の創刊年である。なお、大分新聞は1889年(明治22年)創刊[3]。
2020年3月31日を以って夕刊を廃止した。人件費や原材料の上昇に加え、人手不足で新聞配達員の確保が困難になっていることを理由としている。代替として、同年4月からビジネス、教育、スポーツなどに特化したタブロイド判の「GX EXPRESS」を朝刊に挟み込む形で週4回(火曜、金曜、土曜、日曜)発行している。朝夕刊の統合に伴い、定期購読料は3,500円に統一された[4][5][6][7][8][9]。
夕刊の廃止前は、定期購読は朝夕刊のセット版のみ。この発行形態は1951年5月から続けられていた[4]。1面の題字下には「大分合同新聞は朝夕刊連続紙。朝刊・夕刊の単独発売はありません」と表記されていた。統合版がない代わりに、夕刊を配達できない地域では「1回配達」と称して朝刊に併せて前日の夕刊を一緒に配達しており、定期購読料は2回配達の地域が3,565円で、1回配達の地域は3,093円であった[4][5]。
2023年3月、夕刊の代替であったタブロイド紙「GX EXPRESS」を廃止し、WEB版へ移行したものの、定期購読料1か月3,500円は変わらなかった。しかし、2024年1月16日付の朝刊の社告で、月極め購読料を同年2月1日から500円引き上げ、4,000円にすると発表した。コンビニなどで販売する1部売りは、150円から180円となる[10]。
紙面
地域面
地元に密着した新聞を目指しており、地域面は大分県内の各市町村別に分かれ、例えば、別府新聞のように「市町村名+新聞」という題字が付されている。
ミニ事件簿
大分合同新聞の夕刊に連載されていたミニ事件簿は、ごく小さな事件や警察官・記者の身の回りの出来事など、通常は記事とならない程度の事柄を取り上げたコラムであった。1978年(昭和53年)11月1日から30年以上にわたって続き、当初は1日5 - 6本の記事が掲載されそのうち1本にイラストが添えられていた。その後は原則1日1本となっており、インターネットでも掲載されていた[11][12]。
さだまさしのラジオ番組「さだまさしのセイ!ヤング」[11]および、「(有) さだまさし大世界社」(ともに文化放送)で取り上げられていたため、従来から全国的にも一定の知名度があった。近年ではインターネットで話題になり、掲載された記事へのアクセスは2011年4月以降、以前に比べて2倍以上に急増した[11][12]。
2012年(平成24年)11月1日には、「ミニ事件簿」の特設ウェブサイト『ミニ事件簿ワンダーランド』が開設された[13]。しかし夕刊の廃止にともない、2020年(令和2年)3月31日を以って終了[14]。4月1日からは新たに『びびんこ 地域発ミニ事件簿』の連載が始まった[15]。
番組欄
大分県では、周防灘沿岸では山口県、広島県、豊後水道沿岸では愛媛県、南部の一部では宮崎県、高知県、中津市や日田市付近では福岡県、竹田市付近では熊本県のテレビ放送が受信できることから、テレビ番組欄には複数県の放送局が掲載されていたが、2017年4月1日付で最終面はNHKと大分民放3局と福岡県のテレビ西日本と福岡放送、TVQ九州放送のみの掲載に移行[注 1]し、ラジオ欄においては他県の放送局が掲載されなくなるなどの内容に整理された。下記の番組欄は2017年4月1日付からのもの。[要出典]
なお、2023年8月現在は2020年3月に放送終了したDlifeに代わり2022年3月に開局したBS松竹東急(掲載開始時期不明)を掲載し放送大学も2023年4月の再編に伴い「放送大学キャンパスon」(232ch)から「放送大学テレビ」(231ch)に代わった。
- 最終面(4面側) - 地上波はフルサイズ。衛星はハーフサイズ。なお夕刊には翌日の大分県内のテレビ番組表を全日掲載している。
- 第2テレビ・ラジオ面(中面) - 福岡県、およびBS(放送大学、Dlifeを除く)のみハーフサイズ、その他の県はクォーター(1/4)サイズ。
注釈
出典
- ^ “21年6月ABC部数”. 新聞情報. (2019年5月18日)
- ^ a b c “会社案内”. 大分合同新聞社. 2020年1月14日閲覧。
- ^ “新聞(しんぶん) 地元二大紙対抗の歴史”. 大分放送. 2001年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月15日閲覧。
- ^ a b c “大分合同新聞、4月から夕刊廃止 人手不足や環境変化で”. 朝日新聞. (2020年1月14日)
- ^ a b “大分合同新聞、夕刊を休刊へ 4月から朝刊に統合”. (2020年1月14日)
- ^ “大分合同新聞が3月末で夕刊廃止 人件費上昇や配達員不足で”. 毎日新聞. (2020年1月14日) 2020年1月14日閲覧。
- ^ “大分合同新聞社、夕刊廃止へ…4月から「ハーフサイズ版」を週4回”. 読売新聞オンライン. (2020年1月14日). オリジナルの2020年1月15日時点におけるアーカイブ。 2024年1月3日閲覧。
- ^ “大分合同新聞夕刊廃止に代わる新刊”. 大分放送. (2020年4月3日). オリジナルの2020年4月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “新しい大分合同新聞、始まりました”. 大分合同新聞. 2020年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月4日閲覧。
- ^ “大分合同新聞、2月値上げ 月決め4000円に コスト上昇で”. 毎日新聞 (2024年1月16日). 2024年1月30日閲覧。
- ^ a b c “震災後、アクセス数は2倍に。変わらぬ日常を伝え続ける、大分合同新聞の「ミニ事件簿」が読まれる理由”. ねとらぼ. (2012年1月6日)
- ^ a b “ネットで話題の日本一平和な事件簿「大分合同新聞」制作秘話【担当者インタビュー】”. Menjoy!. (2012年2月11日)
- ^ “大分の人気新聞コーナーサイト開設”. web R25. (2012年11月1日). オリジナルの2014年4月12日時点におけるアーカイブ。
- ^ “最後のミニ事件簿「ナビ通りに来たのに」(ミニ事件簿)”. 大分合同新聞(Yahoo!ニュース). (2020年3月31日). オリジナルの2020年3月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ “びびんこ 地域発ミニ事件簿”. 大分合同新聞. 2020年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月30日閲覧。
- ^ “支社・支局”. 大分合同新聞社. 2020年1月14日閲覧。
- ^ “大分市教委部長の口利き 本社社員が関与”. 大分合同新聞. (2008年7月22日). オリジナルの2008年9月17日時点におけるアーカイブ。
- ^ “大分合同新聞社員も依頼 県教委の教員採用試験で”. 共同通信. (2008年7月22日). オリジナルの2008年9月17日時点におけるアーカイブ。
- ^ 第22回大分合同新聞社賞(2014年度)(同社ユーチューブチャンネル)
- ^ 第27回「福祉優秀校・大分合同新聞賞」表彰式(2014年度)(同社ユーチューブチャンネル)
- ^ 第34回大分合同新聞スポーツ賞(2014年度)(同社ユーチューブチャンネル)
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