喫茶店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 02:12 UTC 版)
喫茶店の歴史
- 喫茶店として提供し始めた時期は定かではないが、16世紀にはイスラム教国の主だった都市にコーヒー店が開かれ、政談、商談の場となっている。オスマン帝国の都イスタンブルにおいては、1550年代に最初のカフェが開かれた[6]。その後、ムラト3世(在位:1574年 - 1595年)治下のオスマン帝国ではカフェでの政府批判が問題となり、1583年[7]にカフェ閉鎖令が出されている[8]。
- 17世紀中頃 - ヴェネツィアにヨーロッパで初めてコーヒーを提供する店が開業。
- 1650年 - イギリスにコーヒー・ハウスができる。
- コーヒーハウスは新聞を読んだり、政治を論じたりといった男社会の交流の場でもあった(ロンドン、ギャラウェイが特に有名)。
- 単にコーヒーを飲ませる店、というだけでなく、文化人が交流する場であった。
- 日本
「日本における喫茶店の歴史」も参照
- 享保20年(1735年)、京都東山に高遊外 売茶翁が開いた茶亭・通仙亭が日本初の喫茶店といわれる[9]。
- 1878年 - 神戸元町の「放香堂」が店頭でコーヒーを提供(元町3丁目に茶商として現存)。
- 1888年4月13日 - 東京の黒門町(当時は下谷黒門町)に本格的なコーヒー店「可否茶館」が開店。
- 1920年代 - 日本で喫茶店ブーム。当時コーヒー一杯10銭。
- 1950年代後半 - 日本でジャズ喫茶(JAZZ喫茶)、歌声喫茶、名曲喫茶などが流行。
- 1952年 - ムジカが大阪市北区にオープン。日本初の本格的英国式紅茶の店となる。
- 1959年 - 談話室滝沢が東京都内にオープン。日本の高級喫茶店のはしりとなる。
- 1960年代後半から1970年代 - 日本で純喫茶が流行。味に一家言持つようなオーナー店主が自らコーヒーを淹れて供するこだわりの店が増える。このような店主はバリスタの認定試験を受けたりする事も多い。
- 1970年代 - スペースインベーダーの登場にはじまるアーケードゲームブームが興り、多くの喫茶店にテーブル筐体が設置された(ゲーム喫茶)。ゲームが子供の教育上よくないと思われたことにより、学校の校則に喫茶店への入店を制限するものが日本全国でみられた。
- 1980年代 - セルフ式コーヒーチェーン店のドトールコーヒーが誕生(2006年現在、日本国内で一番店舗数の多い喫茶店でもある)。
- 1990年代 - 日本へスターバックスなどシアトル系チェーン店が進出。コーヒー一杯を300円から500円で提供する。一方で古民家を改築した和風喫茶などもブームに。
- ^ a b 広辞苑「喫茶店」
- ^ “札幌にボードゲームで遊べる体験型カフェ ショップスペースも併設”. 札幌経済新聞. 2023年8月2日閲覧。
- ^ “子どもに世界はこう映っている!親子で楽しめる巨大クッキーやデカ頭展示の体験型カフェオープン”. ハフポスト (2023年4月27日). 2023年8月2日閲覧。
- ^ Kawasaki, Yasuo (2015). “The role of a Japanese café where video game machine was introduced: -A new form of urban entertainment in the form of Arcade video games-” (英語). Journal of Digital Games Research 7 (2): 1–12. doi:10.9762/digraj.7.2_1. ISSN 1882-0913 .
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2018年6月13日). “ゲームバー経営者ら逮捕、「著作権違反」閉店相次ぐ(1/2ページ)”. 産経ニュース. 2023年8月2日閲覧。
- ^ “KAHVEHANE - TDV İslâm Ansiklopedisi” (トルコ語). TDV İslam Ansiklopedisi. 2022年1月13日閲覧。
- ^ “KAHVEHANE - TDV İslâm Ansiklopedisi” (トルコ語). TDV İslam Ansiklopedisi. 2022年1月13日閲覧。
- ^ マグロンヌ・トゥーサン=サマ 著、玉村豊男 訳『世界食物百科』原書房、1998年。ISBN 4562030534。pp.604-605
- ^ 佐賀市、煎茶道を通じた宇治市との文化交流第一弾「茶会」を 佐賀出身 煎茶中興の祖「売茶翁」の修業の地・宇治 萬福寺にて6月8日開催 朝日新聞デジタル 2014年6月6日
- ^ 安尾 亜紀「イスタンブールのチャイハネ・カーヴェハネ」All About、2015年8月24日閲覧。
- ^ 総務省統計局 平成18年事業所・企業統計調査のほか、それに基づくなるほど!経済センサスクイズ、及びWebm旅 47都道府県ランキング 人口1000人当りの喫茶店数 2010年8月23日閲覧
- ^ 平成19~21年平均の家計調査品目別データ
- ^ “地元喫茶店ならモーニング目当て 岐阜、愛知の利用実態”. 岐阜新聞. (2012年5月27日) 2012年5月31日閲覧。
喫茶店と同じ種類の言葉
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